受け身とは

結婚相談所に入会している男性たちは間違いなく「結婚」を希望しています。ですが、交際が始まっても、何をメッセージしていいかわからない。どうやってデートに誘えばいいかわからない。デートで何をすればいいのかわからない。という迷える子羊が多すぎるため、婚活が滞っている現象が多発しています。

受け身男性が陥る婚活の沼

前提として、30歳すぎて結婚相談所の門を叩いているということは、それなりに危機感は持っているし、お金を払ってでもちゃんとした人と、結婚へ向けた真面目な出会いを求めている事は間違いありません。

ところが安さだけを売りにしているチェーンの結婚相談所を選んでしまうと、自分で検索してマッチング、お見合いの日程調整はしてくれるけれど、あとは形式的に月に一回程度のカウンセリングがあるだけで、ほぼ自己責任になってしまうので、1番肝心の【成婚へ向けた交際のサポート】が不十分なのです。

結果的に、自分に結婚が向いていないと思い込んだり、これ以上傷つきたくないと感じてあっさり婚活を諦めてしまうようです。

プライドが邪魔をして相談できない

ではなぜ婚活が上手にできないのに、カウンセリング付きの結婚相談所を選ばないのかと言うと、アドバイザーに相談すること自体を(恥ずかしい)と感じ、さらには(相談しなくてもなんとかなるだろう)といった無用なプライドがあるようです。それというのも、どうやら若いころは放っておいても女性が寄ってきてモテていたから。あるいは、自分のスペックに自信があるから。自分から一生懸命アプローチしなくても、なんとかなったという、過去の成功体験を引きずっているからなのです。

「このままじゃいけない。寂しい老後が待ってる」とうっすらわかってはいるものの、どうしていいかわからず、結果的に「女性側が交際をリードしてくれるといいなぁ」または「自然な流れでそうなる(結婚できる)といいなあ」と思ってぽーっと(笑)待っていたりします。

受け身男性の質が変わった

以前まで受け身の男性と言えば、まだ若くて世の中をあまり知らないとか、男社会で生きてきたゆえに女性の扱いがわからないというだけでした。だから、素直に「専門家の教えをこいたい!アドバイザーの意見が欲しい!」と言うふうに相談してくれていました。

ところが今は、悩んでいるのに、自分からは相談ができないと言う30代〜50代のかたがとても増えています。

ですので、池袋ぶどうの樹結婚相談所では、仲人の方から、

「どう、最近○○さんとは。悩みはない?」

などとお声かけしていますよ。

自分からは聞かないけど、不快じゃなければ聞かれたから答える、というのがスタンダードな受け身男子の姿勢です。それは婚活でも同じようです。

しばらくメッセージのやり取りをしていると、しだいに心のうちを伝えてくれるようになります。対面だと恥ずかしくて相談できない悩みも、むしろ顔が見えないLINEや電話でのやり取りなら、本音を打ち明けやすいという方もいますよ。

優等生ほどこじらせている

さらに、受け身男性は、比較的優等生タイプに集中しているともいえます。

容姿端麗、高学歴、仕事ができて、年収も決して低くない。言い換えれば女性会員から人気があるタイプの男性会員ほど、どうやって理想の女性にアプローチしていいのかわからず、悩みながらも1人で問題を解決しようとしてこじらせていると言うのがよく見られます。

一方で女性はこういうこじらせ男子に夢中になると、のれんに腕押しで、デートは誘ってくれないし、デートした後も積極的にアプローチしてくれないので

「なんだ、私のことなんてその他大勢のひとりくらいにしか思っていないのね、、、」

とやる気を失いがちです。ご本人も気づかないうちに恋愛では弱者になっているのです。少し女性が積極的に動いてあげればうまくいくケースも多々あるというのに、もったいないことです。自然消滅すべくして、消滅しているようです。

女性を口説くなんてみっともない!?

仲人の荻田との入会面談でこんな会話が時折あります

荻田「女性とお付き合いしたことはありますか?」

男性「ありますよ。以前は結構モテました」

荻田「どうやってお付き合いが始まりました?自分からアプローチして?」

男性「いや、自分から口説くとかそういうの好きじゃないんで」

荻田「なるほど。では女性から積極的にアプローチされたのですね?」

男性「いやいや、自分からグイグイいくような女性は好きじゃないです。そういう女性は無理です」

荻田「ん?自分からも誘わずに、お相手からもアプローチなしでどうやってお付き合いが始まるの?それって難しくないですか?」

男性「たしかに…(沈默)考えたことなかったです」

こうなってしまうと、かつてモテていたという発言自体が、ちょっと疑問になります。もしかして異性からほんのり好意を感じて、それで満足しているのでは?と思ってしまうのです。

以前にも書きましたが、女性の好きはいろいろあるのです

  • 友人として好き
  • 人間として好き
  • 恋人として好き
  • デートしたいくらいの好き
  • ご馳走してくれるから好き
  • ハンサムだから見た目が好き

そして、最後に

結婚して一生一緒にいたいと思う、

この人の子供を産みたいと思うくらい好き

があるのです。

バレンタインチョコレートをもらったとか、会話の流れで「〇〇くんのそういうところ好き♡」と言われたくらいで、いい大人がモテたとかいうのはむしろ恥かしいことです。厳しいかもしれませんが、大人の恋愛をしたことがない男性が多すぎる時代です。だからこそ私たち仲人の出番があるともいえますけどね。

