お見合いでお断りされる理由
人が第一印象を覆すのには3ヶ月から半年かかると言われています。将来結婚するかもしれないお二人が初めて出会うその時に、ミスをやらかさないための知恵をまとめました
5つのお断り理由
初対面のお相手との会話って、緊張しますよね。お見合いが苦手な人は一定数いますが、婚活している男性は概ね優しいので、女性がお見合いでお断りされることはとても少ないのです。
でもそれだけに、お断りされるということは「相当な理由」があるのです
では婚活の現場では、どんな人がどんな理由でお断りされているのか見ていきましょう。
お見合いのお断り理由項目(スクラム1での必須項目)
- 表情
- マナー
- 会話
- 価値観身だしなみ
- その他
日本仲人連盟(NNR)では、お断りの際に上記のチェック項目があります。これは仲人だけが見られるようになっていますが、具体的にどういうことなのか見ていきましょう
お断りの理由1 表情が暗い、怖い
どんな人でも、表情が良くないとお相手は心を開けません。
メラビアンの法則を持ち出すまでもなく、お見合いで最も印象に残るのはお相手の表情なのです。多少話が盛り上がらなくても、好みのタイプでなくても、明るく穏やかな表情や、素直で誠実な表情をしていたら、お見合いをパスできる=仮交際へ進める、可能性が一気に高まるといえるでしょう。
無表情・目を見て会話できない
表情の中でも、無表情がダントツで不評です。人は表情から相手の感情を推測し、会話を手探りするので、無表情だとものすごく話しづらいのです。
とても高学歴な男性に多いのですが、机の端を見たまま、目を合わさずに話してしまう癖のある方、要注意です。無表情ということは自分に対して無関心なんだと、ほとんどの人は理解してしまうからなのです。
愛の反対は憎しみではありません。無関心なのです。
マザーテレサ
笑顔は心地よい会話のカギ
国立大学理系の大学院卒たかひろさん(38歳・仮名)は、典型的な理系男子。
お見合いの時に女性の目を見て話すことができずに、いつもお断りされていました。
プロフィール写真ではカメラのレンズに向かって爽やかな表情をしているので、みなさん気づかずにお申し込みされるのです。
私も初めて会った時は、ほとんど目を見ずに会話をされて、本当に心が折れそうになりました。悪気はないようなのですが、気恥ずかしさもあり、自分のことをどうせわかってもらえない、という思い込みが強かったようです。
まずは仲人を信頼していただくことが重要と考えた私は、丁寧にたかひろさんの考えを傾聴し、次にいろいろな質問をして信頼関係を築いていくことで、目を見て話して頂けるようになりました。さらに訓練をして、初対面の異性とも目を見て話し、時々笑顔が出せるようになると、お見合い通過率が10%から60%まで上がりました。元々ポテンシャルが高かったのです。
特に初対面のお二人は、お互いをよく知らないからこそ、笑顔を見せることによって「あ、話していてて心地良いな」と感じてもらえます。逆にいうと、理系男女こそ意識して笑顔になると、一気に好感度があがりますよ。
品定めするような表情が怖い
美容関係のお仕事のしほさん(40歳・仮名)は、スタイルもよく完璧な美貌をお持ちでした。ですが、弊社の男性会員からお見合い後に、「僕の話を聞くときの表情がものすごく感じ悪かった」と報告がありました。特にお金の使い方のお話になったとき、内面が表情に現れていて、まるで自分が市場でセリに出された魚にでもなった気分だったと話していました。
「目は口ほどにモノを言う」という諺もあるけれど、目は口以上にたくさんの情報をアウトプットし、耳以上にたくさんの情報をインプットしている。言葉では何十秒もかかる意思疎通が、目では一瞬で済むこともあるし、口でウソをついているのとは違った情報が目から漏れ出ることもある。
熊代亨 精神科医、ブロガー
無表情の相手との会話はまるで壁打ち
39歳のみさきさん(仮名)が、40代のエリート税理士さんからお断りされた理由は、「無表情で言葉数も少なく、まるで一人でしゃべているようだった。本当に苦痛でした」とのこと。目と目でしっかりアイコンタクトが取れない会話は、非常に困難なようです。
人間は原始時代、チームで協力して狩猟をしていました。その際に言葉を発さずにアイコンタクトで意思疎通をするために白目が大きく発達した、とも言われています。逆に人間以外の動物でこんなにも大きく白目が見える動物はいません。そのくらい、アイコンタクトは人類ならではの高度なコミュニケーション術で、一瞬で意志を通わせることができるツールなのです。これを使わない手はありませんよね。
お断りの理由2 マナーが悪い
お見合いは、席につく前、お相手との待ち合わせの時から始まっています。
