婚活が長期化することによる苦悩
引はじめの風邪を放置することによって治らないまま長引くことを、「風邪をこじらせる」と言います。
では、そもそも「こじらせ」とはどんな意味があるのかご存知でしょうか?
「こじらせる」とは、物事を複雑にして、誰かにとって困難な状況を作り出すこと
weblio辞書より
なのだそうです。どうやら婚活でも同様に「こじらせる」ということは物事を複雑化させ、その結果結婚をより難しくしてしまうこと、と言えるようです。
問題を複雑化させていませんか?
実は10年仲人をしてきてわかったことですが、男性の婚活が長期化する背景には、その原因と対処方法が分かりやすい方が多いのです。それに対して、女性の婚活が長期化するケースは複雑で根が深いのが特徴です。
また、年齢を重ねても本人の努力と心がけでなんとかなりがちな男性に対して、女性は焦りや不安を自ら増幅し、自分自身を責め過ぎてその結果婚活が嫌になって諦めてしまうという現象が見られます。
ではどうすればいいのでしょうか?
私の考えでは、女性のこじらせには、こじらせの原因とご本人の性格に合わせた
【静的アプローチと動的アプローチ】の”ダブル処方”が必要だと思います。
ではまずは、自分がこじらせているかわからない、という方のために、深刻なこじらせになるとどのようになっていくのか解説しましょう。
こじらせ女子5つの特徴
特徴1.自己肯定感がひどく下がる
婚活では、「異性からモテる」こと=申し込まれたり、マッチングが成立することによる自己肯定感の上昇は計り知れないものがあります。
その裏返しで、婚活を始めてみたら意外に申し込まれなかったりとか、交際に入れてもお断りされることを何度も繰り返していると、よほどタフでない限り落ち込みますよね。落ち込むことは別に悪くありません、また立ち上がればいいだけですので。それよりも問題は、人格を全否定されたような気持ちになったり、”友達や姉妹は結婚できているのになぜ自分はできないのか”と人と現状の自分とを比較して自分責めをしすぎてしまうことです。
そうなると、やることなすこと間違っていて、トンチンカンなような気がしたり、自分を選んでくれる人はどこにもいないんじゃないだろうか?というマイナス思考へと陥ることもあるでしょう。
実は結婚相談所では、男性の方が数が少ないため、男性の方が(自分はこそこモテている)という実感を持ちやすい傾向があります。一方で、30代の女性は会員数が多いため、とても魅力的な女性同士がライバルという状況が発生します。男性に言わせると、同じ条件で同じくらい美人なら、より自分の好みに合う人を選ぶことができてしまうのです。
また、多くの人は、結婚=親孝行とか、結婚して初めて大人になれる、子供を産んでやっと一人前、といった刷り込みを幼少期から受けているため、実際にはそんなことはないのに、”世の中から冷たい視線を浴びているように感じる”方も多いかと思います。本当に辛いですよね、1人で抱え込むことは危険だと思います。
特徴2.お金と時間の浪費
婚活をしてみて結果が出ないと、ある日突然気がつきます
「わかった!課金すればなんとかなるんだ!」
そこでワラにもすがる思いで美容整形や痩身エステなどにお金をかける方もいます。ほどほどのところでストップすればいいのですが、エスカレートしてしまうと費用が大変なことになるでしょう。
また、自己改造に熱中しだすと、こんなに自分に投資したのだから!とばかりについでにお相手への希望条件も釣り上がってしまうのもよくある現象です。結局、理想と現実の溝は埋まらないまま、憧れの王子様を探して何年も経ってしまう、ということが起こりますよ。
人によっては、相談所を何社も転々として、それでも結婚できずにより費用が高い相談所へ移籍することが近道だと思い込んだりします。別に結婚相談所を転々とすることが悪いとは言いません。ただどうせ移籍するのでしたら、あなたを理解してくれて、ちょうどいい人を勧めてくれる相談所を見つけなければ意味がないのです。
特徴3.自分がわからなくなる
これはかなり深刻な迷子さんです。自分がわからないまま婚活をしても、お相手のハートに刺さらないので、お相手も結婚へと踏み切れないのです。また、いろんな情報を集め片っ端から取り入れて、
・自信を持って明るく振る舞うといい、と言われて精一杯明るくしていたのに振られた
・庶民派の女性がモテる、と聞いてラーメンや居酒屋が好きとアピールしたのに振られた
交際相手の好みに合わせてその都度【ウケそうなキャラ】を作っては振られてしまうと、一生懸命さが仇になってこじらせてしまうのです。
婚活を続けて自分を見失った美幸さん(仮名)
婚活を5年以上している、という美幸さんとの面談でふと、
「ご自分のことをどんな性格だと思います?」と聞いたら、
考えすぎて自分がわからなくなってしまいました。
私は欠陥人間なのかもしれない。
美幸さん(仮名)
と泣き崩れられたことがありました。その後で、ゆっくりと時間をかけて面談しながら、私から見た印象(優等生で生きてきたので、結婚できない自分を責めすぎているのでは?本当はとても繊細でナイーブ、責任感が強い人かと感じました)といったことをお伝えして、
- 今まで一番楽しかったこと、感動したことは何ですか?
