まだ「アプリか結婚相談所か」という二者択一で悩んでいますか?

結婚相談所という選択肢を提案すると、多くの若者は、 「そこまでじゃない。まだ大丈夫です」 「そんなに困ってるように見えますか?」 なんて仰いますが、すでに考え方が進んでいる方や経済力がある人は、結婚相談所「も」使って賢く視野を広げています。

私は「ぶどうの樹結婚相談所」の代表をしていますが、もし自分が今の20代だったら、まずはアプリをやってみるだろうなと思います。手軽にスマホ一つで始められる婚活で結婚相手が見つかるなら、そんなにいい話はないですよね。

アプリ婚が「後ろめたい」時代は終わった

以前はアプリ婚というと、どこか後ろめたい雰囲気がありました。結婚式場のプランナーさんに聞くと、「親や上司の手前、体裁が悪いからアプリで出会ったことは伏せてほしい。共通の知人の紹介、とお茶を濁してくださいと言われるのが日常茶飯事でした」とのこと。

しかし最近は、アプリはもちろん、結婚相談所で出会ったことも結婚式で堂々とスピーチされる方が増えています。アプリ婚がスタンダードになった今、今後は「結婚相談所で出会って成婚」というパターンも、まったく珍しくない時代が来るはずです。

アプリと結婚相談所のメリット・デメリット

ここで、双方の特徴を整理してみましょう。

マッチングアプリ

手軽に始められ、登録者数も圧倒的です。自撮り写真でOKなので、手っ取り早く恋愛経験を積んで、異性との交流に免疫をつけたい方に特におすすめです。 とはいえ、入会ハードルが低い分、

  • 「複数の女性との遊び目的のチャラ男」
  • 「ご飯を奢ってもらうのが目的のメシモク女」

も一定数いることは否めません。また、見た目が良くて恋愛経験がある人(恋愛強者)ほど有利に進めやすく、異性とほとんど会話したことがない方や、真面目すぎる人には不向きな面もあります。

ぶどうの樹に駆け込んでくる女性の中にも、 「アプリで恋人ができて安心していたのに、結婚したいと言ったらあっさり振られた。所詮は恋人作りのツールなんだなと思いました」 とおっしゃる方は後を絶ちません。

アプリを使う20代〜30代前半の男性は「まだまだ遊びたい派」が多い傾向にあります。一方で、女性は25歳頃から真剣に「子どもを持つこと」を視野に入れ始めます。その結果、20代後半は“恋愛と結婚の比重”が最も開いてしまう世代と言えるでしょう。

⭕ メリット

  • 費用が圧倒的に安い
  • スマホ一台で手軽に始められる
  • 登録者数が多く、出会いの母数が多い
  • 自由恋愛のノリで楽しく進められる

❌ デメリット

  • 結婚への本気度は人それぞれ(遊び目的も混ざる)
  • 期限がないため、ダラダラ交際になりがち
  • ルールがないため、不誠実な対応をされることもある
  • 恋愛強者に有利で、不慣れな人にはハードルが高い

結婚相談所

一番のメリットは、全員が「恋愛」ではなく「結婚相手を探す目的」で入会している点です。 カウンセラーがついているので、目的を見失いそうになっても軌道修正ができます。また「成婚前の性行為はNG」という厳格なルールがあるため、女性にとってはノーリスクで交際でき、「違う」と思ったら安全にサヨナラできます。交際期間は原則3〜6ヶ月という制限があるため、タイパ(タイムパフォーマンス)の面でも非常に優秀です。

デメリットは、初期費用や月会費がかかること。また、「まずはお友達から始めて1〜2年かけてゆっくり結婚を考えたい」という方にとっては、「半年で決断なんて急ぎすぎ!」と負担に感じてしまうかもしれません。 (※とはいえ、恋愛で2〜3年付き合って結婚を切り出した途端にあっさり振られるダメージを考えれば、どちらが良いかは一長一短ですが……。)

⭕ メリット

  • 全員が「結婚目的」なので無駄がない
  • 迷子になってもカウンセラーが軌道修正してくれる
  • 安心安全なルールがあり、複数交際(仮交際)で比較できる
  • 交際期限が決まっており、タイパが非常に高い

❌ デメリット

  • まとまった費用(入会金・月会費など)がかかる
  • 交際中の性交渉が禁止されている
  • 3〜6ヶ月で決断を迫られる
  • カウンセラーと価値観が合わないとストレスになる

「アプリの人」「相談所の人」という色眼鏡を外そう

ここまで違いを強調してきましたが、昨日までアプリをしていた人が結婚相談所に乗り換えることもあれば、逆に相談所が肌に合わずにアプリで結婚相手を見つける人もいます。

私の知人でも、結婚相談所でいい人が見つからず、アプリに切り替えて結婚できた人が2人います。実は、地方ほど結婚相談所の会員数が少なく(スケールメリットが感じにくい)アプリの方が有利な傾向があります。 逆に都心部ほど、アプリ利用者が玉石混交すぎて「ハズレ」が多く、いい人と出会うまでに時間がかかりすぎたり、素敵な人に人気が集中して競争過多になったりするという報告をよく受けます。

出会いの裾野を広げたいならアプリを積極的に使えばいいし、条件やエリアでギュッと絞って効率よく会いたいなら結婚相談所が向いている。ただそれだけのことなのです。

結婚相談所の「外」で幸せを掴んだ会員様たち

ぶどうの樹を退会し、外の世界で素敵な結婚をされたお二人の事例をご紹介します。

① アプリと同時進行で勝負した涼子さん(仮名・34歳)

涼子さんは、とても頭が良く、恋愛にも積極的な女性。マッチングアプリで多少危ない目に遭っても動じないタフなタイプでした。ただ、一流大学卒というプライドもあり、理想の高さから婚活が難航していました。

