「婚活の服、何を着ればいいですか?」とよく相談されています。実は婚活の服に何を着るかは、婚活戦略のとても重要な要素。その辺の服を適当に着ておけばいい、そう思っていると婚活の足を引っ張ることもありますよ。ファッションはほんの少しの努力で劇的に印象を変えられる要素。ここに一手間を加えないなんてもったいないのです。
実は洋服にもある、賞味期限
3年以上前に買った服はもすでに賞味期限切れの可能性が高いってご存知でしょうか?1
賞味期限と聞くと食べ物のことかと思うかもしれませんが、実は洋服にも賞味期限があるのです。しかもその賞味期限の理由は、服が破れているとか、汚れているとか、毛玉がたくさんあるとか決してそういうことではないのです。
トレンド感は細部に宿る
3年前と今の服の何が違うの?と聞いてみたら、例えばそでの太さや襟まわりのデザインが全然違うのだそうです。シャツからズボン、コートまで全てが全体にゆったりサイズになったのはコロナ以降。
また、スーツやパンツ、ブラウス・シャツ類を始めほぼあらゆる洋服の素材に「ストレッチ」素材が採用されるようになったのは、ここ数年の話なのです。他にも、仲人おぎたも知らないトレンドの変化がテクノロジーの発展と共に変化していると思われます。
今日はファッションに対する苦手意識や無関心から卒業したら、すんなり婚活も卒業できた元会員様たちの婚活エピソードです。
10年近く服を買っていない婚活男性
すでにご成婚された60代の男性K様がご入会した時には
「実はもうかれこれ10年、スーツ以外の服を買っていなのでデートに来ていく服がない」
K様(60代)
と正直に打ち明けて下さいました。なぜなのか伺うと、彼はスポーツマンで肩幅がとても広く、また足も太ももの筋肉が発達し過ぎていて、ユニクロなどの量産品はもちろん、デパートでもほぼどの服も窮屈でパッツンパッツンとのこと。
一度「パーソナルスタイリスト」にお願いしてデパートで見立ててもらったのですが、結局オーダーメイドのスーツくらいしか体型に合うものがない、とのことで、見積もりを出して金額に驚き、お断りしたそうです。
ファッション難民あるある
実は仲人おぎた、学生時代アパレルの販売を4年ほどやっていたのでそんなことは想定内。
それってファッション難民あるあるなのです。さらに彼の場合、スポーツマンにありがちな、夏は脇汗がすごいので汗じみが気なる、夏以外も一年中汗っかきの暑がり、などもお洋服に悩むおおきな理由でした。
身長は170cm程度なのに、Lサイズでは入りきらない!
と涙目で、もう10年前にファッションを諦めたそうでした。
結論からいいうと、K様の場合は、大きいサイズ専門店で一番小さいサイズを買って、袖やズボン丈を詰めるという形でぴったりサイズのおしゃれなものを、極力リーズナブルに買うことができました。
実際に交際相手の女性からも、「服のセンスが好き・派手すぎず地味すぎず好感が持てるファッション」とお相手仲人さんを通じて褒められましたので、スタイリングは大成功でした。
服は安ければいいという婚活女性
服に限らず節約することが大好きなミニマリストで、とにかくなんでも安いものを選んでいるという30代のMさんは、ジーパンにTシャツが一番お気に入りとのこと。お腹周りはちょっとお肉が余っているけれど、自慢の長い足をアピールできる最も自信があるスタイル。と言っていました。
とはいえ、お見合いにジーパンで行くわけにもいかないので、服を少しそろえましょう、とご入会時に提案しましたが、「お金がもったいないから、とりあえず手持ちでなんとかします」とのことでした。
もちろんご本人の意思を尊重して、そのまま婚活をスタートしましたよ。
長所を生かす婚活ファッション
長身で下腹部が出ている女性、こういうかたにお勧めなのは、ウエストがキュッとくびれたデザインのワンピースです。ウエストの位置を高く見せることで、自慢の長い足をアピールできますし、女性らしさも満点。ふんわりとしたスカートでお腹は上手にカモフラージュできるというわけです。
それまでの、自己流のコーディネートだった「白いブラウスに紺のロングスカート」の時は
ママさんコーラスみたい
と交際相手に言われたり、ベージュのシャツにウエストゴムのスカートで彼のお母さんにバッタリ会った時には、
結婚相手の親に会うのに、ウエストゴムのスカートなんて失礼な子!
とお相手のお母さんから強烈なダメ出しを食らったりしていました。
服についてのポリシーを聞くと、「洋服には徹底的にお金をかけたくない。」というだけあって、とにかくバーゲンで安い服を探し、ちょっと大きめの体が入ればもうそれ以上は何も望まない、というくらいいい加減に選んでいました。
お買い物同行でファッションが好きに
見かねた仲人おぎたは、お見合いの後で待ち合わせをして、池袋サンシャインでお買い物をすることを提案しました。最初は面倒くさがっていたMさんでしたが、入るか入らないか微妙な服も、こんなの着た事がないというチャレンジ服も、なんとなく安全な気がするアンパイ服も、仲人が色々と持ってくるので、何も考えずに試着室にこもって次々と来てみたら、自分に似合う服で好きかもしれない、と思うお洋服が予算内で1着見つかり、すっかり気をよくしました。
お見合いで立て続けに交際OKへ
そのたった一枚のワンピースで、彼女の婚活は劇的に変わりました。お見合い成功率は明らかに高まったので、ファッションの即効性を認めざるをえないといった様子でした。
やがてMさんは「おしゃれって楽しい!もっといろんな服にチャレンジしてみたい」とおしゃれに気を使うようになっていきました。
LINEで試着写真を自撮りして相談
洋服が自分の婚活を切り拓く、ということを自覚した彼女は、それ以来も街を歩いていて気に入った服を見つけたら、とりあえず試着してみるようになりました。そして、着たところを写真に撮り、仲人おぎたへLINEして意見を求めるようになったのです。
第三者目線で服を選ぼう
Mさんの場合は、イエべ(イエロベース)2で肌に張りがあり、やや浅黒いタイプ、そして大柄。
淡いペールブルーや小花が散ったものなどは元気がない、疲れた印象に見えてしまっていました。ご本人は、「このワンピースかわいいし、今半額なんです!買ってもいいですか?」とコメントをくれましたが、写真に撮ると(なんか似合わない)という事が自分でもわかったようで、「一応色違いも探してみます」とすぐその後でオレンジ系の同じデザインのワンピースを着て送ってくれました。
もちろん仲人おぎたからも、
「もっと明るい色・元気な色の方がMちゃんには似合うよ~」
とコメントしましたが、一度写真に撮って送ってみることで、自分に似合う服を選ぶスキルが高まっていったようです。10人めに交際した男性から溺愛されてご成婚されました。
荻田さん、ワンピースって楽ちんで安いし、きちんとして見えるからいいですね!
