「話が続かない…」「沈黙が気まずい…」と婚活デートで悩んでいませんか? 特に恋愛経験が少ない30代男性にとって、沈黙は「嫌われたかな?」と不安になる最大の壁かもしれません。この記事では、婚活のプロである私が、デート中の沈黙を一切怖がらなくなるための具体的な方法を伝授します。会話が苦手でも大丈夫。相手をリラックスさせ、自然に関係を深める「デートの選び方」「話の準備」「究極の会話テクニック」を学んで、自信を持って次のデートに臨みましょう。

1.沈黙が不自然ではないデートを提案する

沈黙がどうしても怖い、会話を続けることが難しいのでしたら、水族館や映画館など無理に話さなくても楽しめるデートを提案しましょう。

一緒に歩きながらお魚を見たり、アシカのショーなどを楽しんでいるだけで沈黙を気にせず時間を共有できます。もしもお相手がスポーツ好きなら、ボウリングやバッティングセンターなどもいいでしょう。季節によってはフルーツ狩りや軽い登山、ショッピングなどもおすすめですよ。

2.定番のちょっと面白い話を用意しておく

事項紹介代わりに、ほっこりするエピソードや最近職場でおきた面白いことを、事前にある程度準備しておくことができたら上出来です。

この準備しておくお話のテーマは、ちょっとした可愛い失敗談で誰もがクスッとなる話が一番。気取らない、気さくな人柄が伝わるように、身振りぶりを添えて表情豊かに話すことを心がけるとより心の距離が近づきますよ。

自分のネタがないのでしたら、ユニークな友人の話、子供の頃のエピソードなど、一問一答で終わらない、ある程度のストーリーをいくつか整理しておくといいですよ。 デートで会話が「続かない」と感じるのは、自己開示の機会が少ないことも原因の一つです。こうした準備は、自然な婚活の会話を続ける土台になります。

気を付けるポイントがあります。最初から【自分語り】が長すぎると、

「自分のことばっかりペラペラ喋る自己中心的な人」

と思われ振られてしまうので、最初に幾つかお相手に関する質問をした後で繰り出すのがコツです。

また、自分のエピソードトークを話をしている時は、お相手の反応をよく観察して下さい。楽しそうに興味を持ってきいているのかどうかを気にすることが大切です。もしもつまらなそうに、外を見たり、下を向いてスマホをいじったり、笑顔もうなづきもなかったり「聞く気がない」態度の場合は、お相手への質問に切り替えて早々に切り上げるのもコツです。

3.会話のテクニックで気持ちよく相手に話させる

1)相手が話したくなる質問のコツ

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使いこなす

クローズドクエスチョンは、○か✖️か、AかBか二者択一で答えられる質問です。

クローズドクエスチョンの例

質問:洋菓子と和菓子ならどっちが好きですか?

これに対する答えは、

洋菓子です or 和菓子です or どちらも好きです

となってきます。一問一答になりがちなパターンですよね。ですがこのケースだと、さらにたとえば和菓子との返答に、「どんな和菓子が好き?」と重ねて質問ができます。これが、オープンクエスチョンです。

オープンクエスチョンの例

これは回答が自由に広げられる質問なので、「オープン」なクエスチョン(質問)というわけです。回答は相手次第で、最初のクローズドクエスチョンで、「和菓子が好き」と答えた人にすると効果的な質問はこちらです。

例)質問:どんな和菓子が好きですか?

回答は、

「ん~抹茶味ならなんでも好き」

かもしれませんし、

「和菓子は全て好きですが、冬の寒い時に食べるお汁粉は最高ですね。

フルーツとあんこが好きなので、苺大福はいつどんな時でも最強です。」

かもしれません。

このように、個性と人によって大きく返答に差が出るのがオープンクエスチョンの醍醐味です。

ですが、いきなり「結婚観について教えて」「お仕事ってどうなの?」のような大きすぎるテーマでこのオープンクエスチョンを使うと大抵お相手は戸惑い、なんだか話しづらい人と思われてしまいます。

コツはクローズドクエスチョンで答えやすい質問をしておいて、オープンクエスチョンでさらに深堀りしていく、というやり方です。覚えておきましょう。

ちなみに、もしもスイーツがお好きなら、「今度パフェ食べに行こう!」とか「美味しいスイーツがある和カフェに行きませんか?」など次のデートを誘う口実にするといいですよ。その場で一緒に調べて、候補を出し合うとなおいいでしょう。

