受け身な女性への評判は、正直男性からはよくありません。でも受け身な女性からすると、自分から主張しないのは自分にとってのデフォルトで、下手に意見を言ったら嫌われたり、怒られるのではないか、思っているようです。今日は、婚活に疲れ切った受け身女性が、ちょっとした発想の転換をきっかけにご成婚できたストーリーです
受け身女子は婚活疲れしやすい
そもそもなのですが、受け身でおとなしい女性は(男性も)婚活疲れしやすい、という共通点があります。疲れる理由とは
- いいなと思う人から申し込まれるのをひたすら待たなくてはいけない
- 相手任せがゆえに気に入らない(不愉快な)ことがあっても我慢してしまう
- 好きな人からメッセージが来ない時、打つ手がなくて病みがち
この3つが特徴的です。
婚活に限らず、「ノー」がはっきり言えない性格の方は、仕事でも友人関係・家族との関係でもストレスを溜めやすい、といわれています。
例えば職場で理不尽なお願いを上司からされたり、お客様から自分のせいではないことで怒られたりした時、(なんかモヤモヤする、、)という気持ちを抱えたままにしていませんか?
婚活もしかり、そもそもですが、婚活男性はみんなエスコート上手でイケメンな王子様ではありません。女性の扱いが苦手だったり、人間関係において適切な距離感が掴めていなかったりするのがデフォルトなのです。何しろ、男性も女性も未熟なのですから。
被害者意識を持ちやすい
受け身でストレス体質な方は気の毒に思いますが、実は思い通りにならないこと、疲れていることを周りの誰かのせいにしてしまいがちです。
「自分のせいじゃない、私は一生懸命やってるのに!あっちがわかってくれないのが悪い」
と、お腹の中でムカつく上司や調子のいい同僚、高圧的なお客を恨んだりしていませんか?実は何を隠そう、
自分のせいじゃない、あの人のせいだ
とか、
世の中が間違っている、私は何も悪くないのに
などと考えること自体が、受け身女性をよりストレス体質へと向かわせていることに気づけば、状況はガラリと変わります。
リベンジ婚活を決意した女性
友恵さん(39歳・仮名)は、自他ともに認める超受け身女子。ご入会の時から、
「私って、自分の意見を主張するのが苦手なんです」とのこと。
「だから職場でもいつも損な役回りばかり。金曜日の夜に急に残業を押し付けられたり、資格試験の前日に締め切りが重なったり、本当に酷い目にあわされてばかり。前の相談所での婚活でも、真剣交際に入った途端、
「友恵も働いてるんだから、結婚したら家賃払えよな。あと引っ越すなら俺の職場の近くにしてよね。俺の方が稼いでくるんだし当然だろ」
と言われて目の前が真っ暗になりました。その人とはやっていけないと思い交際終了してその相談所を辞めました。
とおっしゃっていました。それ以来、「もう2度と婚活なんてしない」と心に誓っていたそうですが、それから3年の月日が経ち、自分も会社でのポジションが上がったことで少し自信が持てた、とご入会くださいました。
とはいえ、「以前嫌な思いをしたから本当は婚活したくないけど、自分の収入だけで生活していくのは先々不安。でも結婚しても意地悪を言われるんじゃないかと不安だし、、、この世の中って、本当に私にとって生きづらいんですよね。」
と泣きそうな笑顔でそれでもリベンジ婚活を決意してくださったことを覚えています。
受け身な男性との交際
そんな友恵さんですが、ご入会して間もなく、ご自分同様に受け身な年下のハイスペ男性、敏彦さん(37歳・仮名)との交際に入りました。
数回デートをして、1ヶ月が経過し、一見交際は順調に思われたものの、デート中に彼は自分の意見を言わないし、どこへ行きたいのか、行きたくないのかが曖昧でストレスを感じるようになってきた、というのです。
ある日「次のデートの予定は決まった?」と私からメッセージを送ったところ、友恵さんからご相談がありました。
毎週誘ってくれてたデートも、真剣交際を打診した途端、急に誘ってこなくなったんです。LINEのやり取りも、私が風邪をひいたら、そのうち元気になったらまた行こうね、で終わっているから、もう見切られたのかも‥‥
と諦めモードの友恵さんに、荻田は言いました
「どうして自分から誘わないの? 友恵さんがスイーツが好きなら、スイーツのお店に誘ってみたらいいじゃない? 彼が釣りが好きなら、釣りに行ってみたいなというのもいいと思う。結果がどうであれ、こちらから誘うことに意味があるんだから、まずは"今度の週末空いてる?“って聞いてみましょ」
友恵さんは「自分から誘うなんて恥ずかしいし、みっともない」と最初は渋っていましたが、「このままだと気持ちの整理がつかないから」と渋々メッセージを送ったところ、あっさりデートの予定が決まりました。
交際終了からの気づき
実はその後、男性側のカウンセラーからこんなことを言われました。
「友恵さんの方が年上なんですから、もっと積極的に誘ったり、お支払いも手伝ってくださらないと、結婚は難しいとうちの会員はいっております。年齢のことは気にしていませんが、彼は非常に忙しい人なので彼の住まいの近くに住んでくださいますか?」
これを聞いて、彼女の中で何かが壊れたそうです。
「だって、住まいの話が出た時、君のお家の近くでいいよとか、また今度僕から誘うよ、とか嫌われないようにいい人を演じておいて、こんなふうにカウンセラーを通じて真正面から否定されるなんて」
とショックを通り越して憤慨していました。
敏彦さんのカウンセラーがいうには、
「彼は温厚でお人よしなところがあり、ノーと言えなくてその場の雰囲気にながされてしまうんです。その結果、女性のわがままに振り回されて痛い目にあわされている。かわいそうなんです。」
ということでした。私は敏恵さんに
この話を聞いて、あきれて彼を嫌いになるのは簡単なことですが、これってそのまま友恵さん自身にも当てはまりませんか?
