結婚相談所の婚活では、まずプロフィールでお互いにふるいにかけ、問題なければホテルのラウンンジなどで1時間ほど軽くお話しする「お見合い」をします。そのあとで、両者が仲人へ交際希望を伝えると、電話番号を交換してデートの約束をする「仮交際」に入ります。いいな、と思ったらそのまま真剣交際へ進み、プロポーズへと交際を継続していくのですが、「ちょっと微妙かも」と思った時が問題なのです。仮交際をいつやめるのか、どうなったらパスすべきなのか、ご自分ではわからない人が多いのが実情です。
今回のブログでは、交際を終了するかどうかで悩む事例からのケーススタディをお伝えします。
判断ミスは絶対に避けたい婚活
婚活で希望のた相手と交際に入り、トントン拍子に進んでいっても
本当にこの人でいいのかな?
もっといい人がいるんじゃないかな
と自信が持てなくなることって、よくあること。
そこで、こんなお相手とは交際終了を検討した方がいいですよという判断のポイントと、交際終了したくなりがちだけど継続した方がいいですよ、という境界事例をお伝えします。
1.メッセージの返信が来ない・遅いケース
NG:連絡が取れなくなることが多く、いつもその理由が不明
OK:連絡が遅いけど一定のペースで返信がある
連絡が取れないと「嫌われたかも?もう忘れられたかな、、、」と不安になり精神的に余裕がなくなる女性に対して、次のデートの日時が決まったら割と後は放置するという男性も多いもの。そんな時、仲人に
荻田さん、昨日の夜メッセージしたのに、まだ返信がありません!
彼、私のこと嫌いになったのかも!交際終了来ていませんか?
婚活女子M美
と朝の出勤前に悲痛なメッセージを仲人へ送る女性会員様たち。
大抵の場合、お昼くらいに「どう?その後返信はあったかな?」と聞くと「あ、さっき返信ありました」というお返事です。
仕方がないですよね、不安になってしまうのを止めるって難しいのです。ただ、おすすめの考え方としては
【24時間以内に返信が来なかったら、もう返信を待たない】
というふうにルールを作るといいのです。
どういうことかというと、24時間一度もメッセージをチェックしない婚活男性は、
- そもそもLINEアプリを立ち上げない
- 返信する言葉をひねり出すのにものすごく悩んでしまう
- 残念ながらあなたのことが眼中にない
のどれかなので、待つだけ無駄ですし、なぜ返信しないのかと責めても、お相手へのプレッシャーとなり、ますます敬遠されるだけです。だからいっそ返事に困るメッセージは送らない、送っても返信の有無を気にしないのが一番お互いにとっていいのです。
誰かと「ずっとつながっていたい」女ごころ
そうはいっても、納得できませんよね。
特に寂しさや将来の不安から、交際中の婚活女性はとてもナーバス。たとえスマホでも、誰かとずっとつながっていることで(本気かどうかは別として)なんとなく安心するもの。
また、メッセージにはこまめに返信を返す女性と違って、(緊急性がない)あるいは(なんて返信するのが正解かわからない)と判断した時はとりあえず放置する男性って結構多いものなのです。
婚活男性でも”女性の気持ちを不安にさせない気遣いができる人”は、早く結婚が決まり安いのですが、そうではない普通の男性は、女性からの
ねえ、今何してるの?今日は忙しいの?
なんて、本当に忙しかったら返信できないのを承知で送ってくるメッセージに困惑します。
今日はお昼にハンバーグを食べました!
今日は母とカレーを食べました!
今日は友達と遊んでパスタを食べました!