そこで「ぶどうの樹」で活動を始めてみたところ、ハイスペックな男性陣からお申し込みが殺到!「アプリよりワンランク上のハイスペ男性からモテる!」と最初はご機嫌でした。しかし、実際に会ってみると、相談所のハイスペ男性たちは彼女にとって「おとなしすぎて物足りない」という不満に繋がってしまったのです。

その後、彼女は実家を手伝うために東京から山梨県へ。そこで、なんとマッチングアプリで地元の御曹司と出会いました。お相手は恋愛初心者でデートのリードも苦手なタイプでしたが、タフな涼子さんが上手にアシストして見事ゴールイン。涼子さんは清楚な見た目で家柄も良く、彼のご両親からも大歓迎されたそうです。

② 職場の年下男性と結婚した萌香さん(仮名・32歳)

萌香さんは恋愛経験豊富ですが、長年10歳以上年上のバツイチ男性と付き合っていたため、同世代との「普通の恋愛感覚」を見失っていました。「お金をかけてもらうこと=誠意」という価値観が無意識に刷り込まれており、相談所でもリッチな男性ばかりに目がいってしまう自分に悩んでいました。

萌香さん自身、年収700万円を超える自立した女性です。だからこそ、男性に何を求めるべきか迷子になり、こじらせかけていました。そこでカウンセリングをした際、彼女はこう本音を漏らしたのです。

「今まで年上男性のプライドを傷つけないよう、ずっと遠慮してきました。でも結婚するなら、本当は対等に話せる風通しの良い関係がいい。これって贅沢な希望ですか?」

私はこう答えました。

「対等で風通しの良い関係、最高じゃないですか!その方が疲れませんよ。それなら、次のデートからお茶代だけでも自分でお金を出してみて。たったそれだけで、びっくりするくらい遠慮せずにモノが言えるようになるから。騙されたと思ってやってみて!」

これをお伝えしたところ、彼女の視界がふっと広がり、年下男性もターゲットに入るようになりました。「二人合わせて年収1000万超えればいっか」と思えたことで、婚活が一気に楽になったのです。

その結果、彼女は職場の年下の後輩と飲みに行くようになり、割り勘でフランクに付き合う中で意気投合。お付き合いへと発展しました。現在は結婚を視野に、近々親御さんへの挨拶を控えており、笑顔で中途退会されました。

結婚相談所は「リハビリ」であり「安全な練習場」

あるデータによると、20代男性の約4割に「交際経験がない」そうです。つまり、恋愛の進め方がわからない残りの6割近い男性にとっても、ルールが明確な結婚相談所は非常に向いていると言えます。

また逆に、恋愛経験は豊富だけれど、「一人の人とじっくり向き合ったことがない」「不倫やセフレなど不健全な恋愛を繰り返してしまった」という方にも結婚相談所はおすすめです。なぜなら、男女間で健康的な信頼関係を育むための「リハビリの場」になるからです。

自分では見えない自分の魅力、そして押し殺してきた本音と向き合うには、経験豊富な専門家の力が必要なこともあります。

恋愛未経験者にとっては「安全な肩慣らしの場」。 苦しい恋愛をしてきた人にとっては「心のリハビリテーションの場」。 結婚相談所をそう捉えると、イメージがガラリと変わりませんか?

結局は、幸せになれた人の勝ち!

出会い方は何だっていい。結局、結婚ができて、その後の人生を幸せに過ごせているなら、それが大正解です。

「周りに相談所を使っている友達がいないから恥ずかしい」 「結婚相談所って、モテない残念な人が行くところでしょ?」 まだ、そんな風に思っていますか?

そこには、「モテる=婚活の勝者」という大きな誤解があります。

恋愛でのモテは、顔の良さやオシャレさだけで成立します。アプリで無双していた男性が、結婚相談所ではお見合いすら組めずに自信喪失するケースはよくあります。それくらい、女性の「彼氏候補を見る目」と「夫候補を見る目」は違うのです。 「彼氏・彼女を作ることが目的ではない」と本質に気づいた賢い人から、結婚相談所の門を叩いています。

また、相談所でプロポーズされる人は、決してハイスペックな人や美男美女ばかりではありません。スペックに関係なく、「性格が良く、相手へのリスペクトがある人」こそが人間性で選ばれ、愛されています。 むしろ、中途半端にモテてきた人ほど傲慢さや油断が出てしまい、お見合いは組めてもデートで即お断りされてしまうものです。

結婚生活において、「居心地の良さ」こそが最高のスペックです。 大量にお見合いが組める人がいい結婚をしているわけではありません。等身大の自分を愛し、お相手の内面をしっかり見極められる人こそが、さらりと素敵なお相手を見つけて成婚していくのです。

最後に

あなたの婚活の目的は何ですか?

異性からチヤホヤされること? イケメンや美女を連れ回して、周囲に見せびらかすこと? 優雅で贅沢な生活を味わせてくれる人を捕まえること?

きっと、そうではないはずです。

結婚という長い旅を一緒に歩むパートナーは、お互いに気遣いと感謝を忘れず、あなたがつまずいた時、苦しんでいる時に、振り返ってそっと手を差し伸べてくれる人ではないでしょうか。

若くて健康なうちはピンとこないかもしれませんが、人間は必ず老います。 お互いにしわくちゃになっても、あなたという存在を慈しみ、大切にしてくれる人を選ぶこと。それこそが結婚の「正解」です。

そのためには、アプリでも、相談所でも、友人の紹介でも、使えるものは何でも使ったらよろしいと思いますよ。

ただ、「結婚相談所のカウンセラーだからこそ知っている、お相手選びの勘違いと、お悩みの脱出方法がある」ということだけ、最後にそっと添えておきますね。