10年間の婚活がやっと報われた!
実は、初めての婚活での平均活動期間が5.5ヶ月と、スピード婚をした人が多い池袋ぶどうの樹結婚相談所。
ですが、 マッチングアプリや 街コン、婚活パーティー、結婚相談所、友達の紹介など【婚活のフルコース】を経験してからご入会する方も中にはおられます。そんな婚活10年選手のありささん(40歳・仮名)が、年収1000万越えのイケメン男性と幸せな結婚をした、約1年間の成婚ストーリーをお伝えしたいと思います。
39歳からのリベンジ婚活
実は最初ありささんは39歳でご相談に来られましたが、その時点ですでに婚活はもう10年近くやっているとのことでした。
お話を聞くと、恋多き女性でしたが、なんと20代はどちらかというと暗くて、引っ込み思案なオクテ女子だったそうです。
ところが、友人や兄弟の結婚と出産を間近に見て、大慌てで30歳で婚活をスタート。
遅い恋愛の目覚めから、今度は恋愛に依存がちになっていったとのことです。ほとんど彼氏を切らしたことがなく、何人かと交際をしては別れ、37歳のときに趣味の語学スクールで出会った男性と意気投合して交際がスタート、そのまま2年ほど週末はお互いの家に泊まる半同棲生活を続けていたそうです。
39歳の誕生日を迎えて
転機は39歳の誕生日。39歳を迎えた彼女が、
「私、子供が欲しいから、そろそろちゃんと入籍しようよ」
と彼氏に行ったところ、「ごめん。俺ありさとの結婚は無理だわ」とにべもなく断られたと言うのです。
どうして?なんで?と聞いても「結婚してもいいことなんてない」「結婚に興味が持てない」など曖昧な返事しかなく、納得がいかないまままた婚活戦線に逆戻りしてしまった、と涙ながらにご相談くださいました。
「どうしても結婚がしたいんです。でも私に何か致命的な欠点があるから、誰からも選ばれないんでしょうか?」
と本当に悩んでいました。その時は1年後にまさか元カレを遥かに上回る年収と包容力を持つ、スリムでハンサムな男性から、一目惚れされてプロポーズをされるとは想像もしていなかったのです。
真剣交際の申し出を何人もお断り
見た目が女性らしく、会話を膨らませることに長けているアラフォー女性は、婚活でモテます。
なぜならば、40代で婚活をしている男性にとって、”デートで会話が続かない”ということが何よりも大きなプレッシャーであり、ストレスだからです。
ありささんは、持ち前のコミュ力で大抵の人と会話を膨らませることはできたものの、
・恋愛経験が少なく、女性の扱いがわからない男性
・自分の話ばかりする、話題に面白みがない男性
・40歳を過ぎてもデート代を細かく割り勘にする男性
とは、どんなに目ためが良くても、ご立派なお仕事についていても「なにかが違う、、、」となってしまうのでした。もちろんデートで自分が率先してお支払いすることもあるのですが、毎回キッチリ割り勘にされると流石に萎える、、とぼやいていました。
10年も婚活していてうまくいかなかったのに、たった1年で理想のお相手と結婚できた理由について、本当はただ単に妥協して条件を広げたのではないか?と思う方もいるでしょう。妥協は全くしていません。実はこの1年、内面から変化して魅力を開花しただけなのです。
婚活での試練はストレス
婚活はたくさんお見合いが組めればハッピーというものではありません。
まださほど親しくもない方から次々に送られてくるLINEに返信をし続けることが段々苦痛になり、もううんざりしてお断りしたところで、いざ交際相手が1人もいなくなると、どうしようもない不安感に目の前が暗くなる、という繰り返しがありました。
またある時には、たまたまちょっぴり元気がなかったお見合いの後でダメだしをされて
- お化粧をしていなかった
- 服装が失礼だった
- 笑顔がなかった
など細かく指摘されるのも苦痛となった時期がありました。
仲人も、きっとありささんが傷つくとわかっていて、お伝えするのは心苦しかったものです。ダメ出しだけで終わらないように、いいところ、褒められる点を見つけて、面談の後で前向きになれるように言葉かけをしていましたよ。
結婚相談所での婚活は、”してはいけないこと”や”しなくてはいけない”決まりがあり、ルールに縛られるのが苦手なマナさんのような人には、苦痛に感じることもあったようです。それでも「マッチングアプリのように、突然のLINEブロックやいきなりのボディータッチといった不快な思いがなく、皆さん紳士的なので、結婚相談所の良い面もある」、といっていました。
ある時には仕事が忙しくて、休めないまま次のお見合い、そして婚活デートなど精神的に余裕がなくなり