例えば会場にせっかく早めについていても、大声で電話していて振られてしまったケースもありました。スマホをいじる時にひどい猫背だったり、眉間にシワを寄せて画面を睨んでいた、なんてことはよく聞きます。
マナーでお断りされる例としては、言葉遣い、不機嫌な態度、遅刻、LINEなどの個人情報を交換したがるなどのルール違反をした時です。
ビジネスマナーと同等の礼儀を
これは男性にありがちなのですが、婚活は別に仕事じゃないんだから、と言って、平気で遅刻をしたり、なれなれしい態度を取ったりする人がいます。
ですが、基本的には、失礼のない態度、お相手への敬意をはらう、最低限のルールを遵守するなどは、例えば仕事の取引先や上司に対して接するときに準ずると考えておくと良いでしょう。
取引先の人をいきなり初対面で「ちゃん」付けしたり、「ねえ、このあと飲みに行かない?」なんて誘いませんよね?ましてやセクハラ、パワハラ発言は論外です。
あまり堅苦しく考える必要はないのですが、いろんな価値観・スタンスの方が参加しているのが婚活ですので、みんなが不快に思わない程度のエチケットは守りましょう。
ほぼ100%仲人さんにバレます
「マナー違反をしたところで、別にバレなきゃ良いじゃん」
もしもそう思っているなら、残念ですが、それは無理です。
失礼なことをされたお相手は、まずはその仲人に確実に報告するものです。そうすると、結局自分の仲人に伝わり、心証が悪くなるのでやめましょう。
仲人と感覚が合わない、などいろんな意見がありますが、ご自分の仲人さんを敵に回して得することは一つもありませんからね!仲人はぜひあなたの味方にして、頼ったり甘えたり、上手に有効活用して欲しいものです。
お断りの理由3 会話が弾まない
実は会話はちょっとしたトレーニングによって、誰でも向上します。
会話上手な人がやっている5つのテクニックはまだ後日ブログに書きますが、心地良い会話の基本は、たくさんしゃべることよりも聞き上手になることです。
会話上手は聞き上手
お相手の話に関心を持って聞き、笑顔で頷き、短い質問を挟む。あとはもちろん時々目を見て、アイコンタクトすること。これだけで会話で振られることはほぼないのですが、相手の話をちゃんと聞いていないと、質問に対してトンチンカンな答えをしたり、そこじゃない!というところで相槌を打ったりしてしまいますのでご注意を。
カタルシス効果を利用する
人間の脳は、自分について語っている時、快感を感じるということがわかっています(カタルシス効果といいます)。誰でも、自分の趣味や仕事についての信念、結婚や人生についての価値観を人に語っているとき、気持ちよくなることを経験したことはあるはずです。上手な会話、振られない会話は、お相手の脳に快感を与えることに成功している会話です。逆に、下手な会話は、自分のことばかり喋ったり、お相手の話を遮ったり、腰を折るといったことが典型的な例です。
お見合いでは自分だけ快感を感じないよう、お相手の話と自分の話をバランスよく進めるように気をつけたいものですね。
お断りの理由4 価値観が合わない
価値観の不一致で離婚した、という話はよく聞きます。だからこそお見合いの場では皆さん、神経を尖らせて価値観を推しはかろうとしますよね。
実は価値観がピッタリ合う人というのは本当に珍しいかもしれません。実際、私と夫の間でも、食べ物やお金についての価値観はあいますが、それ以外の価値観は合わないことの方が多いと言っても良いでしょう。好きな映画、洋服の好み、一軒家かマンションかなどの価値観は不一致でした。それでも仲良く30年以上夫婦として暮らしています。
だからあまり小さなことに神経質になりすぎない方がいいのです。
むしろ価値観なんて、合わない方が普通、くらいに思っておいた方がいいでしょう。
だたし、、、
家事の分担、子供が欲しいかどうか、住まい、食べ物の好み、金銭感覚など生活に密着したところは、大まかに一致していた方がお互いストレスは少なく、楽ではありますよ。
世代による価値観の不一致
実は過去に一度、かなりの年の差カップルをお世話したことがあります。
32歳の女性と52歳の男性のご成婚でしたが、このお二人は価値観が合わず、残念ながら破局してしまいました。お二人とも早くお子さんが欲しくて、専業主婦を求めていたので、その意味では価値観が一致したのです。
当時52歳の男性は、男は外で働くもの、女は家にいて完璧に家事をするもの、それこそが結婚生活だと思っていたのに対し、32歳女性は、夫が稼いだお金で自由に好きなことをのびのびとやれるのが専業主婦なんだと思っていたために起こった、それこそ価値観のすれ違いがきっかけでした。
専業主婦とは?
