今どき婚活は、とりあえずマッチングアプリや婚活パーティーなどを利用する人が多いのではないでしょうか。そんな時代に、なぜあえて多くの男女が結婚相談所を利用しているのかを、みなさんの声を元にお伝えしていきたいと思います。

結婚相談所を利用する女性が増えている

まず前提として、コスパ(コストパフォーマンス)以上にタイパ(タイムパフォーマンス)を優先しているのが、結婚相談所を利用する女性ならではの傾向といえます。

コスト(費用)の面では高すぎるとか、恋人としての交際期間が短いなどのデメリットを最もよく耳にしますが、より早く「結婚してからの幸せな時間」を手に入れるために、それまでの時間をお金で買っているとも言えますよ。

結婚相談所で婚活をするメリット

・原則交際3ヶ月でプロポーズをするという時間的な縛りがある

・複数の人と同時進行での交際が前提で、比較検討がしやすい

・職業・年齢・婚歴、子供の有無など基本的な情報に嘘がない

この3つがタイムパフォーマンスを上げる鍵なのです。

さらに人によっては

・実際に会うまでにメッセージの往復を何度もする必要がない

・最初に会う日時や場所についての調整を相談所が代行してくれる

・交際お断りや真剣交際の打診など精神的負担が大きい部分を代行してくれる

・肉体関係を持たずにプロポーズをしてもらえるので低リスク

といった、心身ともにのしかかる負担や手間をスキップできて、結果として

本当に会いたい人との交際に集中できる。忙しいから助かる。

30歳初婚女性

というメリットを感じているとのことです。

結果的に、恋愛経験が少ない20~30代前半代女性や、子供が社会人になっている再婚希望の50代女性も数多く入会しつつあるのが今どきの結婚相談所。一昔前とは全く違う様相となってきています。

会員の年齢比率(日本仲人連盟より)2024年1月1日更新データ

実際にアプリ婚活から乗り換えた女性の話を聞いてみました。

アプリで人気の男性と交際したJ子さん

マッチングアプリで人気の男性は、当然自分以外にも同時交際しており、仲人という”見張り番”がつかない上に、真剣交際(=1対1のプロポーズへ向けた交際)という概念さえもないので、本当に入籍する瞬間まで、悲しいかな自分が彼の本命なのがどうかさえ疑わしいものです。

婚約後に彼氏がアプリで遊んでいるとわかった、J子さんの例をみてみましょう。

J子さんは31歳からアプリ婚活を始めて、いくつもの出会いと別れを繰り返し、33歳でステディな彼氏ができたそうです。34歳でプロポーズをされた、その矢先に彼の浮気が発覚したのです。ご本人の許可を得て匿名で載せさせていただきます。

浮気発覚の経緯

よくある話ではありますが、気になって彼のスマホを見てしまったところ、アプリで出会った5~6人の女性と、婚約後も途切れずにやり取りしていて、深い関係になっていることがわかったのでした。

彼氏を問い詰めると全く悪びれず、

「カタいこと言うなよ、それならJ子も遊べばいいじゃん。みんなやってることだよ」

浮気男の発言

と開き直っていたそうです。

こんなただれた出会い方は嫌だ、不器用でも良いから、もっと真面目で誠実な人と出会いたいとぶどうの樹結婚相談所へご入会を決めて下さいました。

結婚相談所のデメリットはむしろメリット?

さて、一方で結婚相談所のデメリット

・費用がかかる(成婚までトータルで30~50万程度)

・在籍中のエッチ、宿泊の禁止

・年収や学歴などを盛れない

といったこと。ですがそれって本当にデメリットなのでしょうか?

結婚相談所のデメリット1

成婚料はお互いの”誠意”の証

私が知る限りでは、プロポーズ後に成婚料を払って退会するタイプの【成功報酬型の結婚相談所】では、おいそれと簡単にプロポーズ後に破談にはなっていません。それと言うのも、お互いそれなりのお金を支払って退会するので慎重に判断するし、相手に対しても責任が生じるからです。

一昔前の結婚相談所では、親に挨拶する前にプロポーズをして、ウキウキして親御さんに紹介したら

「絶対ダメ、結婚は許さない」

なんていうことが実際にあったのですが、今では退会前にむしろご家族に紹介するよう勧めています。そうでないと、お互いにダメージが大きいですからね。今どきは、ご本人の意見を尊重して、親御さんの許可が必要と判断したお二人には、プロポーズの前に結婚の許しをもらってからプロポーズ、のちに成婚料を支払って退会、という流れになっています。

結婚相談所のデメリット2

在籍中の性交渉・宿泊の禁止

独身の男女では、この点に難色を示す人(主に男性)と、この点こそが安心(主に女性)、と言う二つのタイプに分かれるのではないかと思います。

夜の相性だって結婚生活には重要だ

エッチもしていない相手を「幸せにしたい」という気が起きない

独身男性の言葉

ともっともらしく言う人もいるのですが、、、どうでしょう?

