はじめに

こんにちは。婚活アドバイザーのおぎたです。 日々、多くの男性会員様をサポートする中で、私はある確信を持っています。それは、「婚活で苦戦している男性のほとんどは、決して性格が悪いわけではなく、むしろ真面目で誠実な人ばかりだ」ということです。しかし、その真面目さが裏目に出てしまい、「会話が続かない」「なぜか交際希望が来ない」と悩んでいる方が非常に多いのも事実。 今日は、彼らが陥りがちな「5つの空回りタイプ」を整理し、それぞれの根本的な解決策(処方箋)を徹底解説します。

1. 「沈黙は敵!」と戦い続ける「自分語り」タイプ

【深層心理】

このタイプの男性は、サービス精神の塊です。

「女性を楽しませなきゃ」

「沈黙を作って気まずい思いをさせちゃいけない」

と必死。

結果、相手が言葉を挟む隙間もないほど、自分の仕事や休日の話を詰め込んでしまいます。

【ダメ出しの視点】

お相手の女性は、「あなたのラジオ番組」を聴きに来たのではありません。「双方向のコミュニケーション」を楽しみ、自分のことも知ってほしいと思っています。あなたが話しすぎるほど、彼女は「私には興味がないのかな」と孤独感を感じてしまうのです。

【処方箋:比率を3:7に固定する】

  • ルール化: 自分の話は「1分以内」に収め、必ず最後に「〇〇さんはどうですか?」とボールを返してください。
  • 「相槌のバリエーション」を増やす: 「へぇ~」「そうなんですね」だけでなく、「それは驚きですね!」「具体的にどうされたんですか?」と、相手の言葉の“続き”を促す言葉をストックしましょう。
  • 沈黙を「味わう」: 3秒の沈黙は「気まずい時間」ではなく「相手が言葉を探している大切な時間」です。待つことも優しさだと心得ましょう。

2. 知識で頼もしさを証明したい「ウンチク」タイプ

【深層心理】

「男は有能であるべき」という価値観が強く、自分の知識を披露することで「頼りがいがある」「頭が良い」と思ってもらいたい、という心理が働いています。ワインの銘柄、歴史、経済、IT用語……。違いますか?

【ダメ出しの視点】

女性がデートで求めているのは「情報」ではなく「感情の共有」です。あなたが語る豆知識は、Wikipediaを見れば済むこと。彼女は、あなたのスペックではなく、「あなたと一緒にいて楽しいか」を確認しに来ています。

【処方箋:「情報の提供」を「感情の質問」に変換する】

  • 知識の封印: お見合いの席では、専門知識は「聞かれるまで出さない」のが鉄則です。
  • 感情にフォーカス: 例えば「このコーヒー、希少な豆でね…」と語りたくなったら、「このコーヒー、香りが良くて落ち着きますね。〇〇さんは、どんな香りが好きですか?」と、自分の感覚+相手への質問に変換してください。
  • 共感の1.5倍返し: 相手が「最近、仕事が忙しくて」と言ったら、効率的な仕事術をアドバイスするのではなく「それは大変でしたね。毎日お疲れ様です」と、まずは感情を丸ごと受け止めてください。

3. 傷つくのを恐れて壁を作る「目を見れない」タイプ

【深層心理】

純粋で、女性経験が少なめな男性に多いタイプです。「自分なんて……」という自信のなさが、物理的な視線の逸らしに繋がっています。目を合わせると、自分の緊張や下心が透けて見えるようで怖いのです。

【ダメ出しの視点】

目は口ほどに物を言います。目を合わせないことは、女性にとって

「私、嫌われているのかな?」

「何か隠し事があるの?」

という不安を植え付けます。誠実さのアピールが、不審者の挙動に見えてしまう。これほどもったいないことはありません。

【処方箋:視線の「逃げ場」をデザインする】

  • 三角ゾーンを見る: 相手の瞳を直視し続ける必要はありません。「両目と鼻の頭を結んだ三角形」のあたりをぼんやり見るだけで、相手には「目が合っている」ように見えます。
  • 視線の「離し方」を覚える: ずっと見つめるのが辛いなら、お茶を飲むとき、メニューを見るときに自然に外せばOK。ただ、「相手が話している時」だけは、しっかり目を見て頷く。 これだけで誠実さは120%伝わります。
  • カウンター席の活用: 真正面が怖いなら、横並びやL字型の席がある店を選びましょう。物理的な視線のストレスを減らす戦略も大切です。

4. 真面目すぎて話が広がらない「趣味なし」タイプ

【深層心理】

「仕事が趣味みたいなものです」という、実直な働き者に多いタイプ。嘘をつけない性格ゆえに、プロフィールに書くことがなく、会話でも「好きなアニメは?」と聞かれて「いえ、今は特にありません」と断言をしてしまいます。

【ダメ出しの視点】

「趣味がない」=「プライベートで一緒に楽しむイメージが湧かない」ということです。

女性は結婚生活に「彩り」を求めています。無趣味は、彼女に

「この人と結婚したら、毎日仕事の話しかしないのかな?」

という不安を与えます。

【処方箋:「名詞」ではなく「動詞」で探す】

  • 「動詞」を趣味にする: 「登山」や「テニス」などの立派な趣味(名詞)がなくても、「美味しいものを食べるのが好き」「散歩をするのが好き」「YouTubeでお笑いを見るのが好き」といった’’日常の動作(動詞)’’をあえて趣味と呼びましょう。
  • 「今、興味があること」を語る: 「今は無趣味ですが、最近〇〇という映画が気になっていて」「同僚に勧められたサウナに行ってみたいと思っていて」など、これから始めたいことを話しましょう。
  • 「教えてください」を武器にする: 自分のネタがないなら、相手の趣味を徹底的に面白がりましょう。「それ、初心者でも楽しめますか?」「何から始めればいいですか?」と、教えを請う姿勢は、最高のコミュニケーションになります。