同じ「専業主婦」と言っても男性のアラフォー世代は昭和の良妻賢母を、女性のアラサー世代はSNSでブランド物を自慢しているインフルエンサーをイメージしていたりと大きな差があります。どちらがいいとか悪いではなく、考え方が違うということなのです。本当に残念ですよね。
そのあとお二人はそれぞれふさわしい伴侶を見つけ、幸せに暮らしていますから、この失敗を次の出会いに活かせたのだと思います。
お断りの理由5 身だしなみは最低限の礼儀
特に夏の婚活でありがちなのですが、汗でワイシャツがヨレヨレだったり、髪がぐちゃぐちゃ、お化粧もマスカラが溶け出してパンダ目、なんてことになっていてはお相手が不快感を感じてしまうことがあります。
今時は、速乾性の高いシャツやアホ毛を抑えるコスメ、滲まない崩れない高機能の化粧品などもありますので、ぜひ活用して欲しいものです。
お見合いは「慣れ」が一番怖い
婚活が長期化してしまった人ほどあるあるなのですが、慣れてくると、きちんとした服装やオシャレが面倒臭い、と思ってしまうようです。
「どうせ小一時間お茶するだけなんだし」とばかり、トレーナーやスニーカーなどカジュアル過ぎる服装でお見合いに行ってしまう人が時どき見受けられます。
長くお付き合いしたカップルならなんの問題もないのですが、お見合いはビジネスマナーに準じた礼儀が必要な場です。特に、ホテルのロビーラウンジや、少し改まったレストランなどでお見合いをすることが多いので、その場にふさわしくない服装の人と一緒にいることで、お相手に恥をかかせてしまうと心得てください。
○毛のせいで会話に集中できない
この令和時代になってもそんな声を聞くとは思わなかったのですが、これは男女問わずチェックしましょう。何かというと、鼻毛です。
弊社会員のさちこさん(43歳・仮名)は、お見合いのお相手の男性よしひこさん(47歳)の鼻毛がものすごく飛び出していて、思わず見たくなくてもつい鼻に目が入ってしまい、会話が全く頭に入ってこなかったといっていましたよ。
毎日鏡で見ているはずの顔、独身男性はつい見落としがちなようですので、あらかじめ脱毛してしまうというのも良いかもしれません。
お見合いの15分前にはお手洗いに
お見合いはとにかく一生を左右する大事な大事な場面です。ですから、ギリギリに駆け込んでセーフ!ではなく、できれば15分前には現場に到着して、お手洗いで身だしなみをチェックしましょう。
- ファスナーが空きっぱなしだった
- クリーニングのタグがついていた
- 鼻毛や口臭がやばかった
- ケチャップや青のりがお顔にくっついていた
など、冗談ぬきでよくある恥ずかしいエピソードなのです。
夏や冬ならば少し体が室温になじむまで、どうしても5分10分はかかりますしね。
余裕を持った行動が幸せへの近道
そもそもギリギリに駆け込んで汗だくで髪はボサボサなんて格好悪い姿です。また、ちょうどピッタリで間に合うはず!と思ったら電車が遅れて5分遅刻してしまう、なんてまあ若干仕方がないとしても印象が良いものではありませんよね。
結婚は好き嫌いだけでは成立しません。家族になるお相手ですから、信用できる人かどうか、最低限の常識や社会性があるかどうかは気にならない人はいないのです。
1秒でも早く幸せになりたいのでしたら、ぜひお見合いの15分前にお化粧室に行っていただきたいものです。
お見合いの後での感想をシェア
池袋ぶどうの樹結婚相談所では、初めてのお見合い2には、原則としてお引き合わせをしています。
また初回以外でも予定が合う限りは、会員様のお顔を見にお見合いの現場へ行っております。
あまり油断しているようだと、その時にやんわり指摘しますので、みなさん気をつけているようですね。また、お見合い終了後は感想や不満、お相手の良かったことも悪かったこともお聞きしています。
「思ったよりもすご~く素敵な人でした!ぜひ交際したいです!」
という声もあれば、
「あんまりタイプじゃないけど、もう一回くらいはお話ししてみようかな」
ということも。
または、上記のような5つの理由でお断りすることもされることもごくたまにあります。
お見合いは、一人で失敗し続けていても成長ができないので、お相手仲人さん側とのやり取りの中で、当事者だけでは見えない気づきをお伝えしていますよ。失敗=ダメ、ではなく、伸び代が見つかって良かったね!というスタンスで次に臨むことが重要なのです。