再婚で幸せになれた人の婚活ルポ
40代、50代になると再婚を希望する人が増えてきます。初婚での婚活と再婚での婚活、何が違うのか、どう言う人が結婚できやすいのかを振り返ってみました。実際に成婚できた方の経験をもとにした、婚活ストーリーです。
再婚同士で幸せ!50代男性と40代女性
50代、といっても50の大台に乗ったばかりの康隆さん(50歳・仮名)は、結婚後お子さんを設け、その後離婚し、10年ほど一人暮らしを経験していました。
婚活にあたっては「同世代でフィーリングがあう方」を希望。お子さんはもういいので、ずっと恋人のような夫婦でいたいというわけです。具体的には46~52歳くらい。それ以外の条件は、あまり家が遠くないことと、誠実なことくらいで、人種も働き方も初婚か未婚かもこだわりがないとおっしゃっておられました。
子供を求めない婚活
康隆さんのように、アラフィフ以上ですでにお子さんがいて、もう新たに子供を作る気持ちがないというケースでは、かなりお相手の選択の自由度が高まります。
特にアラフィフ世代の女性の傾向としては、
- 今までは「一人でも全然楽しいし、結婚しなくても平気!」と思って生きてきた40代の女性
- 30,40代に離婚して子育てがひと段落し、自由を手に入れるとともに寂しさを感じ始めた女性
が婚活をスタートしますので、条件がよく会話力がそこそこある男性は、びっくりするくらい早く結婚が決まりますよ。
一瞬で恋に落ちた一目惚れ婚
康隆さんが結婚したお相手は、惠美子さん(46歳・仮名)
仲人の目から見ても、婚活プロフィール写真から眩い光を放つくらいのとびっきり魅力的な女性です。年齢は46歳で、康隆さんの4つ年下。お子さんはすでに3人いて、一番したの末っ子が大学卒業をもうすぐ迎えるという年齢でした。お子さんを3人も産み育てているとは思えない若々しさを保ちながら、人生経験を重ねてきた精神力の強さや、はっきりとした自己主張をお持ちの女性です。またそれを受け止めることができた康隆さんの、器の大きさも幸せなお二人の再婚物語を後押ししたようです。
康隆さんへの成婚インタビュー
成婚のご挨拶でお二人とお話しした時、惠美子さんを選んだ理由をお伺いしました。
「他の女性はみんな、曖昧な笑顔を浮かべて、当たり障りのない話題をしていたけれど、惠美ちゃんは違ったんです。好き嫌いをはっきりいってくれるし、嬉しい時は本当に嬉しそうにする、嫌なものははっきりとキライとかダメといってくれるし表情にすぐ出るので、裏表がない感じがして良かったんです」
康隆さん50歳
婚活本やマニュアルでは、いつもニコニコしていなさいとか、否定語はつかっちゃダメ、などとよく言いますが、そのせいでお二人の心の距離が縮まらないケースも多々あります。
自分はこう思う、こう感じているということを、相手を責めずに伝えることができるかどうか、いわばアサーティブな能力が求められるのが、現代における婚活の主流となってきているように感じます。
アサーティブなコミュ力とは
アサーティブとは、もともとは女性の権利を主張する際に、弱い立場のものでも臆せず意見を言うことから始まった概念ですが、その後医療の現場などでのコミュケーションスキルとして普及され、一般に認知されてきた言葉だそうです。
簡単にまとめると、人命救助など緊急性の高い現場や、遠慮していたら治療方針を誤るかもしれない状況の中で、相手を非難せず、場の空気を悪くせずに、自己の考えやその根拠を伝える、というものです。
婚活での会話力
婚活においてアサーティブなコミュ力は、とても重要です。
人生のパートナーを選択する上で、選ばれたいがためにいい子ぶって猫を被っていたらお互いの本質を理解し合えません。それ故に選択を誤るかもしれませんよね。
結婚相談所では、交際期間は原則3ヶ月と限られているのですから、相手を非難したりワガママをいうと言うことではなく、相手の人格や価値観を尊重しつつ、自分はこう思う、こう言う考え方をする人です、と穏やかに素直に明るく伝える力、といったところでないでしょうか。
コミュ力の意味が変わってきている
婚活ではよくコミュ力があるとかないとか言いますよね。その場合多くのケースで楽しくおしゃべりが続けられる力と言う意味と捉えているようです。もちろん楽しくおしゃべりができることは悪いことではないのですが、今の時代は、自分という人間をプラス面もマイナス面も言語化できる力、といった方がいいかもしれません。言い換えれば、お見合い結婚だからと言って、実際以上によく見せようと装うのは、あまり得策ではないようです。
婚活の現場で見ていると、条件がよくモテる男性ほど、女性の主義主張を抵抗なく受け入れる傾向が高いと感じています。
「俺になんでも合わせてくれる女性が理想です」
