結婚相談所を利用している20代~30代、アラフォー世代までの方はほぼほぼ「赤ちゃんが欲しい」と真剣に考えています。ですが、そのために準備するべきことをちゃんとしていないようです。考えないようにしているという人も、一度少しだけでも現実を知っておくことをお勧めします。
子供が欲しいならやるべきことチェックリスト
1日も早く赤ちゃんが欲しい、そう思っているなら、できるだけ早く始めて欲しいことのリストです。
・食事や運動などの健康管理
・子育てのための貯金
・親や職場の協力体制づくり
・病院でのブライダルチェック
「もうすでにはじめています!」という方もいるかもしれませんね。
今日はまずなぜ健康管理が婚活中から必要かについてご説明させていただきます。
不妊症は日頃の生活習慣から起こる
子供が欲しいと思っている人の中には、女性は生理さえあれば妊娠できるという考えの人も多いようです。
ですが、実際に婚活女性の中にはすでにダイエットのし過ぎで栄養不足に陥っているケースも多々あります。また、仕事が忙しいからと運動を全くしていなかったり、コンビニご飯や外食ばかり、という方もお見かけしますよ。
ご存知と思いますが、子供を作る材料となるのは、まず母体。
健康な赤ちゃんが欲しいなら、お相手選びと同じくらいご自分の健康状態に敏感になっておくべきなのです。しかも、メイクやファッションといった見た目の要素以上に、婚活で重要視されているのは健康。健康のバロメーターとして、若々しく生き生きとした見た目(=健康な状態)が選ばれているに過ぎないのですから。
不妊症になりやすい食生活
不妊症の体質改善のご専門の保坂愛美先生1によると、
- カフェインやアルコールの摂り過ぎ
- お砂糖、添加物の摂り過ぎ
- タンパク質不足
- 睡眠不足
はかなり深刻なダメージを母体となる女性に与えているそうです。
食事の量や質はもちろん、甘いお菓子やお酒ばかりに依存していては美容にも悪影響ですよ。そして、低カロリーでヘルシーだからと言って生野菜ばかり食べていると、タンパク質不足になって老け込みます。体も冷やしてしまうので、しっかり運動してタンパク質を摂り、サイドメニューに野菜を取りましょう。冬ならばお鍋が最高ですね!
今日今から改善していけば、運命のお相手・素敵な王子様と出会った時には体が仕上がっている状態になっているかもしれません。だからこそ婚活をしながら授かり体質を作るべき、なのだそうです。
不妊症になりやすいお仕事
また、事務のお仕事などで長時間座りっぱなしの方も危険信号。下半身の筋力の低下や姿勢の悪化から血の巡りが悪くなっていませんか?
【血の巡りが悪くなっているサイン】
- 手足が異常に冷える
- 肩こりがひどくて頭痛がする
- 生理痛がひどい
という女性は危険信号だそうです。
特にふくらはぎは第2の心臓と言われる場所。30分に一度立って歩き回るだけでも血の巡りは良くなるそうですよ。そうはいっても仕事がデスクワークだから、という人はこまめにお手洗いに立って、その都度ストレッチをしたり、せめて通勤電車ではなるべく立って移動する、エレベーターを使わずに階段を使う、といった小さな運動を日常に取り入れましょう。
授かり体質へと改善しよう
不妊症を改善し、数々の新婚さんを授かり体質へと導いてきた保坂先生によると、冷え性や重度の生理痛は体の悲鳴、いわばSOS。無視して放置し続けるとますます授かりにくい体質になっていってしまうのだそうです。
どうしても立ち上がって歩くことができない時は、せめて座ったまま手と足の指やふくらはぎをギューと伸ばすストレッチをしましょうね。そして寝る前にちょっとした筋トレやストレッチをすると深い睡眠に入ることができてホルモンも整ってきますよ。
ファッションも婚活のとき以外は、スニーカーなどなるべく動きやすい服装で、日常的に階段を使ったり、少し遠回りして歩くなど、いつでも動ける体制づくりをしておきましょう。
子供が絶対に欲しい婚活女子の実例
梢さん(仮名)は、30歳で子供を産むことを目標に29歳でご入会した女性です。
実はその前に28歳の時に一度面談を受けにきてくださり、ご希望の条件の男性が結婚相談所に数多く在籍していることを確認して、授かり体質を作るために体を仕上げてから1年後に再来所、そしてご入会されました。
彼女の授かり体質への生活改善は以下の通り
- バランスの取れた食事を毎日3食自炊する
- 毎日のウォーキング
- スナック菓子とヘアカラーをやめる
- お酒の量を制限する
これを1年続けてからご入会されるという本気度でした。
希望の条件は「いい父親候補」
とても慎重で計画的な梢さんらしいのですが、イケメンとかハイスペックとかといった多くの婚活女子が希望する条件以上に、心身ともに健康で、投げ出さない責任感の強い性格の男性を希望していました。なぜなら、
子供を立派に育てるためには、健康で優秀な遺伝子とメンタルの安定が必要だと思うんです
梢さんの言葉
とのことで、スポーツマンで高学歴、今の年収だけをみず「伸び代」がある人をお探しでした。
それだけではなく、男性もコンビニ食に浸かっている人はNGとの厳しい条件。なにしろご本人は1年間一切ジャンクフードを口にせず、コンビニや冷凍食品にも手を出さないストイックぶり。さらに驚いたのは、事務のお仕事が終わった後で、毎日ウオーキングを2時間してから、夜はタンパク質を中心にした食事を軽く食べて、入浴・ストレッチして寝るという徹底ぶりなのでした。