という毎日のように送られてくる【自分が食べたもの報告】にも、毎回毎回どうリアクションするのが正解かわからなくて困るという男性も多いもの。
また仕事の愚痴や、仕事を辞めたいなどの内容には正直ドン引きしてしまうのです。
逆に男性から「俺も早く仕事辞めたい」って言われたらどう思いますか?(この人との結婚はないな~)というのが正直な感想で、返信に困ると思います。
既読がついただけでも生きてる証拠、さらに放っておけば気づけば返信が来る、そう思ってどんと構えて交際を続けましょう。それでも無視され続けたら、さすがに3ヶ月やそこらで結婚は難しいお相手です。潔くあきらめましょう。
2.彼との関係性について悩むケース
NG:一緒にいても何にも感じないし、早く帰りたい
OK:基本的に仲が良いけど時々ケンカもする
結婚へと交際が発展していくお二人は、一緒にいるだけでワクワクドキドキするもの。ですが、そうばかりとも限りません。少なくとも、一緒にいるとストレスを忘れてリラックスできるなら結婚相手としては、悪くないのです。
とはいえ、デート中
疲れたなあ、早く帰りたいわ~。
嫌いではないけど、顔を見てもなんの感情も湧いてこない。
のでしたらそれ以上何度あっても好きにはならないでしょう。マザーテレサの名言にありますが、
愛の反対は憎しみではない、無関心なのです
マザーテレサ
と言っているように、お相手に対して興味関心が持てないというのは、残念ですが気持ちの中ですでに【終了】しているのです。いくら条件が良くても、いくら高級なものをご馳走してくれても、です。
一方で、基本的にラブラブで仲良しなのに、ときどき些細なことでケンカになるのはお互いに本音で話せている証拠です。ただ少し感情表現が子供っぽいだけなので、どちらかが大人の対応をすることで、お相手もだんだんと大人になっていきます。そういえば年がら年中ケンカをしているのに、子供がたくさんいてラブラブなご夫婦って結構いますよね。
ただし、次の二つには注意をしましょう
・ヒステリックになって鬼のような形相を見られ、幻滅される可能性がある
・ケンカの際に相手の人格を否定する言葉や、心の傷をえぐるような残酷な言葉をいう
特に二つ目はお互いに慎むべきです。それは人としてやってはいけないことだからです。愛の反対は無関心、だけれども”憎しみの感情”もなければない方がいいに決まってますよね。仲直りがすぐできるレベルのケンカなら、あまり深刻に受け止めない方が良いでしょう。
3.結婚後のすり合わせが進まないケース
NG:結婚後のことについて聞くと話題をそらす
OK:結婚後のことについて何時間でも話せる
結婚相談所では、お互いに一対一の真剣交際に入り、プロポーズが近くなってくると、
- 結婚後の仕事について
- 子供について
- 住むところについて
- 指輪や結婚式について
- 家事の分担について
- 生活費について
- お互いの家族のことについて
と言ったことを積極的に話し合うように促しています。
大丈夫、もし「今はまだわからない」なら、それでもいいのです。とにかくテーブルの上に様々な「結婚にまつわるテーマ」を乗せて、お互いの想いや希望・意見を忖度なしに話し合ってみることをお勧めしています。でもその時に、きちんと向き合ってくれないとしたら、ストップをかけた方がいいかもしれません。
実は結婚後のことを考えたくない
のが彼の本音かもしれないからです。
その理由は人により色々ですが、彼自身の収入への不安があったり、実は起業したいと思っているけど、まだいえない、などの事情があるのかもしれません。あるいは、子供は欲しくないと思っているのかもしれませんよ。
結婚=即子作りとは限らない
昭和の家族観と違って、結婚したら当然子供を作るべきという常識は今やありません。でも子供が欲しいと心底思っている女性にとっては、子作りは結婚する最大の理由でもあるものです。そこのところをきちんと話あえないなら、結婚はまだ時期尚早ですし、”子供が欲しくないなら私はあなたと結婚できない”と伝える勇気を持ちましょう。
でも彼が本当にあなたのことを愛していたら、どんなに不安で自信がなくてもきっと応じてくれますよ。ただ、少し時間がかかるかもしれませんけどね。
4.ご家族の同意が得られなさそうなケース
NG:家族が一番大事で親の意見が何よりも重要
OK:家族に対しても自分の意見を主張する強さがある
これは本当に悲しいケースですが、実はたまにあります。ご家族、特に親ごさんの世代はバリバリの昭和時代を生きてきた人たち。特に地方にずっと住んでいる親ご様は、価値観が”自分たちが結婚した、あの時代”のままストップしていたりすることもあります。
女性への要求が、昭和の常識で言うところの
- 元気な子供が産めるかどうか
- 出産後は家庭に入るのが必須条件
- 初婚であること、家柄がいいこと
などの古いものさしがあったりして、こだわる方はこだわるのです。とはいえ最近は
本人同士が良ければいいんじゃない?