と心を鬼にして私は尋ねました。しばらく黙って考えたのち、彼女はこう言いました
自分の意見を言わずに、私の顔色を見て正反対の意見に合わせてたなんて、とてもショック。正直がっかりしました。だけど‥‥よく考えたらこれって今までの自分そのものかも。自分の意見を言わないくせに、勝手に不平不満を募らせて相手を悪者にしてたのは、過去の自分と同じですよね‥‥私、間違ってたかも。こんな自分もう嫌です。変わりたいんです。
そこから友恵さんの快進撃が始まったのです。
お相手選びを見直す
大人しくて自己主張が苦手、受け身な彼女はお顔にもその印象がバッチリ出ているのか、
- ・おとなしそうでシャイな感じの人
- ・いかにも真面目で恋愛経験が少なそうな人
からのお申し込みが多かったのです。自分から申し込むのが苦手な彼女は、今まで仕方なく申し込んでくれた人たちからしか選んでいませんでした。ですが、改めてよく聞いてみたところ、本当の好きなタイプは、
- ・明るくて人懐っこいけど礼儀正しい人
- ・積極的でポジティブな人
- ・仕事ができてバイタリティーがある人
そういう人がいい!と堰を切ったように打ち明けてくれました。
ポジティブで自信があって、仕事がバリバリできる。そういう人と結婚できたらどんなにいいかと、密かにずっと思っていました。でも自分なんかどうせ選ばれるわけないって、一人でいじけて諦めてたんです
という友恵さん。そこで荻田が選りすぐりの男性たちを選んで、おすすめしたのです。
「すごい!おぎたさん、みんな好みのタイプばかりです。どうして私の好みがわかるんですか?」
と、いきいきとした表情で、初めて自分からお申し込みをしたのです。
そこからはトントン拍子。お申し込みをした6人中4人の男性からお見合いが承認されて、その中でも一番気が合う2歳年上の男性とあっというまに真剣交際へ進みました。
それから3ヶ月後にはおしゃれなレストランで婚約指輪を贈られて、プロポーズされたのです。
まとめ:受け身女性が結婚できた発想の転換とは
受け身だった友恵さんが、理想のお相手と結婚できたのは発想の転換があったからです。その転換とは、
いつも思い通りにならないのは他人のせい、という考え方をやめる
ということです。難しい言い方ですが、他責思考を手放して、今自分が不幸なのは、自分自身に原因があるのではないかと疑ってみることです。不満や愚痴からは幸せは訪れません。自分の本音と向き合って、まず考えを変え、自分がやれることを行動に移す。変わるべきはまわりではなく、自分自身であると受け入れたことによって、すべてが好転しだしたのです。シンプルですが、これはコペルニクス的転換、天動説から地動説へと進化したようなものです。
幸福とは何か?
実はこの発想は、さらに一歩進んで、幸福とは何かという問いに直結しています。私が思うに、幸福とは「自分で自分の人生をコントロールできること」です。楽して手に入れた他人のお金でも、見返りのいらない愛情でもありません。
自分の人生の主人公は自分
単純ですが、この事実に気づけば幸せになれます。他人がどう思うか、お金や才能があるかどうかは関係ありません。どなただってこの世に生まれた瞬間から主人公になれる逸材なのですから。もちろん自分が心から求めていた理想のお相手との結婚も、叶うでしょう。
誰にも言えなかった本当の夢や希望、自分の物語を話したい人は、ぜひカウンセリング室へいらしてくださいね。お待ちしております。 おぎた