成功哲学を解いた世界的な大ベストセラー「7つの習慣」は婚活にも応用の効く名著。むしろ結婚をして幸せな家庭を築きたい!と思っている人にこそ是非読んでほしいくらいです。なぜならそこには、自分を律することの大切さと、お相手を理解し受け入れることで生まれる、ミラクルが説かれているからです。

終わりを思い描くことから始める

今日お伝えしたいことは、7つの習慣の2つ目「終わりを思い描くことから始める」です。

終わりとはは婚活の成功、ではなく人生の終わりだと私は思っています。この世を去る時に、

あれだけはやっておきたかった

という後悔がないように生きたい、それが私の基本的な考え方だからです。

好きな仕事を全力でやる

私ごとですが、47歳を過ぎた頃からは、できるだけ無理なく長く続ける工夫をする知恵がついてきましたが、 30代の頃は、それこそ体が壊れるまで徹底的に仕事をするというのが自分の生き方だと思っていました。終わりを思い描くどころか、今目の前を必死で生きるのに精一杯で、1年後何をしているのかも想像できていませんでした。

実は30歳からは出版社を辞めてジュエリーデザイナーに転職していたので、デザインのアイデアが浮かんだときにとにかくたくさん描いておきたいのです。なにしろ無限にアイデアがわいてくるので、頑張り過ぎてよく体を壊しました。家庭を顧みないくらい熱中してしまい、恥ずかしながら家事なんていい加減なもので、夫婦の会話すらなかった時期もありましたよ。

仲人という仕事に出会って

今ではこの仲人というやりがいのあるお仕事を続けて、一人でも多くの「結婚したい男女」を結婚へと導くために3つのことを気をつけています

  • 無理をせず自分の健康を維持すること
  • 正しい判断が出来るように冷静さを保つこと
  • 私がまず自分自身の家族を大切にすること

 それが私の最後の瞬間に後悔しないやり方だと考えています。

そして愛と思いやりを持って会員様に接することが大切だと思っていて、それが私にとっての「終わりを思い描くことから始める」仕事への取り組み方です。

できれば人生の終わりの瞬間に、ご成婚されて幸せになったみなさんのお顔を一人ひとり思い浮かべて、

少しは人様のお役に立てたかな、ご縁に恵まれたいい人生だった

と思いたいのです。

あなたは「終わり」を思い描いていますか?

私が仲人をしていて思うことは、

  • なぜ結婚せずに人生を過ごしてしまったんだろう
  • どうして子供を持つ選択をさっさと捨ててしまったのだろう

もし産んでいたら?もし結婚していたら?という思いを会員様にはしてほしくないな、ということです。

お仕事に夢中で、気力体力もある30代の頃に、人生の終わりをイメージすることはなかなか難しいかもしれませんが、その前にいずれ誰にでもやってくる、老いからは逃げることができません。

そして、この30代にどう生きたかで60代70代以降の幸福度は天と地ほど変わってくるでしょう。人生の精算の季節が必ず待っているのです。

子供が持てなかったことだけが心残り

そんな風に偉そうに言っていますが、私自身大きな後悔があります。

私と主人は、31歳と33歳で結婚をしましたが、仕事にかまけてばかりいて、36歳の時に大きく体調を崩して一度リタイア、なんとか持ち直して再び走り出し、きがつけば40歳を過ぎていて子供を諦めざるを得ませんでした。

今では40代の出産もさほど珍しくないように思いますが、当時は40歳を過ぎて子供を産むなんていう話はまず聞いたことがなかったので、子供が欲しいとずっと思っていたのにウカウカと過ごした自分を責めて、本当にこのままでは生きている意味がないと思うほど落ち込んだものです。

もしも私が、31歳で結婚をした時に、ちゃんと終わりを思い描いて結婚生活をしていたら、こんな風に後悔することもなかったでしょう。

その代わり、と言ってはなんですが、会員様からのご出産報告は本当に寿命が延びる思いがするほど嬉しいものです。

一方で

今は結婚や子供なんか興味ない!

毎日ただ楽しく過ごしていたい!

そんな風にいっているアラサーさんを見ると老婆心から心配になってしまう時があるのです。

もちろん、余計なお世話かもしれません。

鬱陶しいと思われないように、発言には気をつけています。

ですが、私のように健康を疎かにするほど仕事にのめり込んだり、あるいはいつまでもふわふわした遊びの恋愛にうつつを抜かして大切な命の時間を無駄にしないよう、人生の優先順序をしっかりと自分で考えて行動することを、心底お勧めしたいのです。

父の葬儀を見て思う

先日義父のお葬式を執り行いました。83歳でした。

身内だけの小さなお葬式でしたが、子供と孫たちに花を手向けられた、満足そうな義父の最後の顔には、いっぺんの悔いも見られないように感じましたよ。

総務畑ひと筋の地味なサラリーマンでしたが、定年までしっかり勤め上げて、大酒を飲み、よく孫たちと遊んで、友人も多い義父でした。棺には大好きな巨人軍のジャビットのぬいぐるみ。あとは大した資産はありませんが、家族が皆ほがらかで、特に孫たちがおばあちゃんを大切にしているところなど、見ていて本当に胸が熱くなりました。

私がおばあちゃんにすぐひ孫を抱かせてあげるから長生きしてね!

20歳の孫が、残された祖母を励ますためにかけた言葉です。

かえって大きな財産がないから、喧嘩にもならずみんな素直な気持ちで手を合わせて、心穏やかに送り出すことができました。義父は義父らしく、慎ましくも温かい家庭を持ち、満足した終わり方ができたと思います。

終わりを思い描いてみましょう

いかがですか、あなたの人生の目標=ゴールはどんなイメージでしょうか?

財産を残すこと、という人もいるでしょうし、あたたかい家族に見送られたい人もいるでしょう。

あるいは静かにひっそりとこの世から消えていくこと、という人もいるでしょう。

でももしも、人生の最晩年〜最後の瞬間に、愛し愛された大切な家族と共に過ごし、そして見送られたい、そう思っているならば、そうなるように「今」を大切にして、できることをしましょうね。

よければあなたの人生のビジョンそして、終わりまでをお聞かせください

面談室でお待ちしていますよ

池袋ぶどうの樹結婚相談所 仲人おぎた