婚約指輪・結婚指輪についての予備知識

ご成婚前に話し合っておくべき8つのテーマ

婚活がうまくいっている時って本当に楽しい気分。

いいな♡素敵！好きになりそう！

と思えたお相手と会話が自然に膨らんで、デートの予定もスパスパッと毎回決まり、引っ掛かりがない。そんなお二人なら、自然と「そろそろ真剣交際に進みませんか？」とどちらからともなく仲人を経由して打診がきますよ。

結婚相談所では、真剣交際に入ったら、こんなことをお二人で話し合うようにお伝えしています。

結婚後の住まいについて
子供はどうするかについて
家事の分担について
生活費の分担について
貯金や資産について
お互いの家族との付き合い方について
結婚式・新婚旅行について
婚約指輪と結婚指輪について

この8つのテーマをケーキでも食べながら、楽しい雰囲気の中でふわっと話合うことがスタートです。具体的な金額や物件については、両家の挨拶の後にでも、腰を据えて話し合うといいでしょう。

人によっては、家族の面倒を見なくてはいけない、持病がある、ペットがいる、などプロフィールには書いてない条件がついてくることもあるので、隠し事があるならこのタイミングで話すことをお勧めします。

「まだ結婚するかどうかもわからないのに、早くないですか？」

というお声もありそうですが、”もしも仮に私たちが結婚するとしたら”という前提での軽いブレインストーミングとお考えください。あくまで（現時点での）希望についての相互インタビューのようなイメージです。

ですので、この段階で「賃貸マンションは嫌、できれば一戸建てを買って」と言ったら叶うというわけではありません。むしろお相手の気持ちや考えを尊重しつつ、自分の夢や希望を明るく伝えるのがキモ、と言ったところなのです。もちろんこの段階でイメージしている結婚生活があまりにもかけ離れていたら、うまくいかなくなることもあります。では希望が違ったらもうおしまいかというと必ずしもそんなことはありません。

結婚についてのイメージが食い違ったときの対処法

お互いに少しずつ譲歩して、折り合いをつける
一方がもう一方に合わせる
第３、第４の別案を検討する

などのすり合わせによって、うまく行くことも多々ありますよ。

恋愛初心者のお二人なら、多くの場合で女性の希望に極力男性が合わせることでうまくいきやすい傾向があります。出産の可能性があるため女性は、男性と比べても特に自己防衛本能が高いので、自分の身の安全＝子供の安全を第一に考え、リスクが高いと感じたら結婚へと踏み切れないのです。

最初のハードルは指輪

そんな中で最も近い時期に結論を出さなくてはいけないのが、指輪です。

テレビドラマなどでは、プロポーズの時にジュエリーボックスをパカっと開けて、

「僕と結婚してください」

と言うシーンが定番ですが、現実にはそうもいかないケースがたくさんあるのです。

まず前提として、女性側の意見もさまざま。

【婚約指輪不要派】

・ジュエリー、宝石に興味がない女性もいる

・興味がないどころか大嫌いな女性もいる

一方で、

【婚約指輪必要派】

・指輪についての思い入れが深く、ブランドやデザインなどこだわりがある

・婚約指輪にずっと憧れがあって、絶対に欲しい！と思っている

など、花嫁の数だけ指輪についての考え方がある、と言ってもいいくらい多様化しているからです。

男性が1人で指輪を選ぶのはハードルが高い

なぜ男性が1人で指輪を選ぶのが困難かというといくつか理由があります

ジュエリー屋さんを全く知らない
ジュエリー屋さんが多すぎて選べない
ジュエリー屋さんの雰囲気に抵抗感がある
高額な商品を売りつけられるのではないかと不安
彼女の好みのデザインがわからない
指のサイズがわからない
ダイヤモンドの選び方を知らない
貴金属についての知識がない

ざっと「1人では買いに行けない」という男性の主な理由を挙げるとこんな感じです。

池袋ぶどうの樹結婚相談所では、女性の好きなブランドと指輪がハッキリ決まっているなら、それをまずはみに行くといいわよ、とお伝えしていますが、できれば事前に価格などについて2人でインターネットでも調べておくことを薦めします。

指輪の相場を知っておこう

参考までにあげると、

「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」（全国推計値）によると、婚約指輪の購入金額は全国平均で35万8000円｡「婚約指輪は給料の3カ月分」などともいわれていましたが、実際にはそこまで高くはなく、20万円～40万円台が購入価格のボリュームゾーンです。
ゼクシィネットより

マイナビウエディングの調査によれば、婚約指輪の相場は39.9万円でした。購入価格でもっとも多い価格帯は「30～40万円未満」で30％を占めており、次いで僅差で「20～30万円未満」で27％となりました。
マイナビウエディングより

20~40万かあ、高いなあ、でも出せない金額じゃないなあ

そう思った男性もいるかもしれませんね。補足情報として、実は婚約指輪の価格は、ダイヤモンドの【グレード】をちょこっとあげただけで、10～30万くらいはすぐに上がります。

そうなってくると、人によっては

「一生モノだから、輝きの強い品質の良いダイヤモンドを！」

という人もいますし、

「もしも贈るとしても、一番安いので充分。」

という人もいます。もちろん中には

「指輪なんてどうせしまっておくだけだから要らないでしょ？

それよりも旅行や住まいにお金をかけたい。」

という方もいますよ。できればそこは、女性の気持ちをなるべく尊重して欲しいものです。

諸事情で今すぐに買えないならば、

「1年後にきっと贈るから待っててね！」

と約束するだけでも、女性は嬉しいと思います。

ダイヤモンドの指輪は、男性から女性への真摯な想いを形にするもの。よほど宝石がお嫌いでない限り、かさばるものでもないですし、この一手間で女性が長く幸福に感じられるのでお勧めしたいところです。女性のご家族からも、「先方からダイヤモンドの指輪を贈ってくださったら娘を大切にしてくれそう、と安心できる」と言う声を聞きます。

一方で、「欲しいけどきっと高いから、申し訳なくて婚約指輪が欲しいって言えない。」と言う女性も増えていますよ。そんな健気な女性の気持ちを汲んで、身の丈に合った指輪を贈ってあげて欲しいな、とも思います。