いい人がいないって本当?

婚活をしている男女から、いい人がいない、という言葉は実によく聞きます。いい人紹介してください、とみなさんがいう時の「いい人」は、大抵かなり釣り合いが取れない人、であることが多いもの。では結婚した人がみんな妥協しているかというと、そうではないのです。「いい人と出会って結ばれた!」と言っている人たちの婚活ストーリーをお伝えします。

いい人は実はいます

結論から言うと、いい人って実は結構いますよ。

ただし、偏ったプロフィールの見方で、年収や年齢などの数字にとらわれていると「あなたにとって超絶いい人」を見落としているだけです。あるいは、すねた考え方で結婚相談所にはいい人がいない、となぜか自分自身に言い聞かせている、残念な方もおられます。

いい人がいない、と不満に思うのは、実は自分にとって「最高にちょうどいい人」を選べていないからです。

池袋ぶどうの樹結婚相談所では、「理想の方と相思相愛になれた!」と言うお声や、「別にお金目当てだったわけじゃないけど、結果的にするんと玉の輿に乗れた」と言う方も多数おられます。

ちょっとしたことが婚活を迷走させているケースが本当に多いのです。

なぜ「いい人」がいないと思うのか

アプリでも結婚相談所でも、「あ~いい人がいない」と言っている人たちが、全くお申し込みをしていないかというと、そうではありません。ですが、そのあり方に特徴があります。

いい人がいないといっている人の特徴

  • イケメン、高年収男性にしか目がいかない
  • 6、7歳以上年下美女にしか目がいかない
  • 自分に申し込んでくれた方を「いい人ではない」と決めつけている
  • ただ待ってるだけで自分から行動しない

アプリも結婚相談所も、婚活プロフィールがカタログ化しているために、「ぱっと見でわかりやすく、魅力がある人」をいい人、いい条件=結婚相手として魅力がある人、と思っているケースが本当に多いのですが、仲人からすると色々とツッコミどころが満載なのです。

いい人がいないと嘆く麻里恵さん

麻里恵さん(39歳、仮名)は、婚活を初めて半年、結婚相談所の男性たちにもううんざり、と嘆いていました。お見合いではなんだか会話はぎこちないし、デートではお店を予約していなくて、行ってみたら休業日。あたふたしてろくにエスコートできず、険悪なムード。あるいは、1円単位までワリカンにされて興醒め、そんなことが続いていたのです。

麻里恵さんに言わせれば、「普通の人でいいんです。私にとって普通にいい人って、同世代で自分よりも年収が高くて、まともに女性を楽しませたり、ご馳走したりして、スムーズに会話のキャッチボールができるというレベルのことなんですよ、そんなに贅沢言ってませんよね?」とキレ気味。

いかがでしょう、確かにそういうことができる男性も数多く婚活しています。ではなぜ真理恵さんは出会えていないのでしょうか?

男性から見てあなたは「いい人?」

実はお相手の男性側からは、麻里恵さんに対して、年収はさほど変わらないのに「私は女だからおごってもらって当然という態度」や「せっかくいいお店を予約してあげても、おしゃれやお化粧が手抜きで萎える」といったクレームが来ていました。そんな麻里恵さんに、「お相手に要求したり、上からものを言う前に、自分の襟を正さないとなかなか素敵男性とは釣り合わないよ」私はそう伝えました。

そして麻里恵さんが満足する条件の方をご紹介したところ、今度は麻里恵さんの方がもじもじしていてまともに会話にならなかったとお断りされてしまったのです。

麻里恵さんのように、ご自分のことを棚に上げていい人を求めるケースは多々あります。時々見受けられるのですが「会話やデートの最中あからさまに不機嫌になる」「一軒家に住みたい・専業主婦になりたい」などまだお互いに深い交際になっていない段階で重たいお願いをいうのは、マナーがなっていません。

いい人を紹介してもらえる女性

考えてみてください。マナーが悪い女性や上から目線の女性が、みんなが憧れるような素敵な男性と釣り合うでしょうか?

一方、明るく素直で、報連相がきちんとできて、マナーが守れる女性を見ると、私たち仲人は「ぜひどこかの御曹司がいたら紹介したい」そう思うものです。

そんなのえこ贔屓だ!そう思いますか?

