結婚相談所でのお見合いは、基本的に敬語でスタートします。その後際が進むにつれてタメ口になっていくケースが多いのですが、いつどうやって敬語からタメ口に変えたら良いのか?とお悩みの方は案外多いものです。疑問への回答となります。
不用意なタメ口は不信感のもと
結婚相談所での最初の出会いは、お見合いです。お見合いでは、敬語もしくは、丁寧語が基本的なマナーですが、ご本人のキャラクターやお相手との年齢差などから、意外と皆さんバラバラで、真面目な人ほど悩んでしまいます。
タメ口の効果としては、
- 心理的な距離が縮まる
- 緊張がほぐれやすい
- 本音やプラベートなことが話しやすくなる
- より好意が増して交際発展の後押しとなる
と言ったものが挙げられますが、タイミングやキャラを見誤ると、ドン引きされたり、馴れ馴れしい失礼な人、遊び人、などのレッテルを貼られてしまうこともあるのです。
結婚相談所によっては、「在籍中のタメ口は禁止。プロポーズが成功して、成婚退会した後で初めてOK」というところもあるようです。ですが、実際のところ敬語のまま交際期間が3ヶ月経過しても、お見合いの時と大して変わらない温度感のままで
どうやって関係性を深めていったら良いかわからない
ということがよくありますので、私はあまりお勧めしません。タメ口のメリットを最大限発揮するために、適切なタイミングで、しかもできれば早めにタメ口を少しずつ取り入れましょう。
ではどんな人がどんなタイミングで変えることができたのか、成功事例をみていきましょう。
30代の奥手で真面目な男性のケース
圭太さん(仮名・35歳)は、女性と交際経験がないまま結婚相談所の利用を始めた男性です。中高一貫校の男子校育ちで、理系出身という圭太さんにとって、女性との会話は非常に緊張するもの。女性と2人きりでのデートは結婚相談所が初めて、とのことで、もちろんきっちり敬語で話しておられました。
敬語だと会話の内容も固くなる
お見合いでの会話は、その礼儀正しさと清潔感で難なくクリアできる圭太さんでしたが、仮交際へ入ってもすぐに振られてしまうことが続きました。一生懸命お話をふったり質問をするのですが、女性からは
「表面的な会話ばかりで、深いお話ができない人と思った」
「お仕事の話ばかりでちょっと面倒くさくなってしまった」
と言った悲しいメッセージが続きます。そこで荻田は起死回生のアドバイスとして、「敬語をやめませんか?」とご提案しました。1回目のデートの後のお礼LINE、もしくは2回目のデートの最初にご提案するようにと伝えました。
最初は戸惑っていたものの、あまりにも仮交際の終了が早いので、焦ってきた圭太さんは、
「わかりました‥‥それで道が開けるなら、頑張ってやってみます」
と意を決して、伝えたそうです。結果は大成功でした。
お相手の琴美さん(33歳・仮名)から
「良いんですか?敬語だとどうしてもお仕事モードになってしまうので、困っていたんです。圭太さんから提案してくれて本当に助かりました。年下の自分から敬語をやめましょう、なんて失礼な気がして言い出せなくって(笑)」
と好評でした。でも、気がつくと敬語に戻ってしまうことがあったりして、モヤッとすることもあるとご相談くださいました。そこで荻田は聞きました。
すぐまた敬語に戻ってしまう時の対策
荻田:もしかして、お互い呼び方が苗字のままなのでは?
圭太:え、そうですけど、、ダメですか?
そこで私はこう伝えました。
例えば、「荻田さん」と苗字呼びのままだとタメ口や敬語を崩すのって逆に難しいのです。先にご自分から、「圭太くんとかって呼んでくれると嬉しい」と伝えてみましょう。
ついでに、「琴美さんって呼んでも良いですか?」と聞いてみてください。
もしも恥ずかしくて聞けないなら、あえて聞かずに「琴美ちゃん」と呼んじゃってから、
「ごめん、つい名前を呼んじゃったけど大丈夫?嫌じゃなかった?」
と聞くのもお勧めですよ。これでダメです、という人はまずいませんし、かなりタメ口で話しやすくなると思います。
でも最初はお互いに敬語が混ざってもあまり気にしすぎなくて大丈夫。神経質になりすぎないこともポイントです。何よりも、圭太さん自身がまずリラックスして会話することの方がよっぽど大事ですよ。すぐに慣れなくても、まずは(緊張しすぎてる自分に気づき、なるべくリラックスしよう)と心がけることがスタートです。
その後、琴美さんとは、それぞれの日常や子供時代の話、過去の頑張ったこと、密かに自慢したいこと、最近あった良いこと、ちょっとしたお悩み、などいろんな糸口を見つけてお互いを深く知ることができたそうです。
交際は順調に続き、2ヶ月が経過する頃、圭太さんから告白して真剣交際へ。そこからはさらに、結婚後に住みたい場所や将来の子供のこと、結婚式や指輪の希望など具体的な結婚へ向けたお話ができてスムーズにプロポーズを成功されました。
敬語で質問すると面接になる
さて、話を本題に戻しましょう。婚活での会話のきっかけは必ず【質問】です。
一方がもう一歩へ、
「映画鑑賞がご趣味のようですが、最近何か見ましたか?」
