なぜハイスペ男性は結婚相談所に登録するのか
そもそも東京で結婚相談所を利用している、30歳~40代男性の多くはハイスペックと言っても過言ではありません。世の独身男女の多くが、マッチングアプリを活用しているこの時代に、彼らがあえて結婚相談所を利用するのには理由があります。実際にお話を聞いてみると、
【結婚相談所を選んだ理由】
- 子供が欲しいから同じ希望の人を求めている
- 仕事が忙しくてのんびり婚活している暇がない
- 彼女ではなくあくまでもお嫁さんを探している
- タイムパフォーマンスを重視している
などのお声をお聞きしています。人によってはアプリを試した上で、
「メッセージのやり取りを2週間~1ヶ月くらい続けて、やっと会えたのですが、会ってみたら写真と全然違うとか、話が合わないなんてよくあること。こんなことなら最初に軽く会ってお茶でもしてから判断したかった。その点結婚相談所では面倒なやり取り抜きにとりあえず会えますよね。明確なルールと期限のもと、お見合いの場所や日程調整を、相談所の方でやってくれるのは本当に助かります。」
と時間を無駄にしたことを悔やんでいるお声もありました。
働き盛りで会社やクライアントからも頼りにされている彼らにとっては、「恋のから騒ぎに付き合っている暇はない」そうです。できるだけ最短ルートで(彼女ではなく)お嫁さんになってくれる女性と出会いたい、というのが、ぶどうの樹結婚相談所を選んだ理由とのことでした。
婚活している女性の中にも、まずは恋愛感情が大事で、恋人になってからゆっくり結婚を考えたいという女性もいますよね。一方で、のんびり恋愛に時間をかけていたら赤ちゃんを産むのが難しくなってしまうかも、という危機感を持っている方もいるでしょう。
ハイスペ男性の多くは、前者ではなく後者の”真剣に結婚を考えて行動している女性”を求めているのはまず間違いありません。
ハイスペ男子は受け身女子がお好き
だからと言っていきなりグイグイと女性が積極的だと、どうしても男性側にブレーキがかかってしまうようです。なぜなら、自分で選択したい、自分からアプローチして結婚へと至るのが理想の形という風に考えているからです。実際に、ぶどうの樹結婚相談所でご成婚した男性たちは、女性からのお申し込みが多数あったにも関わらず、自分で選んで自分から申し込んだ女性と結婚しています。
お申し込みからプロポーズまで、できれば自分が主導権を握りたい、という考えのハイスペック男性がどうしても多い傾向は否めないのです。
その大きな理由は、
・決断力があるから展開がスピーディー
・自分についてきてくれる女性を理想としている
・目標を1人に定めたらよそ見をしない目標達成型
といったことが挙げられると私は分析しています。
それというもの、やる気があり、メンタルが安定している男性はテストステロンという男性ホルモンが活発であることが推察されます。その影響で、仕事もアグレッシブにこなす上、婚活にも判断力が冴え、積極的なのではないでしょうか。参考1,2
その結果、いい塩梅に男性にリードさせてくれる受け身女性が、お嫁さんに選ばれているというわけなのです。ではどんな受け身女子がハイスペック男性のハートを射止めたのか、実例を見ていきましょう。
コンプレックスだらけの崖っぷち女子
遥さん33歳(仮名)は、とても焦ってお問合せを下さいました。その理由はご友人です。数少ない女友達が次々に結婚してママになったり、遠方へ嫁いでしまったりして、以前のように一緒に遊べる人がいなくなった、と嘆いていました。
「私って割と地味だし、人見知りだし、家柄も普通だし、、
仕事なんてミスばかりでいつも怒られてるし、、、多分魅力がないんです」
と半ば絶望したような様子でした。
大丈夫、むしろ遥さんは、すごく素敵な人から選ばれるタイプですよ。心配しないでね!