- どんな人やモノ、ことに心がザワザワしますか?
などとお聞きして一つ一つに感想をお伝えしていったら、言葉が次々に出始めて、最後はすっかり笑顔を取り戻しておられました。
美幸さんのように、お子さんを望みながら40歳を目前にした女性の焦りや不安は計り知れないものがあります。それでも考え方次第で、いくらでも幸せになれますので、心配しすぎないこともうまくいくコツなのです。
特徴4.婚活うつになる
最悪のパターンですが、これも起こり得ます。
具体的には、
- ご飯が喉を通らなくなる
- 異常に疲れやすくだるい
- 朝起きて仕事に行くことができなくなる
- 夜眠れない
- でも結婚はしたいから婚活を辞めるのも怖い
- 人の結婚や出産報告を聞くと絶望感に襲われる
40代後半~アラフィフの婚活では、更年期の症状もで始める方もいます。そうなると自分の意思だけではコントロールできずに感情が不安定になりやすいのです。
特徴5.「婚活が趣味」になってしまう
モテる女性ほど陥りがちなのですが、週末はいろんな男性と取っ替え引っ替えデートをするのが当たり前になってしまう、という現象が起きます。気がつくと、お見合いと婚活デートの予定が埋まっていないと不安になってしまうのです。
その上で、いいなと思った男性だけでなく、何人もキープし過ぎると、誠意のない人と思われて恨みを買うこともありますよ。
婚活ではもちろん複数の方と同時進行でお見合いや交際が可能なのですが、(この人は結婚の対象外だわ)と思いながらも気休めのためだけにつないでおく、というのは結局ご自分のためになりません。
なせなら、仕事と婚活、以外の時間を可能な限り充実させないと、
趣味はお菓子作りです♡
なんて書いているのに、もう半年以上作っていない、なんていう残念な事態になるのです。お相手から「最近はどんなお菓子を作ったんですか?」と聞かれて、しどろもどろになってしまったりします。「お休みの日は何を?」と聞かれて、まさか「お見合いとデートのハシゴです」と答えるわけにはいかないので、何かしら嘘をつくハメに陥りますよね。
成婚した人たちのこじらせ対策とは?
ほんの一例ですが、今まで会員様にアドバイスしたことをまとめます。
先ほどもお伝えしたように、こじらせは(気の持ちよう)だけではなんともなりません。
静的なアプローチ(考え方やルール決め)、動的なアプローチ(積極的な取り組み)の両輪があって初めて乗り越えられるのです。
静的なアプローチの例
- はっきりとしたゴール日を作っておく
- 粗探しをせずに一人一人との出会いに感謝する
- 予め決めた条件にしがみつかずご縁を一旦受け入れてみる
- 失敗は成功の母、雨の日もあれば晴れの日もあると腹をくくる
動的なアプローチの例
- 適度な運動や瞑想を取り入れてセルフコントロールする
- 貯金や自炊、断捨離など「いつ結婚しても困らない自分」になる
- すでに結婚して幸せになっている人と接する
- たまには思いっきりストレスを発散する
これらはほんの一例です。一人一人の性格や、お悩みの原因により、アドバイスをする内容とタイミングを見計らう必要があるからです。
こじらせを卒業して幸せになれた人と、卒業できずに婚活を断念してしまった人の差は、間違った方向へ進みそうになった時”どれだけこまめに修正できたかどうか”なのです。人は自分がまっすぐ進んでいるのか、それとも道を踏み外しているのかを自分1人で気づくことは難しいものです。
どうぞ深刻なこじらせになってしまう前に、一度ご相談くださいね。
仲人 おぎた
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