「好きな人とじゃないと結婚なんてしたくない」
30代・40代の婚活男性であるあなたも、そう心の中で思っているのではないでしょうか?
しかし一方で、低迷する給与事情や物価高騰を考えると、「結婚するなら金銭的な不安がない人がいい」という現実的な本音も無視できません。特に年齢を重ねるほど、「条件」と「愛情」のバランスに悩むことでしょう。
それでは実際にご成婚した女性たちは、何を決め手に、どのようなプロセスを経て、一生のパートナーを選んだのでしょうか?
私は仲人として、彼女たちの婚活の始まりから成婚退会までの心境の変化と最終的な決断の理由をすべて見てきました。
本記事では、成婚女性6名の匿名インタビューを元に、彼女たちが語る「条件」と「愛」のリアルなバランスをお伝えします。これは、あなたが「両思い婚」を叶え、後悔しない結婚生活を送るための成功法則でもあります。
愛が生まれる瞬間と選ばれる男性の共通点を、ぜひこの記事から掴み取ってください。
【本音】「好き」だけでは無理?成婚者が語る結婚のリアル
恋愛至上主義の世の中において、結婚相談所を利用している方の多くは、少し事情が違ってきます。男女ともに30代の声が近づいてくると、誰もがこう考え始めます。
「好き」だけでは生活していけない。まして子供を産み育てるとなると、相当なお金がかかるらしい。
この現実的な知恵が働く結果、女性も男性も、お相手には自己防衛本能に基づいた条件を求めます。
- しっかりとした職業についている人がいい
- 金遣いが荒い人は避けよう
中には、「高いお金を払っているんだから、スペックに見合った相手と結婚したい」と、高年収の男性にしか目を向けない女性もいるのは事実です。
それでは一体何が正解で、みなさんどうやって成婚という答えを出したと思いますか?
9割が辿り着いた答え:条件とお金の中で「愛情」を育むバランス
結論から申し上げると、ほぼ全ての方が**【条件+恋愛愛情】の二つが揃った時に初めて**、結婚したいという考えに至っています。
つまり、両方のバランスが大事なのです。
ある程度、自分の市場価値に見合った条件のお相手の中で、お見合いや交際を通じて納得できるお相手と恋愛感情を育んでいく、というケースが9割以上を占めます。
稀に「玉の輿」や「愛だけでいい」という極端なケースもありますが、ほとんどの方は、この「土台となる条件(安心感)」の上で「愛情(ときめきや居心地の良さ)」が育まれたときに結婚を決めています。
それでは、成婚できた女性たちが、どのようにそのバランスを見極めたのか、リアルなインタビューをご覧ください。
リアルな成婚事例6選:彼女たちが結婚を決めた理由
【ケース1:安心感重視】「愛情は後から」で幸せになった女性の現実
29歳、恋愛初心者女性のケース
「今までお付き合いの経験がなかったのですが、交際相手の中で一番親切にしてくれて、一番頻繁にデートに誘ってくれる人に決めました。彼の実家が裕福であると聞いたので、私の家族も安心できると賛成してくれたのも大きかったです。その後一緒に住んでからは時々ケンカもしましたが、今となっては彼でよかった、安心感という土台の上で本物の愛情を育めたと思います。」
30歳、恋愛経験上級者女性のケース
「お話がとても合い、フィーリングが合うという感じで交際をスタート。実際にお付き合いしてみると、超多忙な私の都合に必ず合わせて会ってくれたので、『この人にしよう』と思いました。ルックスの好みはそんなに合っていませんでしたが、年収と学歴が同世代男性の中では抜群に高かったので、いいかな、と思って結婚へ踏み切りました。私は割と冷静ですが、彼の方がわたしに夢中みたいです(笑)。でも今は私も彼で良かったと思っています。」
【男性への学び】
このケースからわかるのは、「安心感」という条件(土台)が整っていれば、愛情は後からいくらでも育めるということです。特に恋愛経験の少ない女性や、現実をしっかり見ている女性にとって、**親切さや頻繁なアプローチ(誠実さの証)**は最も重要な評価ポイントになります。
【ケース2:誠実さに恋】条件よりも「人柄と熱意」で決めた女性たち
40歳、アルバイト女性
「交際してみたら、とても紳士的で優しくて、私のこともありのまま受け止め、寄り添ってくれた。彼の誠実な人柄にどんどん惹かれていき、自分から結婚を提案しました。ただ隣にいられるだけで幸せなので、年収は一般的な彼の年齢にしては低かったですが、全く気になりませんでした。男性から面と向かって『可愛い』と言われたのは生まれて初めてだったので、その瞬間に恋に落ちたかもしれません。」
43歳、キャリアウーマンのケース
「マッチングアプリなどで遊んできた私にとって、経営者の彼と出会い、柔軟で大胆なものの見方やフレンドリーな人との接し方を見た時『こんな人初めて』と興味を持ち、心が動きました。お見合いの日からとても熱心にアプローチをしてくれて、デートを重ねていくうちについに私の恋心に火がついた、という感じです。彼は今でも毎日顔を見ただけでハッピーになれるくらいハンサムです。」
【男性への学び】