残念ながら、わがままで高飛車、あるいは無自覚に不機嫌な態度をとってしまう人は、素敵な男性に紹介しても、結局選ばれないですし、交際が続きません。

男性ってお嫁さんになる人の人柄や態度をしっかり見ていますよ。

清楚で家庭的な女性は男の憧れ

令和のこの時代になっても、清楚系女子は婚活男子から選ばれやすいものです。

清楚でお仕事もきちんとしていて、マナーや気配りができていれば、かなりいいお相手と結ばれています。多くの男性は、これから子供を作って家庭を持つことを考えた時、女性としての魅力だけでなく、未来の母親としての素質もチェックしていますよ。だから、華美な女性やご自身のスペックを自慢するようなタイプよりも、堅実で慈愛に満ちた、家庭的な女性にくらっと来てしまうもの。

この家庭的アピールを全くしないでおいて、「いい人がいない」と言うのは、男性のニーズを無視しているので、なかなか難しいでしょう。

私なんか、が口癖の女性

加代さん(34歳・仮名)は清楚な外見ですが、なかなかのネガティブさん。「私なんか~だから」「どうせ~なんで」が口癖でした。例えば婚活パーティーに誘っても、「どうせいい人こなそうですよね?」とか、「どうせ私なんか選ばれないし」「どうせ行っても疲れるだけだし」とマイナス発言しかしないネガティブっぷり。

では結婚を諦めるかというと、「結婚できないかもしれないと思うといても立ってもいられないくらい不安」と言うほど。でもお見合いや交際のお相手には、「LINEの送り方がなんかイヤ、デートの提案が遅いとイヤ」といったダメ出しの鬼。

正直この私でさえ、加代さんが結婚できる日は来るのだろうか?と一瞬思ったほどでした。

ネガティブ女子の躍進

ところが加代さんが、研一さん(39歳・仮名)と出会ってから雰囲気が変わったのです。まず表情が本当に明るくなりました。

でも彼からのメールを開くと、いちいち返信するのがしんどいから、と3、4日放置していたそうです。それでも研一さんは諦めず毎週毎週デートに誘い、辛抱強く会話を重ねていったのです。

研一さんは見た目はスマートで頭の回転がはやい機敏なタイプ。デートのプランにいつも何かしら加代さんの好奇心をくすぐるような工夫があって、誘い方が上手なのだそう。「またお誘いが来た。返信が面倒臭いな、どうせ自分なんかいつかフラれるし」と思って返信を度々放置してしまったと面談の時にこぼしていた加代さんですが、巧みな誘い方につい(あ、それって行ってみたい!)と言う気持ちにさせられたと言っていました。

彼からフラれることが恐怖に変わる

ネガティブ思考の加代さんは、今度は研一さんからフラれることが怖いといい始めました。言い換えると彼と離れることができなくなっていったのです。「もしも真剣交際を申し込まれなかったらどうしよう、このままサヨナラされたら辛すぎる」との言葉を聞いた時、私はこれは彼女なりの愛情表現なのだと悟りました。

結局デートを重ねているうちに、気がつけば交際2ヶ月が経過。私の方から先方の結婚相談所のカウンセラーへ「そろそろ真剣交際をお考えいただけますか?」と打診したところ、研一さんご本人に確認いただき、「研一さんから直接、加代さんへ真剣交際を申し込みたいとのことです」とお返事をいただきました。

感動的なプロポーズ

秋に始まった二人の交際でしたが、気がつけばあっという間に3ヶ月近くが過ぎ、季節はすでにクリスマス。プロポーズにはうってつけのシーズンです。

以前はいい人がいない、と嘆いていた加代さんでしたが、彼からの「結婚してください」の言葉と大きなバラの花束に目に涙を浮かべて、「でもでも私ってお料理が下手くそだし、、、」とくしゃくしゃの笑顔。最後までネガティブなところがなくなりませんでした。

ネガティブでも「いい人」と結婚できる

口から出てくる言葉は、なぜか後ろ向きで、自己否定のような言葉が多かった加代さんですが、最後にご成婚のご挨拶にご来所くださったとき、なぜ結婚できたのかがよくわかりました。

彼と一緒にいる時だけは、みたこともなかったような、とびきりの笑顔が止まらないのです。

ずっと、ほっぺが上がって目が細くなりっぱなしなのです。

「でも、だって、私なんか、」と相変わらず言っていましたが、あのくしゃくしゃの笑顔を見ていたら、あ、この人は僕のことが好きなんだな、と伝わっていたのですね。

結局とびきりの笑顔でおもてなしをすることが、結婚への最短ルートなのだと教えられました。

立ち止まらず前へ進もう

加代さんのように、ネガティブな人でも大丈夫。

結婚したい、人を愛し愛されたい、と言う気持ちが本物ならきっと結婚できます。

ただし、いい人がいないからと言って活動をストップすることだけは禁物です。

明日の朝目が覚めて、婚活システムにログインしたら、とびっきりのいい人からお申し込みが来ているかもしれないのですから!