と言うご家族の方が大多数ではありますけれど。ただ一方で、どんなにご家族に反対されても男性が強い意志で家族の反対を押し切り、結婚をして幸せなママになったケースもあります。最後はご本人次第なのです。
いわゆる先祖代々続く土地がある、由緒正しい家柄の男性にはつきものではありますので、交際中にその辺りも確認しておくと後で辛い目にあわなくて済みますよ。
シンデレラの立場も、王子様のご両親である王様・王妃様の大反対にあったら決して楽ではないというわけですね。王子様が守ってくれれば話は別ですが。
交際終了を仲人が引き止めたK世さん
実は私の会員様で、
「荻田さん、もう彼との交際を終了したいです。自分には合わないみたいです」
K世さん
と言われて、「ちょっと待って」とストップをかけたことがあります。その際にした質問があります
- 何か失礼なことを言われたりされたりしたか
- 彼のことが嫌いになったのかどうか
- 別れたいと思った具体的な理由
そして
・交際終了したら2度と連絡を取れなくなるけど本当に大丈夫かどうか
です。そこで、
理由は特にないけどなんとなく
とか
嫌いでは全然ないけど自分ではお相手に相応しくないかも
というときはじっくりお話を聞いてから、こうお伝えします。
お別れするのは一瞬でできるから、もう一度だけ会ってみてはどう?
そのあとでまた気持ちを詳しく聞かせてくれる?
仲人おぎた
もう一度会って、やっぱり無理ならそれで問題ありません。
ですが、そうやって質問された時
彼のことぜんぜん嫌いじゃないけど、むしろ自分に自信がない
30代K世さん
と言う理由だったので、結局プロポーズまで励ましながら交際を続けて成婚退会。今では2児の母になっている会員様もいますよ。あの時判断を誤っていたらもしかして今もまだ婚活を続けているのかも、と思うと怖い気がします。
そのくらい婚活での交際終了の判断は繊細かつ重要なのです。
交際終了!から一晩で気が変わったY子さん
でも仕方がありません、婚活女子の心はいくつになっても不安定なもの。
好きと嫌い、希望と不安の間を行ったりきたりするものなのです。
人によっては
LINEを既読無視されて頭にきた!
絶対に許せないからもう別れます!
30代Y子さん
と言った翌朝に、
昨夜遅くに、電話で彼から「具合が悪くてごめんね」って言われました、やっぱり彼が好きだから交際終了は取り消します、まだ先方の相談所へ伝えてないですよね?
30代Y子さん
なんて180度気持ちが変わることもありましたよ。
普段から仲人を仲介してやり取りしておけば、お相手への感情の爆発がワンクッション置くことができるので丸くおさまる、と言うことも多々あります。
自分では感情のコントロールが難しいと言う方、とにかく自己判断に自信がないと言う方はぜひご相談くださるといいと思います。
私は10年以上仲人として婚活の道案内をしております。お一人で決断するよりはかなり楽ですよ。
まとめ
今回は交際終了すべきかどうか、判断に迷う4事例
1.メッセージの返信が来ない・遅いケース
2.彼との関係性について悩むケース
3.結婚後のすり合わせが進まないケース
4.ご家族の同意が得られなさそうなケース
について、交際の終了を検討した方がいいNGケースと交際継続すべきOKケースをそれぞれ仲人の目線で挙げました。もちろん最終的にはご自身が決断することですが、長年色々な方の婚活を見てきたからこそわかることがありますよ。孤独な婚活をしたくないなら、相談してみるのがおすすめです。
面談室でお待ちしております。
仲人おぎた