毎日2時間ウォーキング
実は毎日のウォーキングは、どんなサプリメントよりも授かり体質に効果があるそうです。しかもスレンダーな体がキープできて、お尻はきゅっと上がりっぱなしという嬉しい副作用も。梢さんは自らもスポーツが大好きというだけあって、アスリートのような自己管理ぶりには仲人も敬服しました。
そのために、仕事は集中して終わらせ、できるだけ残業もしない努力をしているという徹底振りでしたよ。普通の人にはなかなかそこまではできないかもしれませんね。
ウオーキングはメンタルにも効果あり
多くの精神科医が報告2していますが、1日2時間のウオーキングは、最も強い鬱病のお薬、抗うつ剤と同等の効き目があるそうです。とはいえ続けるのはなかなか大変。もしも可能なら、通勤時間、少し早く会社を出てウオーキングタイムにするといいでしょう。
ちょっと夜道が心配、という方は室内の方が安全なので、ジムでランニングマシーンに乗るのもおすすめですよ。
ストイックな姿勢に男性も目がハート
なんと最初のお見合いで出会った良則さん(30歳・仮名)が、そんな梢さんのストイックな姿勢に惚れて、お見合い後即真剣交際を申し出てくださいました。良則さんも、格闘技をはじめどんなスポーツも軽々とこなす超スポーツマン。お二人の未来のお子さんがとても楽しみです。
妊娠しやすさは努力で作れる
10年以上前から日本は不妊治療大国と言われているのをご存知でしょうか?3そのくらい世界各国に比べて不妊治療がビジネスとして成り立っている国です。ですが、不妊治療の成功率が異常なほど低いことでも知られています。
しかも、健康を害するほど一生懸命働くことが美徳とされる傾向が、日本には昔から根強いのです。そんな世の中を裏付けるように、先日、真剣交際中の29歳の女性会員、莉央さん(仮名)とLINEでやりとりしていたら、
結婚したら子供のために、仕事を頑張ってもっともっとお金を稼ぎます!
莉央さん
といっていましたが、すぐにその考えをやめるように仲人は伝えました。ママになりたいなら必死で働くことより、むしろ心がけて欲しいことがあります。それは以下の3つ
- 上司や職場のみんなを上手に頼ること
- 夫や親にも上手に甘えること
- リラックスする時間を増やすこと
なのです。真面目な性格で仕事熱心な女性だけに、なんでも全力でぶつかる!という姿勢が裏目にでがちだよ、と諌めました。なぜ仲人がそんなことをいちいちいうかというと、まさに私自身が、妊活中も仕事の手を抜くことができずに、妊娠どころか働きすぎでダウンしてしまったからなのです。
30代、仕事も子供も欲張りたい!
30代ってまだまだ体力もありますし、未来への夢も希望もいっぱい。だからあれもこれも頑張りたい気持ちはよくわかります。
でも人生のうちで赤ちゃんを授かることができる時期はほんの短い間なのです。そのことをよく自分に言い聞かせて、【お仕事頑張るモード】をOFFにして【のんびりリラックスするモード】を ONにすることも、ママになりたいなら必要なお仕事なのですよ、と会員様にはお伝えしています。
40代の女性会員様のおめでた報告
私のところでは、50歳の男性と42歳の女性会員様との間に「赤ちゃんが生まれました!」という報告もありますし、45歳で「生理が来ないので、とうとうあがっちゃった(泣)」と思っていたら、会社の定期検診でなんと妊娠だった!ということがわかった女性もいました。
お二人ともちゃんと元気なお子さんを産んで、しっかりママさんを頑張っていますよ。
とはいえ、「40代で子供の夜泣きで寝られない日々は流石にキツイ」とこぼしていましたので、ぜひ一才でも若いうちに子育ての体力が必要な乳児期を迎えた方が良いことは間違いありません。
妊活準備はお早めに
また、女性の皆さんに子供が欲しい理由を尋ねると、
子育てを経験してみたいから
赤ちゃんって可愛いから
と言いますが、いざとなったら妊娠できずに、不妊治療で大変な思いをするという話はザラにあります。自分には関係ない、そう思ってタカをくくっていると後悔するかもしれません。
人生は計画的に。その第一歩が婚活と並行した、生活習慣の見直しです。
また、今まで人生設計のプランなんて考えたことがなく、ずっと行き当たりばったりだった、という方は一度仲人にお気軽に相談しにいらして下さいね。
新しい家庭を持つということについて、お話ししながらイメトレしましょう。
仲人おぎた
- 保坂愛美(血めぐり美人クリエイター・鍼灸サロンBELCHIC.代表)https://onemedical.jp/medical/hosaka-manami/
↩︎ - ハーバード大学THチャン公衆衛生大学院とマサチューセッツ総合病院の研究者による報告https://www.hsph.harvard.edu/news/hsph-in-the-news/exercise-may-stave-off-depression-even-among-those-at-higher-genetic-risk/ ↩︎
- 日本経済新聞「少子化ニッポンは不妊治療大国」https://www.nikkei.com/article/DGXNASGG2303O_V20C14A6TJN000/ ↩︎