とのこと。すっかりワンピースの魅力に目覚めたようです。
古着が好きなアラフォー婚活女性
古着っておしゃれな30代、40代の女性からは絶大な人気ですよね。
中古なのでお値段もリーズナブルですし、古着屋さんやメルカリ、Yahooオークションなど洋服を探すこと自体が宝探しみたいでワクワクする感じ、わかります。
美栄子さん(40歳・仮名)は古着が大好きな古着コレクター。
おしゃれといえばおしゃれなのですが、どうしても他人が着古した後の感じって否めないもの。お好きな方には申し訳ないのですが、清潔感の面では好まれない事が多いものです。もしも古着を素敵に着こなすなら、ハイセンスなジュエリーやレザー、ファーといったハード系やゴージャス系テイストのものを取り入れて、ヘアメイクとマッチさせるだけのテクニックが必要だと私は思います。
そうでない古着は、どうしてもなんとなく貧乏くさい印象になってしまうので、お見合い、婚活デートではあまりお勧めできません。
あえて着たいのであれば、3回め以降のデートでイメチェンする時に
「実はこういうのも私って似合っちゃうんだ~」
と披露するのがお勧めです。
すごく丈の短いスカートやショートパンツも然り。3回めデートくらいからなら、むしろ男性を飽きさせないテクニックとして取り入れるのがいいでしょう。
結婚できた会員様の婚活ファッション
ファッションに独自のこだわりがある人も、超保守的な人もよく聞いてください。
成婚できた人は、きちんとした清潔感のある服と靴、それにマッチしたバッグ、控えめなジュエリーをさりげなくコーディネートしています。
色味に関しては、全身真っ黒や茶色、グレー一色といった地味色一辺倒ではなく、適度にイエローやピンク、グリーンなどのフレッシュカラーを取り入れつつ、上質な素材感があるものか、少なくともきちんと手入れされた服と靴を身につけています。
シワだらけの服や食べこぼしのシミがついた服、ボタンが取れかけだったり、毛玉がものすごい服は着ていませんし、10年前に流行ったような服も着ません。
靴の汚れがひどかったり、バッグやお財布がボロボロというのもみた事がありません。
当たり前のことを、当たり前にさりげなく出来る人が結局結婚できているのです。
そもそも服を着るということは一緒にいる人への敬意の表れであり、思いやりだということを忘れないでくださいね。
「今」を生きるあなたのための服
ひと時代前の服を着ていると、なんとなく違和感というか、時代の空気に合っていない印象になるから不思議です。最新のデートスポットにいても、なんとなく馴染まないのです。
服を着るということは、時代を着るということ。もしも「今この時代」をちゃんと受け入れて、変化についていけるひとなのであれば、服装もアップデートしていて然るべきなのです。
あんまり昔の服をいつまでも着ていると、頑固一徹、頑ななタイプなのかも、という印象を与えかねませんよ。
私が尊敬している仲人さんで、70代の方がいますが、いつも若々しくおしゃれで、ハッとするようなみずみずしいトレンド感があります。ましてやこれから新しい家族を作り、自分をさらにアップデートさせようという方が、着慣れた服、見慣れた色が安心だからといつまでも昔はやったスタイル、安定のマイスタイルに固執するのはお勧めできません。
まとめ
婚活ファッションは自分の好きな服とは限らないですし、わざわざ買うのもどうか、という方も多いもの。結局「安いから」「無難だから」で選びがちです。でもそれだと、あなた自身が「手頃で無難だから」という理由で選ばれ、あまり大切にはされませんよ。
逆に、婚活を始めてからすぐに幸せになれた人たちは、自分をプロデュースする力、見せて魅せる力を尖らせていましたよ。
私からは最後に一言だけ、言わせてください。
運命のお相手、たった一人の大切な結婚相手を選ぶように、服を選びましょう。
荻田
自分で選ぶことが難しいという会員様には、ご予算やイメージに合う服をお選びするお手伝いを無料でしています。仲人までお気軽にご相談ください。 仲人おぎた
- 「服の寿命は何年?何回着たら捨てる?見極め方と長持ちさせるコツ」(ファッションアドバイザー日比理子 All aboutより ) ↩︎
- 【パーソナルカラー診断!30秒で完了】イエベ・ブルべ別、本当に似合うコスメ選び&メンズ向け情報も!(資生堂Watashi siteより) ↩︎
参考URL
・アラフォーケビ子の婚活ファッション(雑誌Marisolコラムより)
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