もう婚活が辛い、でも辞めるのも怖い。もしもこのまま結婚できないなら、いっそ死にたいです
ありささん
と婚活うつのような状態になったこともありました。
そんな時は休日に仲人と一緒に甘いものを食べたり、平日お仕事の後にもオンライン面談で心のうちを話したりして、なんとか精神を保ちつつ婚活とお仕事の両立を頑張っていました。
うつ傾向がある方の婚活のコツ
もともとやや鬱っぽい傾向がある方は、結婚したいという強い意思がないと、挫折してしまいます。ですが挫けそうな時、そばにいて話を聞いてくれたり、”今できていること””あなたが選ばれる理由”を言葉にして思い出させてくれる人がいればかろうじて続けることができるものです。落っこちたメンタルを回復するために、仲人がありささんに提案したのは大きく4つ
- うつ傾向が強まる日照時間が短いシーズンは無理せずペースダウンする
- ペースダウン中は、代わりに”のんびり”と”自分磨き”を交互にする
- まずは今、ちゃんとできていることを伝えて自信の回復を促す
- スマホ依存や他人への依存から卒業して自立を促す
【自分磨き】は実はメンタル面でも効果的で、彼女の場合は
・苦手なお料理やお掃除を、少しずつでも得意に変える努力
・面倒くさがっていた美容にお金をかけてみる
・普段しないオシャレでイメチェンしてみる
・カウンセリングをうけて内面を整える
が有効でした。
鬱っぽい傾向がある方は、なぜか不幸な過去のことばかり何度も繰り返し脳内再生するクセがありますよね。そうやってあの時もダメだったし、こんなに酷いことを言われた、だから「とにかく自信がない」とか、「自分には魅力がない」と思い込んでいることが多いのですが、実際には結構モテていたりします。モテているけど理想の人から選ばれない=完璧に自分の思い通りにいかない、ことですぐに疲れてしまい、「ずっと家で寝ていたい」とおっしゃる方が多いものです。
それでも婚活にエントリーしているということは、
- 結婚が自分にとって必要なことだという思いがあり
- 幸せになりたいという希望を持っている
ということではないでしょうか。自信がないと言いつつも、「もしかして誰かが自分を選んでくれるんじゃないか」という期待がなければ最初の一歩を踏み出せていないはずです。仲人は、そのわずかな期待とささやかさな自信を見逃さずに、大きく育てていって、その人の良さや魅力を十分発揮できるようにサポートしているのです。
特に、性格的に謙虚すぎる人や厳しい親御さんを持つ人の中には、四六時中ご自分の欠点を見つめて、隙あらば”自分いじめ”をしてしまう、という方もいらっしゃいます。それは本当に辛いことと思います。でも私はそういう方こそ幸せになってほしいと思いますし、事実うつ傾向の方でもちゃんと結婚して幸せになっています。少しくらいメンタルが弱くても、幸せな結婚を諦めなくていいのです。一生物の味方を見つけることが結婚です。だから結婚すると自動的に強くなれるのです。
(ただし、ここではあくまで鬱っぽい方のことをいっています。本当にうつ病が進行している方は、婚活そのものもそうですが、結婚による生活の変化は相当ハードですので、まずは専門医師による治療を進めてからご入会されることをお勧めしています)
不安な気持ちを自分で増幅しなくなる
最初のころは、交際がうまくいかないと落ち込んで仕事を早退したり、少しでもヒマな休日があると「不安で寂しい、将来が恐怖」といっていたありささんでしたが、ご入会から1年が経とうとするころには、「以前ほど強い孤独を感じなくなった」「少し自分のことが好きになれてきて、相変わらず不安はあるけど耐えられるようになりました」と気持ちに余裕がもてるようになっていました。
私を選んでくれた人の中で、私もそこそこ好きになれる人がたった1人いればいい。
そのたった1人の人と、多分きっと結婚できる。
でももし万が一結婚できなくても、私そんなに不幸じゃないし。
ありささん
何度も何度も繰り返し仲人が伝えていた言葉を、ありささんご自身の口から聞くことができるようになっていました。
劣等感を克服することに意味がある
ありささんもそうですが、
「独身でいることがとてもつらくて、恥ずかしい」とか
「小さな子供連れの若い夫婦が3人で公園をお散歩している姿をみると、胸が締め付けられるような苦しさを感じる」
とおっしゃる方の多くは、親しい友人や兄弟姉妹がすでに結婚して家庭を持っているようです。
心理学をかじったことがある方ならご存知かと思いますが、アドラー心理学を持ち出すまでもなく、劣等感は自分が作り出しているもの。それを自分の主観ではなく、客観的な事実と思い込み、世間がみんな自分を馬鹿にして笑っていると勝手に思って落ち込むのです。