仕事人間男子のご成婚ストーリー

加藤さん(仮名)は、平日はほぼ毎日夜10時近くまで残業をしている、ハードワーカー。荻田との面談でも、「忙しい」が口癖でした。

ところがよく聞いてみると、土日どちらかは休めるし、休日出勤の時もフルに出勤しているわけではない、とのこと。そこで、趣味なんて構えずに気楽やれることでいいのよ、スキマ時間でいいから、ゲームでも音楽でも、マンガでもお料理でも、何か30分以内でやれることを見つけようね、とお伝えしました。

仕事で上司に叱られたり、クライアントから嫌味を知られたりすると気持ちが塞ぎ込んで何もやる気が起きない

という悩む加藤さんに、落ち込んだ時こそ気分転換できる、銭湯巡りをおすすめしたのです。

お風呂にゆっくり浸かると大量の汗をかきますよね。実は汗や涙、ツバなどを出すことには、カタルシス効果と言って心のデトックスになるのです。

いつしか、週末が来るたびに”次はどこの銭湯に行こうかな”と考えることが加藤さんのルーティーンになっていきました。たまに2日連続で休める時は少し足を伸ばして、温泉へ行くようになったそうです。そんな折りにやはり”お風呂好き”の女性とご縁があり、お見合いをしたところするっとご成婚されました。

5. 愛が溢れてブレーキが壊れる「オタク早口」タイプ

【深層心理】

普段は物静かなのに、自分の好きなジャンル(アニメ、ガジェット、車、アイドル等)の話になると、急にスイッチが入るタイプ。知識が豊富で、その魅力を「正確に、余すところなく伝えたい!!」という情熱が、言葉の速度を加速させます。

【ダメ出しの視点】

一方的な熱弁は、相手にとって「プレゼン」や「お説教」に聞こえます。また、急なキャラ変貌(急に早口になる)は、相手を驚かせ、引かせてしまう原因に。

【処方箋:「メタ認知(客観視)」と「翻訳」】

  • 「今の自分、早口だな」と実況中継する: 自分が熱くなっていることに気づいたら、あえて一拍おいて水を飲みましょう。そして、「すみません、好きなことになるとつい熱が入っちゃって(笑)」と自虐を交えてリセットします。
  • 「相手に伝わる言葉」に翻訳する: 専門用語は一切使わない。中学生でもわかる言葉に噛み砕いて話すトレーニングをしましょう。
  • 「好きの理由」を話す: スペックやストーリーの細部ではなく、「なぜそれが好きなのか(癒される、ワクワクする)」という自分の「心境」を話すと、女性も共感しやすくなります。

オタク男子のご成婚ストーリー

橋本さん(仮名)は、自他共に認める映画オタク。普段は人一倍物静かなのに、映画の話となるとつい「スイッチ」が入ってしまい、熱弁を振るってしまうクセがありました。

とはいえとても聡明な方なので、お見合いではスイッチを押さないよう気をつけていました。それにも関わらず、瞳さん(仮名)と出会った瞬間、恋に落ちてタガが外れてしまった(ご本人談)とのこと。

そうです、本命女性とのお見合いで、1人で映画のことを延々早口で喋ってしまったのです。

しまった!よりによって、超タイプの女性の前でやらかしてしまった!!

と焦りまくり、私にその旨をご連絡くださいました。

その時のお相手の様子は?と私が聞くと、「僕の映画の話をとても楽しそうに聞いてくれてました」とのことでしたので、私はすぐ先方カウンセラーへ連絡をし、

「本日のお見合い、ありがとうございました。こちら橋本は交際希望です。ただ、瞳様がとても素敵だったので、緊張してしまい、喋りすぎたと反省しております。もしもう一度お会いする機会がいただけるなら、瞳さんのことをもっとお聞きしたいと申しております。よろしくお伝えくださいませんか?」

とお願いしたところ、お返事は「YES」でした。瞳さんからも

「映画のお話し楽しかったけれど、もう少し私のこともお伝えしたいので、ぜひ交際よろしくお願いします。」

とカウンセラーを通じてメッセージをいただくことができ、そこからはトントン拍子に交際が進んでご成婚へといたりました。

このケースでは運良くお相手が理解を示してチャンスをくれましたが、先方から先に【交際NG】で【理由は会話】で確定してしまっていたら、もう覆すことは難しいものなのです。

おわりに:会話は「正解」を出すテストではない

ここまで5つのタイプを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

心当たりがある方も、落ち込む必要はありません。なぜなら、これらすべては

「お相手と仲良くなりたい」というポジティブな動機から生まれているものだからです。

ただ、その方向性が少しだけズレていただけ。 会話はあなたの優秀さを証明するテストではありません。

お互いの心の温度を確かめ合い、二人の間に温かい空気を作るためのツールです。

「自分はどう思われるか」という不安を一度脇に置いて、

「目の前の女性は、今どんな気持ちかな?」

と想像してみてください。その優しさが、言葉の端々に現れたときあなたの婚活は劇的に動き出します。

一人で練習するのが難しい時は、いつでも仲人に相談してください。一緒に、あなたらしい「愛される会話」

を見つけていきましょうね。

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