お見合いで意気投合、はあり得る

お見合いの後会員様からこういう報告を受けることがあります。

「すごく気が合ったので、2時間しゃべりっぱなしでした!

 彼とは初めてあった気がしないんです。」

実は婚活男性は【口下手で会話が続かない人】か、【つい1人でしゃべりすぎる人】どちらかに偏りやすいので、後者の男性の場合、お相手女性が相手のペースに合わせる能力が高いと必然的にそうなります。

でもですね、初対面でたくさん話すことのリスクを理解しておかないと、ど本命のお相手の前でいっぱいおしゃべりして「女性として見れない」と思われてしまうこともあるので、実は要注意なのです。

趣味の一致がアダになることも

みおさん(30歳・仮名)はアニメが大好きな女性。みおさんが、3人目にお見合いした男性けんじさん(仮名・32歳)とは会ってすぐにマニアックなアニメの話で盛り上がり、気がつけば2時間があっという間に過ぎていたとのことでした。元々は、人見知りしやすいタイプのみおさんでしたが、

「アニメの考察をあんなに人に語れて、共感してもらえたのは初めてでした」

みおさん

と非常に喜んでいました。

「運命の人かもしれない、もっと会ってお話しがしたい!」

と興奮気味のみおさんでしたが、いつものおっとりとしていて控えめな、女性らしい雰囲気ではないのが少し気になっていました。誰でもそうかもしれませんが、自分が「語って」いるときって気持ちがいいものですよね。でもそこにはお相手が置いてけぼりになっているかもしれない、というリスクが潜んでいるのです。

案の定こちらからは《交際希望》を出したけれど、お相手けんじさんのカウンセラーからは《交際お見送り》の回答。彼女の持論展開に圧倒されてしまい、リードする自信がなくなったとのことでした。多くの場合、男性はアニメを仕事の息抜きとして気楽にみているので、あまり深い考察をいきなり語りだすとタジタジとなってしまうようですよ。

交際お見送りの結果を伝えると同時に、

たくさん話したいことがあったら、そこで全部しゃべるのではなく、

「次またお会いしたときにお話ししましょうね!」

とむしろ切り上げるのがコツですよ。

さらに

《控えめでピュアな魅力》がみおさんのブランディングです。あまりそのブランドイメージからかけ離れると、男性は思ったのと違う!とびっくりして引いてしまうのです。

と伝えたところ、頭のいいみおさんはすぐに戦略を切り替えて、お見合いでは聞き役に回るように気をつけました。もちろんすぐに次のお相手と真剣交際へと入りました。

アルコールのせいでつい余計な一言

もとみさん(45歳・仮名)は誰もがふりかえるほどのクールで知的な美人。でも話してみると気さくなところがあり、男性からのお申し込みが途切れない女性でした。

ある日のお見合いは、スタートが17時ということもあり、終わる頃には2人ともお腹がすいていて「この後食事でもいかがですか?」と誘われ、つい少しだけなら、とついていってしまったとのことでした。

お見合いの席でお二人とも日本酒が好き、という話題があったため、とりあえずお酒を飲んでおつまみを注文したお二人。お酒が入ると誰でも饒舌になりますよね、彼女もつい”自分の教育論”を彼の前でとうとうと語ってしまったそうです。もとみさんは学校の教員をしていて「最近の親は全くわかってない!」などつい不満が出てしまったのです。お相手ただとしさん(49歳)は、大人の包容力が感じられる男性だったので、きっと受け止めてくれるという思いもあったそうです。

ですが、やはりお見合いの結果はノー。「誘った自分が悪いんですが、」と前置きをした上で、(知的な美人という)イメージと、酔っ払って愚痴っている時のイメージがあまりにもかけ離れていて、引いてしまったとのことでした。

お酒が好きな人はついつい「一杯だけどう?奢るよ」と誘われると、断れない気持ちになってしまいますよね。それが夕方だったり、お腹が空いていて「今から帰って1人ご飯か、、」と思うと誰かと一緒に食事したい、そんな気持ちになるのは自然なことです。

ですが、お見合いのあと一緒に飲みに行くと、なんとなく気がゆるんで言わなくていいことまでつい話してしまいがちです。もとみさんも、学校名こそ”多分いわなかったと思う”とのことでしたが、個人情報をたくさん言い過ぎてダメになった時、あとに残るのは後悔だけです。

