婚活を始めるなら、もちろん1歳でも若く、早い方が有利な面はあります。とはいえ、結婚相談所とマッチングアプリでの特徴や世代ごとに違いがあるのは事実。市場全体を見渡し、ご自身のポジショニングを理解する上で、知っておいて損はない情報ですよ。

世代別で見る婚活のリアル:男性と女性の意識の差とは?

婚活市場における男女の比率は、単なる数の問題ではなく、世代ごとの意識の差を反映しています。

女性は「若さが出産適齢期に直結する」という意識から早く行動を始める傾向があり、一方で男性は「年収が安定し、結婚生活の基盤が整ってから」と、経済的な準備が整う30代以降に本格化する傾向が見られます。この意識の違いが、各年代の男女比を大きく左右しています。

結婚相談所とマッチングアプリ:利用者層と男女比率の基本傾向

結婚相談所の利用者総数だけ見ると、約6:4の比率で男性の方が多く、女性の方が少なめです。ゆえに、一般的な女性がご入会すると、しばらく申し込みが殺到するという現象が見られます。

一方で、マッチングアプリでは女性の方が多めの約4:6です。アプリの方が婚活費用が抑えられるため、平均年収が低い女性利用者が多くなる、という理由が考えられます。

ところが結婚相談所でも、世代別に見るとまた違った状況がわかります。

【年代別データ】20代〜60代「男女比率」と婚活の傾向

以下に、結婚相談所における世代別の男女比率と、それぞれの年代の婚活の傾向をまとめます。

婚活市場の世代別男女比率(イメージ)

結婚相談所の会員数:世代ごとの男女比
日本仲人連盟の会員数分布の男女比
(日本国籍の方のみ、活動中の方限定)
2025年10月現在おぎた調べ

25〜29歳の男女比【女性67%:男性33%】

25〜29歳では女性が多く、男性はまだまだ少数派です。

理由としては、女性は若さがスペックになるという認識、出産適齢期が限られていることに加え、「結婚につながる出会いは基本的にない」とアプリでの活動から結婚相談所へ移行するケースが多く見られます。また、親御さんが「うちの娘に悪い虫がつく前にちゃんとした人と結婚させたい」とスポンサーになっているケースも珍しくありません。

30〜34歳の男女比【女性52%:男性48%】

30代に入ると男性が一気に増えて、男女比が近づきます。

「20代からずっと交際していた人とお別れした」「周りが結婚し始めて焦っている」「年収が安定し貯金が目標額を達成した」などの理由から、男性がご入会を決断して動き始めるのが特徴です。この年齢の女性たちは、「まだ仕事を続けたい」という意欲を持っている比率が高いのも大きな傾向です。

35〜39歳の男女比【女性46%:男性54%】

35歳以降から男性会員様の割合が女性を超えます。

男性にとっては、ライバルが多いデッドヒートの状況が始まります。お相手への希望条件を、同い年〜1、2歳上にするだけでかなり婚活が楽になります。また、この時点で年収が600万以上あると非常にお見合いの成立率が高く、まだまだ子供が欲しい女性にとって、生活の不安が軽減される傾向が見られます。

40〜44歳の男女比【女性40%:男性60%】

男性が増える以上に、女性の数が大幅に減るのが特徴的です。

子供を希望する女性は、40歳を目安に必死で婚活を頑張るケースが多く、同時に、婚活をやめて仕事に専念する覚悟を決めるお年頃でもあります。一方で、40歳前後でまだ子供を持つことを諦めていない女性にとっては、年下から年上まで幅広い世代の男性にまで条件を広げることができるなら、お見合いが組めます。

一方で、40歳を超えると、「高望み」と言われがちな傾向も見られます。これは、自分もそこそこのキャリアを築いているため、結婚に対しても自分をさらなる高みへと連れて行ってくれる**「好条件」を強く希望する姿勢**として現れがちです。