もしも本当にそう思うのでしたら、アプリ婚活やパーティーでの出会いの方が向いているかもしれません。

ただし、仮にアプリ婚活だったとしても、あなたが女性ならプロポーズ前に安易に肉体関係を持つことはお勧めしません。体の関係ができるとすぐ結婚を意識してしまう女性と、それはそれとして

「もっといい女性がいたらそっちについ目がいってしまう」

本能には逆らえない男性、お二人が結婚への意識を高めていくのには、一定のルールや秩序が必要だと私は思うからです。

男性だって、不特定多数のお相手と肉体関係を持って平気な顔をしている女性は、お嫁さんにはしたくないのが本音なのです。

結婚相談所は流されやすい女性の味方です

ここで問題が生じます。自分自身はそんなに結婚前の性行為にこだわらないけど、好きな男性から「どうしても!」といわれたら断れないと言う女性が非常に多いと言うことです。

男性はすぐに自分の思い通りにさせてくれないと、「俺のことそんなに好きじゃないのか」と勘ぐりたくなるもの。悪気なく女性の気持ちを揺さぶって、結局なぁなぁになってしまうことが本当によくあるのです。一方で女性の方も

  • 年収が高い男性だったから
  • イケメンで高身長だったから
  • 優しくて誠実そうだったから

つい流されて関係を持ち、実は不実な人だったなんてよくあること。

それで「自分も楽しんだし、いい勉強になった」と思えるのであればいいのですが、多くの女性は断りきれずに後悔して涙を流すことになりがちなのです。

結婚相談所での交際なら、強引に迫られても「ルールですから」とスマートに断れるのがいいところ。正直結婚相談所で出会う多くの人たちといちいち深い関係を持っていたら身が持ちません。だからこそ、クリーンな関係で結婚という目的を果たすことができるというわけなのです。

結婚してもエッチができない?!

そんなこと言って、お金だけが目当てで結婚後もさせてくれないんじゃないか? 時々そういう心配をする男性がいますが、それは無駄な悩みです。きちんとプロポーズをしてくれて、両親に挨拶をしてくれたからこそ、女性は安心して身を委ねることができるのです。

今時は逆に男性の方が「自分でもちゃんと夜の営みができるか、お相手を満足させられるか自信がない」という方も多いのですが、それこそ二人が相手の人柄に惹かれあって結婚をしたのでしたら大丈夫。成婚した多くの方が、1年後には「可愛い赤ちゃんが生まれました!」と嬉しい報告をくれていますよ。

結婚相談所のデメリット3

アプリのように条件を盛れない

当然ですがマッチングアプリの目的は、マッチングすることです。

平たくいうと好みのタイプの女性とデートをするためならちょとしたウソをつくのが男ゴコロ。それが年収を200万盛った、普通の大卒を一流大卒に盛ったくらいならまだしも、既婚なのに未婚と書いている人が相当数いるのが一番の問題なのです。

私の知り合いで今はまだ離婚調停中なのに、独身と偽ってアプリに登録している友人Kがいます。

よくないよね、時々良心が痛むけど、みんなやっていることだから

と言い訳をしていましたよ。

それで本当に好きな人が現れたらどうするの?

と私が友人Kに尋ねると、

あ、大丈夫。本気で結婚したくなったら荻田さんのところに入会するって決めてるから

といっていました。友人Kは女性ですが、男性でも同じように、自分のモテレベルを測るためにアプリに登録してみるという方が多いのが実態です。

ちなみに私の知人の40歳女性T子さんは、年齢を10歳盛ったし、離婚して子供がいることも伏せたと言っていました。

婚活デートや異性との会話に自信がないから、お付き合いの練習として登録してみるのには適しているのかもしれません。ただし、人気のない道やホテル街に連れ込まれないようにお気をつけくださいね。

無料のサービスには限界がある

若いうちはアプリでいろんな人と出会って結婚するのも良いと思います(ただし自己責任ですが)。

条件面では、そんなによくなくても、お互いまだ伸びしろが多いからです。

フィーリングがあうとか家が近いとか、趣味が同じというだけでも、あとは時間をかけてすり合わせることができるのが若さの最大の強みです。でも40が近づいてきたら、あるいは50代になったらおそらく自分を曲げてまで相手に合わせることは困難になってくるでしょう。

30代でも、プライドが高い人や他人の目を気にし過ぎる人は結婚は難しいもの。

自己流で、無料で始められるサービスの限界は必ずあると知っておきましょう。

結婚相談所のメリット・デメリットまとめ

結婚相談所で婚活をするメリット

  • 原則交際3ヶ月でプロポーズをするという時間的な縛りがある
  • 複数の人と同時進行でお見合い・交際することが前提で比較検討がしやすい
  • 職業・年齢・婚歴、子供の有無など基本的な情報に嘘がない

結婚相談所で婚活をするデメリット

  • 費用がかかる(成婚までトータルで30~50万程度)
  • 在籍中のエッチ、宿泊の禁止
  • 年収や学歴など盛れない

今回は結婚相談所のメリットとデメリットを3つずつ挙げました。

一番大きなポイントですが、アプリ利用者の中には結婚したい人と恋人が欲しい人、暇つぶし、営業目的などさまざまな目的で利用している人がいるのに対して、結婚相談所に入会している人は結婚という目的が共通しています。そこが一番タイムパフォーマンスに直結する部分です。

美大の合格を目指しているのに、あえて普通の学習塾に行く人はいませんよね。

美容師になりたいなら美容の専門学校へ行きます。

それと同じで、結婚を目指しているなら、同じ目的の人が集まる場所に身を置くのが近道なのです。

さらにはそういった男女のお世話をしてきた経験から、相応しいお相手をご紹介するスキルを研鑽している仲人がいることを、ほんの少しでも覚えておいてほしいと思います。

恋愛ではなく、結婚がしたい。自分の家庭が欲しい、そう思ったならご連絡をくださいね。

仲人おぎた