身近な人がすんなりできたことが自分にできていない、故に自分は劣っている、という他人と自分とを比較することで生まれる”劣等感のワナ”に陥っているようです。でも他人の人生のサイクルとご自分とを比較する必要は全くないのです。そもそも、若くして結婚したから人として優れているわけでもないですし、独身時代が長いからこそ得られた自由や楽しみも享受したはずです。それなのに、必要以上に他人と比較して、悪い方へと意味づけしてしまうのって、もったいないことです。とはいえ、ついうっかり他人と自分を比べるのは、いつの時代も人間のサガではありますよね。
でも大丈夫、劣等感こそが、人類を進化へと導いた原動力なのです。劣等感を強く感じる人ほど、それを克服することで爆発的な成長を見せ、より大きな幸福感を手に入れられるところを、私は何度も目の当たりにしました。
ありささんの場合は、専門家の導きのもと、内観とヒーリングで自分の心の声と向き合い、そこから本当の婚活=結婚に向けた人間関係の構築が始まりました。また、自分軸を取り戻したことをきっかけに、お料理の練習や、美容などの見た目改善が捗り、自信と魅力に磨きがかかっていったのです。そして美しさを手に入れると同時に心が前向きになったことで、「結婚=逃げ」というふうに考えなくなり、仕事にも張り合いが出てきたら、7歳年上の素敵な男性から、お見合いで一目惚れされて、その場でプロポーズをされたというわけです。
理想の結婚への最短ルートは人それぞれ
彼女の理想はいわゆる【イケメンハイスペ男子】でしたから、それに相応しい外見や能力、そしてメンタルを整える時間が必要でした。
人によっては、
- イケメンは苦手、ちょっとダサくても誠実な明るい人がいい
- ハイスペックより年齢や価値観ができるだけ近い人がいい
など希望は様々です。もちろんどんな理想でお相手を探してもいいのです。ただし、そのお相手が”求めている何か”をご自分が満たしていないと結婚は成立しない、というだけのことなのです。その”何か”は必ずしも若さや美しさだけではありません。
余談ですが、男性は意外とちゃんと女性の内面も見ていますよ。どうやって見えない内面をみているかというと、目に見える部分に結構内面が溢れ出ているのです。シンプルに、服装や髪の乱れは心の乱れですし、お肌の乱れは食生活や睡眠サイクルの不摂生、乱暴な言葉づかいや横柄な態度は性格のひねくれ、という具合に自然と内面と外見はリンクしてくるものなのです。
結局どんなに綺麗に着飾っても、心と体が健やかな女性には敵わない、そのことを改めて仲人も知った、ありささんのご成婚でした。
40歳からでも理想の結婚を目指せる
世間では30代の結婚、それもアラフォーともなると妥協しなければ結婚なんて無理、などとSNSやYouTubeでいっていますが、あくまで一般論ですので、真面目に受け取らない方がいいと私は会員様に伝えています。どんなに有名な仲人さんが言っていても気にしなくて大丈夫です。20代でもお見合いが全然組めない人もいれば、40過ぎてお見合いのオファーが後を立たない人もいるからです。また、お見合いがたくさん組めなくても、4、5人と会ってばっちり理想の人とむずばれるケースもよくあります。
幸せへの最短ルートは人それぞれ、十人十色というのは本当のことなのです。
ただし、もしもご自身の理想が高いなら、たとえ何歳であっても釣り合うように自分を高めながらお相手を探さないと難しいのは事実です。そうでなければ、背伸びしなくても大丈夫。自分に釣りあう人がいい、そう思っているなら、今持っている魅力をまずは最大限開花するだけですよ。
さて、まだ気づいていない、異性に響く魅力の開花はお任せくださいね。40歳からでも大丈夫、その代わりなるべく婚活に集中して、急ぎましょう!
ぶどうの樹 仲人おぎた
参考文献:
個人心理学講義―生きることの科学 (アドラー・セレクション)アルフレッド アドラー著 岸見 一郎訳 アルテ(2012年)
生きるために大切なこと アルフレッド アドラー著 桜田 直美訳 方丈社(2013年)
嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え岸見 一郎, 古賀 史健著 ダイヤモンド社(2013年)
アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために 岸見 一郎著 ベストセラーズ(1999年)
※個人情報保護の観点から個人の特定をさけるため、複数の方の実例を混ぜ合わせて創作しています