婚活をしていると、「この落ち着かない気持ちがいつまで続くのだろう、、」と悩みますよね。ご成婚できたカップルも同じです。結婚したい、結婚しましょうといった言葉がお互いの口から出てくる、その瞬間までは不安になることもあるのです。

交際から真剣交際、プロポーズまで

婚活をしていると、たくさんのお相手とお見合いして交際が進んでいる時にこそ、充実感がああるかもしれませんが、本当に大事な時期は、この人!と決めたお相手と結婚へ向けて突き進んでいく時。

人によってはそれまですごくうまくいっているかのように見えていたのに、突然重大なカミングアウトがあったり、あるいは家族の問題が浮上したりと瀬戸際のあれこれもあります。

とはいえ、結婚が決まる時って本当に「拍子抜け」するくらいあっさりしていますよ。

今日は真剣交際からプロポーズ、結婚が決まる瞬間についての婚活エピソードです。

彼女から「好き」と思われていない?

トシヤさん(44歳・仮名)は、ユリエさん(38歳・仮名)と交際2ヶ月。

「二人でいると楽しくて、あっという間に時間が過ぎちゃうんです。」

と幸せいっぱいの嬉しそうな報告を受けていました。

住まいも電車で20分程度と比較的近いので、仕事の後に待ち合わせたり、休日はライブハウスや観劇へ行ったり、飲み屋さんをハシゴしたりと、すごく親しく交際していたのです。

ですが、仲人がトシヤさんに気持ちを聞いたところ、

「一緒にいるとすごく楽しいけど、僕のこと飲み友達としか思っていない気がするんです」

との答え。意外なお悩みに仲人は驚いて、

「え?どうして?うまくいってるじゃない?頻繁に会えているし、LINEの返信も早いんでしょ?」

と聞くと、

「LINEはほぼ毎日やり取りしてるし、週に2回くらいは会ってご飯を食べたりしますが、なんていうか、彼女が恋してる目じゃないんです」

そこで仲人は、【脈あり脈なしチェックリスト】を見せて、当てはまる数を数えてもらったところ、答え合わせをしたら完全に脈アリ。少しは安心したものの、なんとなくまだ自信がないというトシヤさんに、

「なるほど、それではあちらの仲人さんにユリエさんの今のお気持ち確認してみますね!」

とお伝えして面談を終えました。

気になる彼女の気持ちは?

早速仲人おぎたが問い合わせると、お相手仲人さんからは、

「トシヤさんはとても頼もしくて、一緒にいると安心できる。そろそろ結婚を視野に入れて交際したいとユリエさんは言っていますよ。真剣交際はいかがでしょうか?」

とのお返事でした。

私からはその回答をトシヤさんへお伝えすると同時に、

「次のデートではちゃんと『ユリさんが好きだから、結婚に向けたお付き合いがしたい。僕と真剣交際して下さい』とはっきり伝えてね」

とお伝えしました。

実は交際1ヶ月の頃に一度真剣交際の打診をしていたトシヤさん、その時はユリエさんから

「まだ交際が始まったばかりで、よくわからないので待って下さい」

という回答でした。それもあってか、トシヤさんは告白をためらっていましたが、仲人から

「あのね、これはね、ユリエさんがトシヤさんからの告白と交際宣言をお待ちしています、という意味の回答なの。答えはYESが保証されているので安心して下さい。むしろ早く伝えてあげないと逆に(なんだ、私の独りよがりだったかも)、と女性は不安になって、冷めてしまいますよ」

と伝えたところ次のデートで告白し、ユリエさんがそれを受けてすぐに真剣交際に入りました。

真剣交際は結婚へ向けたすり合わせ

ほとんどの方が真剣交際に入るとあとはまるでエスカレーターのように、するすると話が進みます。基本的には

  • 結婚後も仕事を続けるかどうか
  • 結婚後はどこに住むか
  • 子供は欲しいかどうか
  • 家族など二人の結婚を賛成してくれそうか
  • 生活費の負担や家事の分担

と言ったことを、落ち着いた場所ではぐらかさずに話し合うのです。

実はトシヤさんは起業して数年目、お仕事が拡大しつつあるところなので、できればユリエさんに事務仕事を手伝って欲しい、と思っていました。もしもユリエさんが今の美容の仕事を続けたいということなら、ちょっと辛いな、と正直思っていたそうですが、