といつまでもいっていると、じょうずに猫をかぶっている女性に丸め込まれ、結婚した後でしっかり手綱を取られてしまうかもしれませんよ(笑)
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では別の方の成婚ストーリーをご紹介しましょう
初婚の60代男性が叶えた理想婚
池袋ぶどうの樹結婚相談所では、60代の方も婚活をされています。60歳でご入会された友朗さん(仮名)は、まだ一度も結婚したことがない資産家の一人息子。
過去に結婚直前のところまでお付き合いした女性もいたそうですが、諸事情により破局、お父様を亡くされ資産を受け継ぐことになり改めて、「次こそは絶対に家庭を持ちたい」とのお思いを強くし、ご入会くださいました。
結果的には活動期間8月で誰もが羨むような美女、美沙子さん(55歳・仮名)とラブラブ交際の末プロポーズ、めでたく成功し、成婚退会されました。
お相手女性は再婚の50代
60代にもなると流石に「今から子供を産んでほしい」というのは、無責任です。いくらお金があっても、子育ての苦労や不安など二人で分かちあうだけの時間と体力が不足してくるでしょう。
そこで仲人が提案したのは、すでにお子さんが成人している再婚の女性を探すことでした。「もう子育ての苦労は必要ないので、60代でやっとつかんだ青春を二人恋人気分で存分にエンジョイできますよ」とお伝えし、智朗さんもそれをご選択されました。「確かに、ずっと独身の同世代女性よりも、離婚して子育てしてきた方はそれなりに苦労を経験しておられるので、精神的に成熟度が高いという魅力を感じる」とおっしゃっていました。
また、いずれは誰かが継いでいかなくてはならない資産に関しても、お子さんがいるので安心というわけです。
苦労と我慢の人生
「資産家の子というだけで、人から羨ましがられたり、甘やかされ楽に生きてきたと誤解を受けがちなのですが、実は苦労と我慢の連続の人生なんです」
と打ち明けてくださった友朗さんでしたが、苦労はしても、性格や表情に歪んだところがなく、とても謙虚なご性格でしたので、非常にモテました。
また、年齢なりに苦労と努力を積んできた人は、男性も女性も人間性に深みが出て魅力が増します。
若い人には無邪気さと溢れる好奇心がありますが、年齢を重ねた方にはまた別の魅力があり、それをプロフィールで伝える工夫が素早く理想の結婚へとつながる近道だと思っています。
決め手はなんといっても「頼り甲斐」
60代の男性の最大の魅力は人生経験の豊かさです。
実は婚活中、不動産の契約トラブルで困り果てて憔悴していた美沙子さんを、友朗さんが慰め解決へと導いたことで、お二人の仲が急速に近づき、交際3ヶ月でプロポーズへと至ったというわけです。
問題可決能力は、男性にとっての大きな武器です。
本当はこういったトラブルは婚活中あってはならないことですし、もしもあったとしてもよほどの信頼関係がないと打ち明けられないものです。ですが、日頃から頻繁に会ってたくさん会話をし、どんな時も味方でいることをアピールし続けた智朗さんの努力の賜物でしょう。この件に関しては、お話しするのに非常に勇気がいったと後でお伝えくださいました。
美沙子さんへの成婚インタビュー
再婚で子持ち、50代にして大きな幸せをつかんだ美沙子さんへインタビューをさせていただきました。
結婚を決めた最大の理由について伺うと、
友朗さんの優しく頼り甲斐があり、一緒にいると居心地が良いところが結婚の決め手になりました
成婚インタビューより
とのことです。
また、結婚に至る経緯とお気持ちについては、
毎回お会いする度、穏やかに楽しく過ごせたので、一緒に暮らしてもきっと続くと思いました
成婚インタビューより
とお答えくださいました。
まとめ
上記どちらのカップルにも共通して言えることは、交際中週に2、3回は会っていたということです。もちろんそのためにはある程度、お互いに相手の近くへと足をはこぶ努力も必要です。そしてもそもそも住まいや職場が近ければ、平日の仕事の後短時間でもデートやお茶をすることができ、さほど負担には感じないということがいえます。
逆に、デートは週末のみでテーマパークなど遠出をしなくてはいけない、ご馳走をして大盤振る舞いしなくては、などとあまり意気込むと交際の途中で失速しがちです。
気軽に会えること、お金をかけずに楽しむ工夫を二人ですることは、結婚への近道となりますよ。
もちろん余裕があるならお金をかけても良いでしょうけれど、結婚はするまでよりもした後の方がお金がかかるものです。贅沢が大好きなら、なおのこと結婚後の楽しみに贅沢はとっておくのが賢明かもしれませんね。
お金以上に、時間をお相手のためにどれだけ捧げられるか、それを苦痛と思わないか、がスムーズな結婚への鍵と言えるでしょう。