「野球観戦はどこのチームを応援しているんですか?」
のように、お見合いのテンプレにはハマるのが敬語ですよね。
ですが、交際に入って2人でデートをする段階では、
- 「こちらのお店はいかがでしょうか?」
- 「お子さんの頃は何かスポーツをされていましたか?」
- 「私は甘いものが苦手ですが、〇〇さんは甘党ですか?」
のように、いちいち全部敬語ではなすとなると、(なんだかまるで面接みたいで疲れる)と思う人が少なくありません。もちろん、出会ったばかりなので敬語の方が落ち着く、という方もいると思いますが、ふとした瞬間に不意打ちで
「大丈夫?寒くない?」
「映画面白かったね!」
のようにタメ口で話されると、ちょっぴりキュンとくる人が多数派です。
また、映画を観た後や美術館で鑑賞したあとで、
「あ、お腹すいてません?」
と軽く崩した方が聞きやすいし、本音で答えやすいものです。
「よれば食事でもいかがですか?」
というのが、丁寧な誘い方なのかもしれませんが、より早く距離を縮めるには、たまの不意打ちは効果的です。ぜひ試してみてくださいね。
でもデートのお誘いに慣れてないからお店がわからない、、という会員様には、荻田が事前に美術館や映画館から近いカフェなどをお調べしてお知らせしますので、LINEで気軽にご相談いただいていますよ。
女性こそタメ口を提案しよう
いいな♡と思っている人と交際に入れた、嬉しいんだけどずっと相手が敬語でしかも年上だから崩せなくてちょっと困るなんていうケースは多いもの。
初回のデートはまだお見合いの延長戦のようなものなので、敬語でも問題ありませんが、2、3回目のデートでできれば「疲れちゃうので、よければタメ口にしてもらえませんか?」ときいてみるのがオススメです。
ただし、お相手がだいぶ年上の場合は、慎重にした方がいいでしょう。お互い同世代とか、20代、30代のうちはまだいいのですが、だんだん年齢とともに偉い人(例えば社長や重役など)が増えてきますので、おいそれとタメ口を叩かれるとイラッとする人もでてきます。
職場では管理職で恐れられているこの私に、タメ口でいいですか?とは何事か(怒)
というわけです。ですので、お相手の性格を見極めつつ、タイミングを見計らってタメ口を効果的に使わないと、思わぬ副作用で嫌われてしまうこともあり得る、ということなのです。
具体的には、交際に入ってからご相談くださいね。
スピード婚した人のG難度技
実は出会って2ヶ月足らずでご成婚した29歳の女性と、32歳の男性カップルに聞いてみたところ、思いがけない技をくり出していました。
それば、
誰も呼んでいないオリジナルな呼び名をお互いにつける
です。
女性がミカコさん(仮名)だとすると、最初はミカコさん、次のデートでミカちゃん、また次のデートでミカリン、最終的にはミィミになったと教えてくれました。
お相手のタカヒロさん(仮名)には、タカヒロくん→タカくん→ヒロッチ→タカピという具合で出世魚のように呼び方を変化させながら、距離を縮めていったそうです。
ご家族や友だちにそう呼ばれてるの?と聞いてみたところ、答えはNO。完全に2人だけの遊びなんだと話してくれましたよ。
うらやましい~
そんな風にラブラブに自分もなりたい!
そう思ったなら、お二人の交際温度感をカウンセラーを通じて確かめつつ、地雷を踏まないように使っていきましょう。もちろん人ぞれぞれご性格が違いますので一概にこれが成功パターンと言えませんが、ミカコさんはとても人気がある、競争率が高い人でしたので、”飛び道具”としての効果は大きいのではないかと思います。
まとめ:敬語は心の距離
敬語でスタートするお見合い結婚ですが、お互い距離感が縮まってきた感触がはっきりわかるのが、言葉遣いと呼び方です。
ぶどうの樹結婚相談所でも、できる会員様は、
「途中で呼び方を変えるの超恥ずかしいから、下のお名前で呼んでいいですか?」
とファーストコールで確認をして、初デートからお互いをしたの名前で呼び合っていますよ。確かに、(荻田さん)から(由佳さん)へ交際途中で変えようと思うからハードルが高くなる、という説には賛成です。それぐらいなら、お互いのフルネームがわかった時点で仮交際の時からファーストネームで呼び合うのは名案かもしれませんね。
また、古風な男性ほど、女性から敬語で話かけられるのを好み、女性に慣れていない真面目男子ほど、3回目のデートくらいでタメ口で話されると喜びます。
逆に、奥手で受け身な女性は、心を開くまでは、タメ口に抵抗がある人が多いようです。
タメ口にこだわりすぎず、お相手の性格や、バックグランドを理解して、お互いに心地良い呼び方、話し方で接することができたならそれがベストです。
自分の年齢とキャラなら、どっちがいいのかわからない、呼び方を変えたいけどどうキリだせばいいか教えて欲しい、そんな会員様へは個別にご提案をしております。
最終的には、家族になることをちゃんとイメージできていけば大丈夫。
急ぐことがいいこととは限りませんが、あまりのんびりしているとライバルに先を越されるかもしれませんからね!
あなたの婚活を応援しますので、まずはご相談ください。