「今の仕事はきつい割にお給料が少な過ぎて、やっていくのがしんどい」

とこぼしたので、多分大丈夫、とのこと。

正直に伝えてみると二つ返事で、早速彼のオフィスへ連れて行き、さらに順調に結婚へと話は進みました。

結婚したい理由

以前もお伝えしましたが、女性側の結婚の動機としては「家庭が欲しい、守られたい」と同じくらい「経済的に一人では辛い」というものが挙げられます。

今よりいいお給料の仕事をさがすにしても、20代なら転職は容易ですが、40近くなってこれといった資格やキャリアがないと、なかなか女性が一人で生きていくのは大変です。元気な時はなんとかやれていても、ちょっとした病気や怪我で入院すると、あっというまに収入が途絶えて治療費がかさみ、ジリ貧になってしまうリスクを抱えています。

専業主婦になるのはそれはそれでリスクを伴いますが、その点、個人事業主や会社経営者の男性なら、結婚すれば家庭という居場所ができて、同時に仕事を持ってお給料ももらえ、しかも定年退職がないので、老後の不安も減ります。一石三鳥どころか、子供が後を継ぐことまで考えると4鳥ですよね。これは男性にとっても願ってもいない果報ですので、まさにwin-win。お互いにとって大きなメリットがある結婚です。

プロポーズの打診

話がついたところでユリエさんの仲人さんへ

「真剣交際で話しておくべきことは、こちらは全てお伝えしたので、そろそろプロポーズはいかがでしょうか?」

とお尋ねすると

「ユリエさんはいつでもプロポーズをお受けする心の準備が整ったとのことです。一刻も早くお嫁にゆきたい気持ちでおります。どうぞよろしくお願い致します」

とのお返事でした。もちろん速攻でトシヤさんへ伝えたところ、

「じゃあホテルの最上階レストランを予約しなくては!指輪はどうしよう、何かプレゼントはいりますか?」など具体的なプロポーズの相談が進んで行きました。

プロポーズ~結婚までの道筋

トシヤさんは、お気に入りの夜景が綺麗なレストランの個室を奮発して予約し、静かな二人きりのお部屋で

「僕と結婚して下さい。指輪は一緒に選んでくれる?」

とプロポーズをしたそうです。ユリエさんは少し泣いて、大きくうなづき、

「よろしくお願い致します」

と答えてくれました。

お二人の交際期間はちょうど3ヶ月、トシヤさんはご入会から9ヶ月目でご成婚でした。

交際人数は20人ほど、ユリエさんは15番目にお見合いしたお相手でしたよ。

ユリエさんへのインタビュー

ユリエさんにトシヤさんの選んだ理由をお聞きしたところ、

「トシヤさんといるとストレスがないこと、派手すぎず地味すぎず、ちょうどいいと感じたところ。あとはなんといっても食の好みが同じなのが良いですね」

とのこと、トシヤさんは

「一目見た時から、この人だと思った。でもこんなに美しい人が自分と結婚してくれるなんて、想像できなかった。ただ、僕の言葉をいつも否定しないで聞いてくれたし、誘えば必ずデートをしてくれたので、それが本当に嬉しかった」

といっていました。

結婚相談所でのご成婚

結婚相談所に限らず、男性は出会ってすぐの時が一番ヒートアップしていて、いろんなところに連れて行きたがったり、たくさんメッセージを送ったりと熱心です。

一方で今回のユリエさんのように、多くのケースで女性は最初は慎重。

優しい仮面をかぶっているだけかも、とか、他の女性にもいい格好してるんじゃないかしら?などと警戒して、簡単には心を開かないケースが多いのです。

男性が無我夢中で相手のことを追いかける時期が過ぎて、少し現実的に結婚生活を考えられるようになる時期は交際2ヶ月目くらいから。

一方の女性も、交際2ヶ月が経過して、毎週毎週会っていって10回前後デートを重ねるとやっと「この男性なら信用できそう」と安心して心を開き始めます。

ですので、お見合いをしててすぐに結婚するか否かを決めるのではありません。

まずはお互いをゆっくり知っていき、《約束して会う=デート》が普通に反復継続できる関係にならないと、結婚は視野に入らないでしょう。

逆にいうと条件面では100点と思ったお相手が、この2ヶ月の間に、しょっちゅうデートに遅刻してきたり、ドタキャン・リスケだらけで信用を失うということもあるのです。

お見合い結婚と聞くと、会ってすぐに結婚するしないを決めるもの、と思っている方もいますが、全くの誤解です。信頼関係を築くことができて初めて結婚を視野に入れるようにアドバイスしていますので、安心して下さいね!

池袋ぶどうの樹結婚相談所 仲人おぎた