成功体験が自信をくれる

婚活だけでなく、なんでもそうですが、慣れていない段階ってちょっとしたことであたふたして、パニックになりがちです。ひとつのミスがまた別のミスを生むという、連鎖をしてしまうものです。ではどうすればそんなふうにならずに済むのかというと、まず小さな成功体験を重ねて、自信をつけるしかないのです。人生予測不能なことはたくさんありますが、婚活では、成功体験を確実に重ねていく方法が堅実な正攻法です。

婚活デートにはステップがある

結婚相談所では、お見合い後交際成立となったら、仮交際という段階に入ります。ファーストコール1のあとはお二人で相談して、自由にデートをしていただきます。とはいえ闇雲に自分が行きたいところへデートに誘っていてはなかなか結婚へ辿り着けません。

仲人おぎたが推奨しているステップは、次の目標を定めて段階的に関係を深めることです。

  • 最初のデートはカフェで2時間おしゃべりが続くこと
  • 2回目のデートはランチしてちょっとお散歩で3時間くらい
  • 3回目のデートは午後〜夜のデートで少し深い話をする

ここまでできたら、ひとまず大成功です。

もちろん食事やお茶をしながら、お仕事への取り組み方や、大切にしていること、苦手なこと、生活のリズムや習慣、家族との関係、などをサラッとお話しして相互理解を深めることが重要です。

ちなみに夜のデートでは、少しお酒が入ったりして、リラックスして会話ができるとベターです。あくまでも、少しのお酒というところがポイントですよ。お酒が入ると途端に「ぶっちゃけトーク」が炸裂しちゃう人や、2、3件ハシゴ酒せずにいられないタイプは要注意。同じ酒好きな人となら採用抜群といったところですが、最悪の場合イメージダウンして嫌われてしまうこともあるので、ご自身のアルコール耐性と酒癖に合わせて要検討です。

もちろんお酒が飲めないなら、夜パフェや夜景を見にいくなどでもいいでしょう。昼間とは違った表情をお互いに見ることで、「もしも結婚して一緒に暮らすと、仕事のあとってこんな雰囲気なのかな、、」とイメージが膨らむことでしょう。

4回目以降のデートがある、ということはもうそれだけで結婚できる可能性が高まります。特に男性は、3回もデートに誘って応じてもらえた、というだけで自信がつき4回目以降グッと積極的になれますから。

さて、4、5回目以降のデートですが、できれば半日くらいかけて遠出するのがオススメです。

水族館やドライブ、ものづくり体験などもいいでしょう。長時間一緒にいないと見えてこない、素の表情って必ずあるものです。特に女性は、ちょっと疲れた時やお腹が空いた時に、今まで見せたことがないようなワガママなところが出たりするものですからね。

逆に、素の表情を見てますます好きになった!という場合は、5回目くらいで真剣交際の打診が始まってきますよ。

残念なデートを重ねる失敗例

久美子さん(39歳・仮名)はいつも3人以上の仮交際男性をキープしていないとダメなタイプ。「交際相手がいないと、不安になってしまう」といって、どうしても複数の男性を仮交際のままキープしておきたいといっていました。ではどんなデートをしているのでしょうか。

仮交際でどんなデートをしているの?

彼女曰く、「仮交際の人たちは皆、一応合格ラインではあるんです。」とこのと。でも「異性として好き」「魅力を感じる」までには至らないので、お茶かせいぜいランチどまりで、遠出やドライブはお断りし続け、あえて関係性が深まらない交際をキープしているのだそうです。

具体的には、せいぜいカフェで2時間過ごすだけ、会話の中身もお見合いとさして変わらないような、世間話が中心です。たまにお互いの家族関係などには触れるけれど、「久美子さんは子供は何人は欲しいですか?」などと聞かれると、気持ち悪くなってウッと詰まるといっていいます。

 本音は(もしかするとお相手がいつか私のハートに火をつけてくれるかも)と淡い期待を持ちつつも、(一瞬でお互いに恋に落ちる、運命の人がきっとどこかにいるはず)という気持ちが消えず、婚活が長期化しているのでした。

こういう人は10回以上デートを重ねても、なかなか本気モードに入りません。おそらく心はいま目の前にいない人をいつも探していて、しっかりと向き合えていないからです。

婚活デート中にケンカ!?

まゆこさん(35歳・仮名)は本人曰く、自然体で飾らないご性格。本音で生きている人なので、取り繕うことがありません。とはいえ仮交際相手のなおきさん(34歳・仮名)にいきなり2度目のデートで「海へ行こうよ!」と誘われて困惑し、私に相談してくださいました。

海の近くに住んでいて、海が自分のテリトリーならOKするところですが、まゆこさんの場合は海までは電車で2時間はかかるとのこと。ちょっと不安を感じると話してくれました。そこで私は、「遠出は今の段階ではやめておこうね、もし理由を聞かれたら、仲人さんにまだ早いと言われたからと答えてね」と伝えました。