仲人がそういうと、少しホッとしたと言いつつも、半信半疑な表情をされていましたよ。
結局、実際に婚活が始まると、次々に名だたる有名大学や大学院卒の高学歴男性からお申し込みをされ、年上の男性からリードされて、交際3ヶ月でプロポーズ、即ご両親へご挨拶ののちご退会となりました。
秘訣はプロフィール
実はここだけの話、遥さんが自ら選んで申し込んだお相手も何人かいたのですが、ことごとくお断りされていたのです。
それもそのはず、遥さんは華やかさこそありませんでしたが、ハイスペック男性や家柄の良い男性たちが好む2つの性質を持っていました。それは逆にいうと、ハイスペックではない男性からはあまり好まれない特徴なのです。
ハイスペック男性が好む特徴とは
一つ目は生まれついての奥ゆかしさや品の良さです。言い換えると、下品で出しゃばるようなところが全くなく、第一印象で恥ずかしそうでお淑やかな感じが伝わるところです。
もう一つは、精神的な自立です。遥さんの趣味は「一人旅」と「編み物」などもの作り。誰かにかまって欲しがるような甘えん坊な様子は、同世代女性に比べて非常に少ないのが魅力でした。それでいて、困った時には素直にカウンセラーの意見を求めるというクレバーなところがありました。
遥さんの魅力である、奥ゆかしさと精神的な自立を、婚活プロフィールで全面に打ち出していったのです。学歴も年収も家柄も、ハイスペ男性にとってさほど大きな要素ではない、ということですね。
真面目な高学歴オクテ女子
専門的な資格を持ってお仕事をしている萌子さん(29歳・仮名)は、有名大学の大学院卒でした。でも勉強と仕事に20代をほぼ捧げてしまい、「男性と一度もお付き合いしたことがない」とのお話でした。
このままマッチングアプリを利用しても、悪い人に騙されるかもしれないと思うと、怖くてとてもできないと悩んでおられたところ、私の知人のご紹介で面談をさせて頂いたのです。
「実は私、子供が大好きで、自分もいつかママになれたら良いな、と思ってはいるんです。でも恋愛したことがないまま30代になるのって、とても不安で、、もう自分には出産なんて一生縁がないんじゃないかと思って、正直諦めかけてました。」
そう打ちあけてくれました。
少々ぽっちゃり目のオクテ女子、恋愛経験がゼロではありましたが、萌子さんには強力な武器がありました。コミュニケーション能力と好奇心です。
恋愛初心者が会話でモテ無双
萌子さんの見た目は、ほんわかとした笑顔が自然な癒し系の明るい女性。お話ししてみると受け答えが上手で、誰とでも会話のキャッチボールがスムーズにできるよう、気配りと努力をしていました。さらにつけ加えるなら、ご飯を食べる時の幸せそうな表情が印象的で、男性ならついご馳走したくなってしまうほどチャーミング。食べるペースはゆっくりなのですが、綺麗に残さず食べるのも、好印象です。
このお食事しながらの会話で、婚活男性たちのハートを片っ端から撃ち抜いていき、その中でもとびきりハイスペックな2歳年上の男性から交際2ヶ月でプロポーズされましたよ。その後ご退会から6ヶ月の婚約期間を経て、ご入籍されたと聞いています。
婚活において会話力は最大の宝
ハイスペック男性の多くは、お仕事では大変優秀なのですが、こと恋愛となると女性の気持ちに共感を示すのが下手だったり、女性の”言わなくても察して欲しい”という無言のプレッシャーにうんざりしているケースが多々あります。
萌子さんに関しては、攻撃的でなくサラッと思いを伝えることが本当にお上手でした。それというのも家族や友達にクセが強い人が多く、人間関係に悩んだことがきっかけで心理学を学んだからなのだそうです。
私も会員様によくお伝えするのですが、会話は才能ではなく、技術なのです。もしも今、会話が苦手でも、努力すれば身につけられるのです。ただ人間に対する好奇心、知らないことを知りたいという気持ちだけは持っていないと難しいようです。会話力さえ身につければ、萌子さんが結婚できたように、安心安全なお相手と、仲人のサポートで恋愛初心者でも存分にその宝を生かすことができるというわけです。
リベンジ婚活で夢を叶えた響子さん
響子さん(44歳・仮名)は、実は20代で結婚し、出産後すぐに離婚をした地方在住の女性でした。最初は地元の結婚相談所で活動していましたが、満足できずに移籍して来られたとのお話でした。
40歳を過ぎてからの婚活で、地方では理想の男性に巡り会えずにくじけそうになったとのこと。でも、
どうしても人生の最後はいい結婚をしたい!
結婚って素晴らしいものだよ、と子供たちに伝えたい!
という夢を叶えるため、地方から東京へと上京して来られたのです。
強みは経験に裏づけられたブランディング力
響子さんはもう社会人のお子さんがいるとは思えないほどスタイル抜群。それに、なんといってもアパレル系のお仕事を長年されているだけあって、本当に垢抜けていました。
実はお見合いでも清楚で無難なワンピースではなく、ブラウスにフレアパンツという少し個性的な服装でしたが、着こなしにエレガントさがあり、ひと目でハイスペ男性が恋に落ちたようでした。
響子さんには、他の女性とはまったく違う魅力がありました。
会った瞬間に、この人だ!やっと会えた!って思ってしまったんですよね。
ご成婚後のご挨拶で、お相手男性が語った言葉です。
東京で長年暮らしていると、どうしても服装も言動も、無難に無難にとまとめがちです。“おとなしいいい子”のように振る舞うのが正解と思いがちですが、包容力がある大人な男性ならむしろ個性とエレガントさをミックスした見せ方や振る舞いが吉と出ることもあるのだな、とこちらが勉強になりました。
さらに付け加えると、響子さんはおんな手ひとつで子供たちを育て上げた苦労人でしたが、そういったところを感じさせない明るさや優雅さがあったのも、奥深い魅力として伝わったようです。
ただ、婚活デートでの個性的なブランディングはかなりの上級者でないと大失敗する恐れがありますので、自己流は事故のもと、ではありますけどね!