2)聴き方のコツで好感度も上がって話も盛り上がる

会話が弾むためには、聴き手側が【笑顔でうなづくこと】、つまり適切な相槌と反応を示すことが最も重要です。それなのに、相手の話に対して、知ってるかどうかを気にしながら聞いているとしたらとてももったいない。話し手としては、会話が楽しくなくなっていきますよ。上手にリアクションして、適度に質問を挟めたらパーフェクトですが、できなくても、笑顔でうなづくだけで好感度は跳ね上がりますので、以下のフタチに気をつけてやってみて下さい。

  • 目を見て笑顔、うなづいて話を聞く
  • スマホはテーブルの上に出さない

さらに時々身を乗り出して、もっと聞きたいという姿勢を見せると、話している人は楽しい気持ちになってさらに話してくれるので、自分がアセアセと沈黙埋めをせずに済むでしょう。

ちなみに、スマホがテーブルの上に乗っているだけで、会話への集中度が大きく下がるというデータがあります。デート中はスマホは必要な時以外は極力目の届かない場所にしまっておくのが必須です。

3)相手の話の腰を折らないように、自分のことも話して質問へ繋げる

話の腰を折られてしまうと、本当に気持ちが萎えるもの。たとえば、相手が気持ちよく話している途中で、髪を直す、トイレに立つ、「ところで、」と話題を変える、時計ばかり見る、などが代表的な話の腰を折るパターンです。

それ以外にもっとタチの悪いのは、おしゃべり泥棒なのです。

おしゃべりどろぼうに注意

女性会員様からのクレームやお悩みで本当に多いのが、男性のおしゃべり泥棒です。どういうことかというと、女性が気持ちよく話していると、急にわり込んできて、

「俺それ知ってる、実はそれって〇〇が元ネタって知ってた?実は俺の職場でさ、、、」

と自分の話へと奪っていってしまう、というものです。

男性としては、

「やった!この話なら自分の出番だ!!」

とテンションが上がっていることが多いので、反省してもまた繰り返すというケースが多くて困ります。いくら自分が得意な話でも、お相手が話している時にはグッとこらえて、ひと段落終わってから話す、というのが大人のエチケットと理解して下さいね。

会話をさらに発展させる短い質問を

人は話しているとき、相手がどのくらいこの話題に興味を持っていきいてくれているのかを無意識に気にしています。

そんな時有効なのが、

「そうなんだ、それでそれで?」

「それってどういうこと?」

といった短い質問です。テーマについてよく知らなくても大丈夫、「面白そうだね、それって難しいの?」と言ったふうに小さな質問を間に挟んであげるだけで、グッと会話上手に聞こえますよ。

さらには、自分のこともちょこっと挟めたら百点満点。

例えばスイーツの話なら、

「自分はチョコレートが一番好きだけど、和菓子は全然くしくないんだよね、和菓子ってどういうのがあるの?」

といった具合です。これだと、一方的で壁打ちのような会話にならず、しっかりキャッチボールができている、と感じてお互い参加している楽しい会話が成立するのです。

会話の鉄板ネタ集

基本のデートの会話って何?何を聞けばいいのか全くわからない。という方のためにデートの鉄板ネタをあげておきます。交際が継続していった時、「以前確かこう言ってたよね!」と、さりげなくちゃんと覚えてますよアピールができると大変喜ばれるので、ぜひ活用して下さいね。

・食とお酒の話題

食事をしない人はまずいませんし、交際が続いていけば、デートで何を食べるかが必要なテーマになってきます。和洋中華どれが好きか、に始まり、たとえば中華なら何が一番好きか、デートで行ってみたいお店はあるか、などの把握はお互いにいち早くしておくことをお勧めします。

結婚した後にもこの、食とお酒の好みは日常的なテーマになるので、好き嫌いに始まり、少食か大食いか、高級志向か庶民派か、老舗か新しい話題のお店が好きか、またアレルギーや絶対に食べられないものがあるか、など把握することはアドバンテージにつながります。

出身エリアが自分と違えば、驚くほど食文化は違っていたりして、またそれが話題となり得ます。だから同じ地域の人とよりも、むしろ遠方の出身の人の方が会話が盛り上がったりもしますよ。

・旅行の話題

旅が大好きな人は止まらなくなるテーマです。そうでなくても、修学旅行や出張など行ったことがある場所の思い出を話すことは、大変意味のあること。また、親御さんの出身地などパーソナルな情報を知る手掛かりとなります。