結局海は延期して、カフェデートになったそうです。

カフェデートの後は、一緒に卓球をしたり、サッカーの試合を見に行ったりとスポーツが好きななおきさんにあわせて交際を楽しんでいたまゆこさん。ですが、交際スタートから1ヶ月以上経ったデート中に「最初に海へ誘ったとき断ったよね?俺のこと本当はどう思ってるの?なんで誘っちゃダメなの?」と詰め寄られたそうです。

「私だって行きたかったよ!でもまだはじめましての段階だったから仕方ないじゃん!じゃあ来週行こうよ!」

と即答して、なあんだと、なおきさんもほっとして仲直り、むしろ真剣交際へとステップアップして、堂々と海デートを楽しみました。

できれば、お見合いの後のファーストコール(交際の始まりは男性から電話をかけるルール)で「最初の2,3回くらいはカフェやランチでお互いを知るためお話しをしましょう」と女性が提案するのがスマートです。

男性は、女性にどこでどんなデートをしたいのか、LINEなどの頻度は毎日か週に2、3回か用事だけが良いのかなどを確認すると良いでしょう。

男性はカフェデートで緊張する

カフェデートからスタートが王道、とはいえ結婚相談所で婚活をしている男性は、おしゃべりが苦手な人もいます。ですので、面と向かって食事しながらお話をするということが意外にハードルが高いもの。そのため、ついついテーマパークに行きたがったり、イベントに誘ったりしがちなのですが、女性にとっては逆にその方がハードルが高いようです。

というのも、多くの女性は、初対面の異性に対して警戒心が強くなるので、よく知らない男性と長時間遊びに行ったりすると、ひどく疲れてしまうのです。 第一印象でひどく疲れてしまうと、「この人といると疲れる」といった情報が記憶にインプットされ、次のデートに応じにくくなると言う傾向が見られます。会話下手な男性にとって、カフェデートが苦痛でなくなるにはかなりの努力が必要ですけれど、このことを知って相手の気持ちを考えられれば克服できると思いますよ。

カフェといっても、ちょっとしたコンセプトカフェが東京にはたくさんあります。謎解きカフェやピーターラビットなどキャラクターのカフェ、アフターヌーンティー付きのカフェ、風景を楽しみながらのテラスカフェなど、女性が喜ぶカフェがおすすめですよ。

カフェデートで緊張しないコツ

もしもどうしても面と向かって座ると恥ずかしくてお話できないのなら、横並びに座るカウンター式や、90度の位置に座るといいでしょう。面談でもそうなのですが、同じ方向を向いて話したほうが、リラックスしてお二人の距離が縮まりやすいという傾向があります。

また、お茶だけだと話題が詰まりやすいのですが、ケーキやスイーツが目の前にあると女性は途端にニコニコして心を開きやすくなります。会話以外の沈黙も違和感がなくいられるので、甘いものをオーダーしてあげるのはおすすめですよ。

静かすぎるお店や個室よりも、適度にガヤガヤとした程よい雑音があることも、話しやすさの鍵を握っています。

女性はおしゃべりが一番リラックスできる

一方で女性は基本的におしゃべり好きと言われています。会話で何か結論を出そうとする傾向が強い男性と違って、女性のおしゃべりは友好の証。別に難しいことを語る必要はなく、ヤマもオチもなくていいので、ただただ会話のキャッチボールが継続できていれば安心するのです。

ですので、順序としては、おしゃべりを何度かして、相手のお顔を見慣れてきて、心を開きかけたころに、少しだけ遠出をしたり、映画をみて食事をして夜景を見に行くといった半日位のデートをするとリラックスして楽しめるのです。

急がば回れ、すぐに結婚アリかナシかを急ぐ男性が多いのですが、おすすめしません。のんびりと「まずはお友達から」と心得たほうがより、その後のお出かけデートが効果的に交際を後押しし、結婚へのステップへとつながり安いものなのです。

婚活デート成功のコツPart1まとめ

  • 会話のキャッチボールでまずは女性の警戒心を解く
  • カフェ・ランチデートから始まり、夜デートの後、半日位の長時間デートと過ごす時間をだんだん長くしていく
  • 女性は疲れると不機嫌になりやすいので、くたくたになるまでふり回さないこと
  • 婚活デートは、最終的に結婚が目的なので、 価値観や人生観、結婚生活についてのイメージをお互いにシェアすること

いかがですか?婚活デートの本当のゴールは結婚すべき相手かどうかを見極めて、プロポーズへと繋げていくことです。少々ハードルが高いので、具体的なデートのプランや会話などを考えるのは負担が大きいとか、あるいは、お相手に上手く自分の希望を伝えられないかもしれませんね。そういう時はプロの手を借りたほうがうまくいきますよ。

 もしもよろしければあなたの婚活デートをお手伝いさせてくださいね!

  1. 結婚相談所ではお見合いの後双方が交際を希望した場合、仲人を通じて電話番号またはメールアドレスを交換し、男性の方から最初に連絡をして、お見合いのお礼と次に会う日時や場所についての相談をするという決まりになっており、これをお二人にとって最初の電話=ファーストコールと呼んでいます。 ↩︎