まとめ:3人に共通の特徴
3人に共通の特徴は、基本的に男性のリードに任せる受け身であること。そのほかには、屈託のない笑顔。そして一番大切なのは、自分の意見や考えを、あくまで「私はこう思うけど、あなたは?」と失礼のないように伝えるコミュ力です。
ではなぜ、このコミュ力が選ばれるのでしょうか?
彼女たちが選ばれた理由
失礼なく相手の感情に配慮したコミュニケーション力を【アサーティブなコミュ力】というそうです。詳しくは参考をみてくださいね。参考3
どういうことかというと、
婚活デートを何度かしていくと、(なんかちょっとイヤかも)と思う場面が必ず出てきます。
例えば、今日はコメディ映画よりファンタジーが見たいとか、和食より洋食がいいとか、雨が降ってくると髪がまとまらないから早く帰りたいのに、とか、そもそも映画デートよりもっとお話がしたいなどなど。
そういう時に、
えっ!察してくれないの?
じゃあ価値観が合わないからサヨナラ
でもなく
私が正しい!そっちが間違ってる!
だってこれが常識でしょ?(=あなたは非常識だ)
でもダメなんです。
そんなふうに相手の考えを拒絶してしまう人は多いのですが、残念ながらそれだとハイスペ婚は夢で終わってしまいます。そもそも人にとって、自分以外の人の意見や違う文化・常識とのすり合わせは大変なもの。だからこそ、
私はこう思うんだけど、あなたは?
という風に、相手が何者であっても、臆さずに対話ができるかできないかの差は大きいものになります。なぜこれがハイスペ男性に選ばれるかというと、ダメ出しをしないから、というのが大きな理由です。ダメ出しをされると気持ちが萎えてしまうのです。
男性のハートは傷つきやすい
当然のことですが、ハイスペだけでなく、ほとんどの男性にとって、プライドはとても大切です。つまり好きな女性からダメ出しなんてされた日には、超ブルーな気分になって「失敗した!もうダメだ!2度と誘えない(泣)」となってしまうのです。でもですね、
私にとっての(今日の正解)はたまたまこれだったの。
あなたの(正解)とちょっと違ったかもね。
でも答え合わせしてお互いのこと、少しわかったね。
というニュアンスで言ってもらえたら、次から気をつけよう、彼女の正解に合わせよう、と学習してもらうことができるのです。それをずっとずっと積み重ねていくと、女性にとって居心地の良いい家庭を提供してくれる、”神旦那”が出来上がっていくというわけです。
実は男性だって、神旦那って呼ばれたいんですよね。職場で尊敬され、必要とされるだけでなく、夫婦の間、家庭の中でもヒーローでありたいのです。それを叶えるのが受け身女性なんではないかと私は思いますよ。
受け身なんだけど勇気を出して、素敵な男性と結婚したい、1人では難しいから手伝って欲しい、そう思う方はぜひご連絡くださいね。荻田
- EMIRA特集 男性ホルモン解剖学 ”テストステロンが減ると、筋肉も減少し脂肪増に!“やる気”と“健康長寿”をつかさどる「テストステロン」とは何か? 順天堂大学大学院医学研究科 堀江重郎教授による。 ↩︎
- 日本経済新聞 NIKKEI STYLE(健康・医療)2018年9月30日より「男性の健康左右するテストステロン 仕事力にも影響」堀江重郎(順天堂大学大学院医学研究科教授))より「リーダーに必要なチャレンジ精神、他人や社会に貢献しようとする気持ち、公平・公正さを求める気持ち、すべてにテストステロンが関係しています」
↩︎ - アサーティブネス(Assertiveness)の訳語は、「自己主張すること」。でも、アサーティブであることは、自分の意見を押し通すことではありません。自分の気持ちや意見を、相手の気持ちも尊重しながら、誠実に、率直に、そして対等に表現することを意味します。しかし、長年身についた言い方の癖や態度はなかなか変えられません。それには練習が必要です。自分のコミュニケーションパターンに気づき、それをアサーティブなものに変えていく学びと練習が、アサーティブ・トレーニングなのです。(特定非営利活動法人アサーティブジャパン公式HPより)
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