時代とともに変わる男性の在り方

別に世の中の受け身男性が悪いわけではありません。

女性が強く逞しくなってしまったのもありますし、時代の変化で男性が積極的だと、すぐセクハラだのと大騒ぎになるのも、これら受け身男性からしたら脅威なのでしょう。

以前テレビで、お笑い芸人EXITの兼親さんが

「女性から積極的にこられると嬉しいですね~!全然ウエルカムです」

とおっしゃっていました。誘ってドン引きされるリスクを避けられる、というのです。またその話の際に、「恋愛において、男が受け身なのがむしろカッコいい」という価値観をお話されていました。

とはいえ本音を言えば

  • 女性から積極的にきてほしい、けれども自分の好きなタイプの女性に限る
  • ちょっと遠慮しつつ、友達や第三者を上手に挟んで好意を伝えてほしい

というのがどうやら正直なところ。

そういえば俳優の中村昌也さんが、アナウンサーの卜部麻美さんとご結婚されましたが、あのお二人のご縁も共通の知人である第三者の仲介によるものでした。

第3者を挟むとなぜうまくいくのか

先ほどの受け身な入会面談の男性のように、自分から女を口説くなんてカッコ悪いと思われるんじゃないか、というプライドと、一方で相手の女性があまりに積極的にアピールしすぎることに対しても「はしたない」「下品」と思って萎える、という日本男児なりの美学がうかがえます。そうなると、むしろ王道の出会いは第3者がくっつけて、あとは交際を継続していくというのが楽なようです。さらに結婚相談所なら、交際3ヶ月ルールといった外側からの強制力が結婚へと自動的に促す流れになっています。

受け身男性の婚活成功パターン

とはいえどんなに受け身でオクテ、生真面目な人でも、本当に好みのタイプの女性と出会った時には、ちゃんと好きサインを出しています。ただわかりづらいので、女性の方が気が付かないことがよくある、というだけです。お互い受け身同士、シャイで奥手同士だと、デートで好意を表現するのが苦手すぎるもの。

女性が喜ぶ言葉、例えば【可愛いね】とか【君のそういうところが好き】とかストレートな表現です。ですが女性のハートをギュッとつかむキラーワードなんて恥ずかしくて面と向かって言えないもの。

その結果、うんと年下の女性ならなんとかなるんじゃないか、と思いがちですが逆。むしろハードルが高くなります。7歳以上年下の女性たちは、

「年上の男性だから、かっこよく堂々とリードしてくれるにちがいない。デートのプランもお支払いもきっとスマートだわ」

と期待してしまうので、デート中の会話、LINEのやり取りなどで気の利いた返しができないと

「なんだかつまらない人、期待はずれかも…」

とあからさまにガッカリしたりします。受け身な男性が結婚したいと思ったらなるべく5歳以内の年齢差の女性を探すことが成婚への近道ですよ。可能でしたら同い年か一つか二つ年上も視野に入れると、お互い自然体でいられるので、ご成婚の確率がぐんと上がります。その時には、自分の弱みを曝け出して、少し女性に甘えるくらいの気持ちで行かないと、お互いの距離が縮まらないと心得ましょう。

受け身男性は少しでも女性の気持ちに寄り添って!

お相手が受け身でなくてもですが、婚活では一足飛びに、結婚という結論を急ぐと失敗します。

特に女性は”信頼できる人かどうか”をすごく気にしますので、恥ずかしい・面倒臭い気持ちを乗り越えて、女性の話を親身になって聴き、自分の素直な気持ちを共感を持って伝える。

カッコつけたりクールを気取ったりしても結婚には辿り着けません。それでもどうしてもおしゃべりが苦手なら、一緒に物づくりをしたり、フルーツ狩りにいったり、スポーツ観戦をするのもいいでしょう。

そんな時、さりげない女性をかばう仕草ができたら、百の言葉よりも感動してもらえるものです。

例えば

・肌寒そうにしていたら上着をさっとかけてあげる

・混んでいる電車の中で女性を守るように立つ

・疲れたかな、と思ったらカフェでも行こうかと提案する

など少女マンガみたいでちょっとクサいと思うかもしれませんが、甘いセリフを言うよりもずっと行動に移しやすいと思いますよ。

曖昧な態度はやめましょう

口下手でも大丈夫、シャイでもキチンきちんとデートに誘い続けることで誠意を見せましょう。LINEが苦手なら電話にしてもらうのもいいですよ、一緒に月を見上げたり、同じ番組を電話越しに見れば多くを語らなくても2人の時間を共有できます。

大切なことは、この人!と決めたら態度で誠意を示し続けること。そしてせめてカウンセラーには本音をお伝えくださいね。

メッセージの既読無視・未読無視やデート中にスマホをいじったり、よそ見ばかりしていると、女性の心が離れていきますのでご用心。

まとめ:受け身男性でも結婚できる

受け身男性の婚活は、急がば回れ。コツは

  • ・なるべく5歳以内の年齢差の人を選ぶこと
  • ・口数が少ない分、笑顔とうなづきを頻繁に
  • ・クールをきどらず可愛く女性に頼るのが近道
  • ・言いづらい本音はカウンセラーを通じて伝えていく

人と会うのが疲れるから、婚活はさっさと適当に済ませたい、そう思いがちですが、他人とのコミュニケーションから逃げたままだともし結婚できたとしてもいい家庭は築けません。人見知りを改善したい、という気持ちをまず持つことがはじめの一歩ですよ。

人見知りな方の婚活も承っています。ご相談ください。荻田