収入などの条件面が弱くても、愛情が条件を凌駕するケースです。彼女たちは、あなた自身の誠実さ、ありのままを受け入れる包容力、そして熱意あるアプローチによって恋に落ちています。特にストレートな愛情表現は、女性の承認欲求を満たし、決定的な決め手となることがあります。
【ケース3:守られている安心感】ゆっくりと愛を育み幸せになった事例
34歳、恋愛初心者女性のケース
「私自身は条件にうるさくはないのですが、自分から申し込むと断られ自信をなくしかけていました。そんな時に、5歳年上の好みのタイプの彼からお申し込みがあり嬉しかったです。交際してみたら、毎回素敵なデートプランを提案してくれて、優柔不断な私をいつもリードしてくれることがとにかく助かる、という感じでした。仲人さんや両親も彼に賛成したのでプロポーズを受けました。数年経った今は、子供にも恵まれ、変わらず私を導き大切にしてくれる旦那様に感謝し、愛情を感じています。」
46歳再婚女性のケース
「彼はプロフィールから素敵なオーラが漂っていて会いたいと思いました。第一印象は『いい人そう、でもすごく緊張してるみたい』。でも真っ直ぐで誠実な感じがしました。残業や土日出勤をしてまで有休を取り、週に2、3回もデートしてくれた彼の努力と誠意が伝わり、感動しました。若い頃のようなときめきは最初なかったけれど、一緒にいると守られているという安心感がありましたね。子供たちも大賛成してくれたので、再婚を決めました。」
【男性への学び】
安心感と誠実な努力は、熱烈な恋愛感情よりも遥かに強い愛を育てます。特に再婚や年齢を重ねた女性は、**未来の生活を共に築く上での「頼もしさ」と「努力する姿勢」を最も重視します。あなたの行動が「守られている」**という安心感につながるかを意識しましょう。
お金や条件をアピールする男性が振られる「決定的な理由」
世の中の風潮もあり、「あわよくば玉の輿」と考える女性は少なくないようですが、実際に幸せになっている人たちを見てみると、愛情なしには結婚生活は継続して成り立っていません。
一方で、ここだけの話、最初から高年収や実家が大金持ちであることを強くアピールして婚活をしている男性は、お見合いは組めても途中で振られてしまうことが多いのも事実です。
では一体、お金持ちが婚活で苦労するというのは、どういうことなのでしょうか。その理由は、ほぼ全ての成婚に共通する法則と深く関わっています。
✅ 幸せな成婚に共通する法則:愛の「返報性の法則」を使いこなす
私が発見した幸せな結婚の法則は、初めは男性からの真摯で熱心なアプローチがあり、それを受け続けることで女性は恋に落ち、両思いになったところでプロポーズをされて成婚する、というものです。
そうなると女性はすでに交際中にたっぷりと愛情をもらっているので、今度はお返しをしたいという心理(返報性の法則)が働き、結婚生活がスタートしたときは、男性にとって非常に嬉しい「愛をもらう立場」になるのです。
さらに、交際中の献身的なアプローチが報われたと感じた男性たち(夫)は、女性(妻)を幸せにすることで自分も幸せになれることを学習し、結婚後も大切にします。
これによって、お互いに愛情を与え合うという、結婚生活でのプラスのループが発生するのです。
注意!健全な「ゆとり」がないと愛は返ってこない
ただし、このプラスのループが発生するためには、男性の心が健全で、愛と思いやりが自然と湧き上がる“ゆとり”があることが大前提です。
そうでないと、ご馳走したり褒めてあげたりした次の瞬間に即お返しを期待する「クレクレ男子」になってしまいます。見返りだけを期待して与えるエサは愛情とは別物です。
大金持ちをアピールする男性が振られやすいのは、この**「ゆとり」の欠如によるものです。何不自由なく恵まれてきた方ほど、「あえて自分を犠牲にしてまでも他人を笑顔にしよう」という発想や共感力が不足しがち**な傾向があるからです。
見返りを求めず、ひたすらに好きな女性の笑顔を見たい。
その気持ちを燃料に継続的に愛することができた男性こそが、結果として、女性からの献身的で永続的な愛情を受け続ける資格があるのかもしれません。
💡 まとめ:愛ある結婚を手にいれる方法
結婚とは、とりもなおさず、独身を卒業するということです。
独身時代に持っていた「自分が一番可愛い」「自分だけが愛されたい」という気持ちを少しだけ脇に置いてみましょう。
そして、相手を喜ばせることで自分も幸せになる仕組み、それこそが結婚だと理解してください。
良い結婚とは、配偶者・家族を幸せにすることで、一人で美味しいものを食べたり、自分だけの快楽のためにお金や時間を使った時の何倍もの幸福を味わえる、ということです。
自己犠牲や献身的な態度について、「自分が損するのだけは嫌だ」という考えが強く頭の中にあるのでしたら、それこそが、幸せな両思い婚を邪魔しているのかもしれません。
大金持ちの男性が気軽にご馳走する高級フランス料理よりも、普通のサラリーマンがボーナスで連れて行くデートの夜景や、愛ある言葉にこそまごころがこもっています。そして、ほとんどの女性がそちらを選択するということを覚えておいてください。