逆に一緒に飲みにいって心の距離が縮まり、成婚までうまく行くケースもあります。ですので、もしも万が一お見合い後に食事をするなら、絶対にネガティブな発言をしないと心に誓っていきましょう。(ちなみにルールではお見合いでのお食事はNGなので、本当はいけないことなのです。あくまでカウンセラーとしてはお酒と食事は交際に入ってからね!と伝えています)

言葉は強い力を持つ諸刃の剣

お見合いでは、お互いまだ価値観や性格などがよくわかっていません。だからこそ紳士・淑女の振る舞いが求められます。よく例えられるのは、ビジネスに準じたマナーですよ、ということです。どういうことかというと

  • ・無断で遅刻をしない、ドタキャンをしない
  • ・きちんとした服装と身だしなみ
  • ・お相手のプライバシーに踏み込み過ぎない
  • ・節度ある関心を持ってお互いに質問をする

ということなのです。(ただしビジネスではないので名刺交換はNGです)ここがもしかすると、アプリでのマッチングとの最大の違いかもしれませんね。

失礼のない態度で最初は礼儀正しくご挨拶をして、仕事や趣味の話からスタートするのがお見合いです。お見合い結婚では、いきなりホテルに誘われたり、ボディータッチされて困惑する、待ち合わせ場所に現れずにブロックされる、などというなことがないのが特徴です。ということは女性側も、レディーの振る舞いが求められるのです。

特に、言葉づかいや話す時の表情に少しでも”険しさ”が現れると男性は一気に去っていきます。どんな素敵な女性でも、攻撃的な言葉がたった一度発せられただけで男性は「2度と会いたくない、お嫁さんには見れない」となることもあるのです。

「私、攻撃的な言葉なんて使いません」という方はまだいいのですが、普段友達や家族との会話でかなりキツイ言葉遣いや言い方を日常的にしていると、ついつい出てしまうので怖いのです。

「そんな言い方は君みたいな素敵な女性に似合わないよ」なんて優しく咎めてくれる人はまずいません。真剣に婚活をしている男性は、ただ黙って去っていくのです。

一方で、男性の些細や優しさに気づいてお礼を言ったり、人やものごとへの愛に溢れた話し方をできる女性はすぐに真剣交際に入れます。見た目は普通でいいのです、内面で結婚相手に選ばれるには、言葉や振る舞いに気をつけるのが近道ですよ、ということなのです。

お見合いでは恥じらうくらいがちょうどいい

お見合いに慣れてしまった婚活女性をたまにラウンジでお見かけします。なぜわかるかというと、ふてぶてしい態度をとっているのです。お支払いの時も男性への感謝はなく、”やれやれ終わった終わった”とばかり大股でさっさと帰ってしまう人もいます。

こうなってしまうともう、どんなに懐の深い男性でも

「慎ましさが全くない女性だな」

と思って悲しくなります。だから、婚活はスタートが肝心なのです。慣れ切ってしまう前に、お見合いにドキドキしてちょっと不安なうちに、ちょうどいいお相手と出会えたらその人が運命の人なのです。

初対面の男性の前で盛り上がったりはしゃいだりする女性を、さては男性慣れしているな、と受けめられることが多いのも事実です。どんなにフィーリングが合うと思っても、超えてはならない一線があるということを知っておけば、あなたの婚活はスムーズに終了しますよ。それは、夫婦になってからでも遠慮したり、恥じらったりする女性を男性は心のどこかで求めているからなのです。

まとめ

お見合いでははしゃいで喋り過ぎたり、本音のぶっちゃけトークはいい結果に繋がりません。お見合いで重要なのは、たくさん長時間話すことではなく、お互いの人柄を確かめることです。

ただ、もしもどうしても結婚したら叶えたいことがあるなら、お伝えするのもいいでしょう。それで断られても、納得がいきますし、希望を叶えてくれるかどうか不安になりながら3ヶ月を無駄に過ごさなくて済みます。でもそれ以外は、慎しみと恥じらいを持ってお見合いに臨むのが、結婚への最短ルートです。まだ若いから大丈夫、美人だしモテてるから大丈夫、もしそんな気持ちが少しでもあるのでしたら、ぜひ気をつけて臨んでくださいね。

あなたの婚活が最速で終わり、幸せな結婚生活へとスムーズに進めるよう心から応援します。

おぎた