また、人の脳は、過去の話が一番話しやすいと言われています。確定した事実で、すでに何度も人に話していることなら、誰でも悩まずに割とすらすら話せるからです。

でももしも何からきいいていいかわからないのでしたら

  • 「今までで一番感動した旅行は?」
  • 「旅先のホテルや旅館へのこだわり」
  • 「旅先で記憶に残っている食べ物は?」

などがいいでしょう。

人に聞くだけでなく、自分も行ったことがあるなら、

「そこへは私もいきました!良いですよね」

逆に行ったことがないなら

「それは素敵ですね、一度行ってみたいな。おすすめの観光スポットやシーズンはありますか?」

と続けて広げていくことが可能です。

余談ですが、知らないことの話題になると「知らないことは恥」だと思って黙って固まってしまう男性が多いようです。ですが、知らないことは恥でもなんでもありません。勘違いしている方が多いようですが、むしろ知らないことに関して

「それ初めて聞きました、詳しく教えてくれますか?」

と聞ける人は、とても好感度が高いのです。にもかかわらず、ちょっと知らないジャンルの話になるとフリーズ(凍結)してしまうのは、むしろ勿体無い。自分が男でも、女でも会話でお相手にちょっぴり華を持たせる気遣いができる人は好かれますので、覚えておいて下さいね。

・ペットの話題

ペットを飼っている人は自分のペットとの出会いから現在に至るまで、話したいことがたくさんあったりします。また、今は一人暮らしだから飼えないけど、結婚したらいつかペットを飼いたい、と思っている人は結構多いので、聞いてみましょう。

また、会話が苦手ならば、動物園や猫カフェやなどお互いの共通の好きな動物に触れあうデートはおすすめです。可愛い動物たちを眺めたり、触れ合ったりして童心に帰ることで、巣の姿をお互いに見せることができたりしますからね。

ペットNGなら、もちろんそれ以上深掘りする必要はありません。

あくまで動物が好きな人同士だとスムーズに交際が発展しやすいので、一つのテーマとして理解しておいて下さい。

・次のデートの話題

楽しい時間を共有できている、と感じたなら、自然にこの話題を振るのがむしろマナーです。

  • 今回はカフェだったので、次回はランチでもいかがですか?
  • スカイツリーに行ってみたいけど、いかが?
  • 渋谷スクランブルスクエアの屋上に行ってみたいけど、高い所は平気ですか?
  • 古い建物がお好きなら、名建築で食事でもどう?

とお互いにアイデアを出し合うのがベストです。もしも可能なら、おおまかな方向性だけ決めておいて、詳細は変わりばんこに決めるというふうに負担を半分ずつにするのがおすすめですよ。

また、美術館や水族館、博物館でのデートでは定番です。鑑賞の後にその近辺でお茶や食事をしながら感想を伝え合うデートにすれば、話題にも困りません。

デート中の沈黙に怯えなくていい

沈黙は悪いこと、とか、気まずくなって焦る、など悪者にされがちな沈黙ですが、実は悪いことばかりではありません。特に女性会員様からは、

「彼といると沈黙もリラックスできるから、真剣交際を考えたい」

というように、むしろ沈黙こそ、夫婦になってからの日常をイメージできるというお声もたくさんいただいています。

この時に、焦ったりオドオドしたりせずに、2人の時間を楽しんでいる余裕の表情を見せるようまずは「演技」してみるのがおすすめです。何度か余裕を演じているうちに、本当にリラックスできるようになるので大丈夫。むしろ

沈黙が訪れると彼ってキョロキョロしたりモゾモゾしたりしていて、落ち着きがないから萎える

なんていうお声もあります。上級者なら、沈黙と同時にじっと見つめて、目があったらニコッと微笑むというのが最高です。やれそうならぜひチャレンジして下さい。男性がこれをやると、「大人の余裕を感じる。」「堂々としていて、魅力的に見える。」などとても好評です。

沈黙も似合う大人の男と思われる振る舞いを身につけてみてはいかがでしょうか。

婚活デートの「沈黙」は怖くない!30代男性が自信を持つための行動まとめ

この記事では、婚活中の会話が続かないというお悩みを解決するため、沈黙を乗り越える具体的なテクニックをお伝えしました。

30代男性の皆さんが沈黙をチャンスに変えるための行動は、この3ステップに集約されます。

1. 【デート選び】 沈黙を気にせず楽しめる「活動型デート」を提案する

2. 【事前準備】 困った時の切り札!「鉄板のエピソードトーク」を準備し、人柄を伝える

3. 【実践テク】 会話が自然に続く!「気持ちよく相手に話させる」聞く&質問テクニック

そして、デートの会話を深める鉄板ネタ(食、旅行、ペット、次のデート)をぜひ活用してください。婚活において、沈黙は必ずしもマイナスではありません。焦らず、リラックスして、今回ご紹介した「大人の余裕」を見せる振る舞いを心がければ、あなたの魅力は必ずお相手に伝わるはずです。