45歳〜49歳の男女比【女性30%:男性70%】

圧倒的に男性の数が多い世代です。

同世代婚を希望する女性にとっては売り手市場が訪れるため、比較的お見合いが組みやすくなってきます。子供さえ希望しなければ楽に婚活ができる世代とも言えるでしょう。この世代で、どうしても子供が欲しいとなると、同世代のハイスペックな男性同士での戦いに加えて、30代〜40代前半の若い男性とも比較されるため、厳しさが増します。

50〜54歳の男女比【女性26%:男性74%】

働き盛りの初婚男性が多いのに対し、女性は子育てがひと段落した再婚の方が一気に増えだす世代です。定年退職にもまだ時間があるため、男女間の相手に求めるものがねじれ出す世代です。男性はパートナーが隣にいるだけでも幸せと思い始めるのですが、女性は「楽な暮らしがしたい」という希望が高まる傾向が強めです。無理はせず、隣にいてストレスがない人と結婚しよう、と考えることができたら、どちらもあっさりご成婚がまとまりやすいといえます。

55歳〜69歳の男女比【女性30%:男性70%】

比率で言うと、45〜49歳と同じですが、全体の人数がガクッと減る世代です。また、この世代までくると、人生観に個人差が大きく開いてきており、資産や家族構成なども極端な開きが見られます。持ち家率も高く、長年住んだ地元から離れたくないという方が多いため、自ずから選択肢は狭まります。

また、55歳以上の男性の中には、将来自分の資産をうけつぐ人がいないことを深刻に悩んでいるケースも見られ、少なからず、まだ自分の子供が欲しい、チャンスさえあればぜひ、と思っているのです。

まとめ:グラフから読み取れる主な傾向

  1. 20代は「女性優位」25〜29歳では女性の数が男性を大きく上回り、この世代の男性はライバルが少ない「売り手市場」であることが明確です。ただし年収や経験値では発展途上なので、そこをクリアできるかがカギとなります。
  2. 30代前半で均衡30〜34歳で男女比がほぼ均衡します。これは、男性がキャリアを固めて婚活を始めるタイミングと一致します。
  3. 35歳以降は「男性余り」35〜39歳で男性の数が女性を逆転し、以降のほぼ全ての世代で男性の割合が女性を上回ります。
  4. 40代後半以降は「圧倒的な男性余り」:特に45歳以上になると、男性が女性の2倍以上(70% vs 30%など)となり、同世代を希望する女性にとってはチャンスが多く、男性にとっては条件を広げる必要が出てくることが一目でわかります。
  5. 65歳を過ぎると男女比がまた逆転します。女性の方が1人でも元気な状態で長生きしているケースが多く、パートナーと人生の最後を豊かに過ごしたい気持ちが強まります。多くのケースで子供たちも皆自立し、親の介護も終わって、自分の幸せを見つめ直しての再スタートです。一方の男性は定年を迎えて、質素になる傾向があります。

最後に:年齢に囚われず「相思相愛の結婚」をつかむための心得

ぶどうの樹結婚相談所では、27歳〜70歳までの方がご成婚をされている実績があります。もっとも多いのは30〜45歳の女性と、35歳〜50歳の男性ですが、それは全体の数が多いのでマッチングの確率がシンプルに高まるともいえます。

コツは、年齢に囚われ過ぎないこと。年齢よりも、きちんと人柄を見ている人は驚くような相思相愛の結婚ができています。逆にいつまでも年齢に強いこだわりを持っている人は、内面がピッタリの人と出会うチャンスを逃している、という印象です。

フィルターを外すことが幸せへの近道

男性だから、女性だから、年上だから、年下だから、といった**「〜であるべき」という思い込みのフィルター**はなければないほど幸せになれる傾向が強いといえます。特に、年下男性との結婚を望む女性は、男性が年齢にかかわらず「一定のリード」を求めがちであることを理解し、男女ともに期待値を調整することが成功の鍵となります。

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