婚活が長期化したり、お相手選びの正解がわからなくなって婚活迷子になる人ってどんな人だと思いますか?意外に思うかもしれませんが、実はそこそこモテる人です。お見合いのお申し込みも入るし、自分からのお申し込みも通りやすく、沢山色んな人と会えたりして吟味しているうちに気がつけば1年以上だらだら婚活を続けてしまうというのが婚活迷子に陥る道筋です。むしろ婚活を始めて間もない方や、お見合いが組めていない人がある時ポン、と組めたお見合いでスルスルっとご成婚まで進めたりするものなのです。

婚活迷子の勘違い

まずはご入会の時、こんなふうに意気込んでいる人っています。

荻田さん、私、頑張りますね!

とりあえず100人とお見合いします!

やる気があるのは結構ですが、実は幸せな結婚ができている人たちってそんなに大勢とお見合いをしていません。例えば99人とお見合いをして、最後の100人目と絶対に結婚する!と決めているなら仕方ありません(笑)。そうでなけば、おそらく誰と会っても何かしら不満が不服があったり、ご自分は気に入ったのにお相手からは断られる、ということが連続して起こると何十人もの人とお見合いをするハメに陥るわけです。

きちんとした自己分析と結婚後の生活のビジョンがあれば、あえて100人と会おうとしなくても、7~10人目くらいでこの人にしよう、と思ったお相手から「真剣交際したい」といわれ、ご成婚へ進むのがスタンダードなのです。

というわけで、最初の婚活迷子の道筋は、とにかく大勢の人と会えばいい結婚ができる、という勘違いです。

たくさんお見合いが組めるのは、まず会員様の数が多い世代(30~40代前半)であることと、プロフィールが適度に盛れていること。それだけで「とりあえず」申し込まれたりします。その結果、大勢の人とのお見合いが組めるのですが、

いや、この人じゃない。

きっともっと素敵な人と出会ってピンとくるはず

と思い込んで、会っても会っても「運命の人」と思えるお相手がいないと悩み出すでしょう。

運命の人は派手な登場をしない

初対面でお互いに一目惚れして一瞬で恋に落ちる瞬間がくる、そう信じ込んで婚活をしているとこの落とし穴にはまります。恋愛経験がある女性ほどよく見られる思い込みです。

恋愛の超特大版、スペシャルバージョン=結婚、と考えていると、婚活には大変時間がかかってしまうでしょう。なぜなら、(恋愛経験者が思っている)恋愛と、現実の結婚はそもそも別物だからです。そういうと、

あーあ、やっぱお見合い結婚は愛のない結婚なんだ

というふうにさっさと決めつけようとしているのでしたら、その早とちりこそが命取りになっていますよ。

そもそも恋愛は、付き合ったらあっという間に沸騰して熱々になるもの。そのあとはすぐに冷めても全く問題がないのに対して、結婚はゆっくり温まっていって、長持ちしないと話になりません。熱々で火傷しそうなほどよりも、飲みやすい適温をキープするのがコツなのです。

 というのも、結婚をして、子供ができたりして、性格や態度が変わったといわれようと、歳をとって太ったりシワが増えたりしようと、それでも家族に対して責任を持って愛情を注いでくれるような人でないと、あなたが苦労する羽目に陥るからです。

 そう考えて逆算すると、会った瞬間に「絶対この人だわ!私にはわかる!」となる方が心配です。思い込みフィルターがかかってしまうと、冷静に観察し判断ができなくなる可能性が高いからです。

ご成婚した人たちの心境とは

実際にご成婚しているカップルを見ると、お見合いの後「まあもう一回くらい会ってみるか、、」からスタートして、プロポーズの時は「嬉しい、けどまだちょっと不安がある」くらいの温度感です。でも心配しなくて大丈夫。そこから1,2年後には、入籍して、子供も授かったりして、お相手の笑顔が自分の喜びに変わっていますよ。

例えるなら、恋愛は1クールで終了するテレビドラマだけど、結婚は「ドラえもん」や「名探偵コナン」のように、なが~く続く長編マンガ。盛り上がる時もあればそうでもない時もあるけど、工夫しながら息の長い楽しみを見つけるのがコツなのです。

婚活迷子にやりやすい性格

もしかすると、あなたは、

  • すぐにあきらめモード、投げやりになる性格
  • せっかちですぐ結果が出ないとイライラする性格

どちらかではありませんか? どちらも自己流での婚活では挫折しがち、もしくは容易に妥協しがちです。挫折はせずに、なんとか妥協して結婚まで進めたら、「案外悪くないじゃん」ということもあります。が、妥協しようと思っても仕切れずに、プロポーズ直前で「やっぱ無理!」なんて引き返す女性の多いこと。

なぜそんなことになるかというと、婚活をする前に、もしくは婚活をしながら自分自身の考えや気持ちを整理していないからです。

週1、もしくは月1でもいいので

  • 結婚についてどこまで覚悟ができているのか、
  • 結婚したらどうなりたいのか
  • どんな人が自分にとって心地よく感じるのか

を振り返り、考察を深めたりしないと危ないのです。

男子三日会わざれば刮目せよ

(別れて3日もすれば、その人の姿は大きく変わるものだから、再会した時には目をこすって注意深く見なければならない)

という言葉がありますが、男性だけでなく女性だって当てはまります。少し見ない間に思い詰めて壁にぶちあたったり、乗り越えて成長していたりするのは当たり前。

とくに女性の場合は、【損得勘定と恋愛感情】ふたつのカンジョウの間でいったりきたり揺れ動くのが普通なのです。

それ本当に妥協ですか

「はあ、いよいよ妥協するしかないか、、、」

とご本人が思っていても、側から見たら(丁度いいわよ、お似合いよ)なんていうこともあるから笑えません。まずは自分の魅力について、ひいき目抜きで考える必要があります。

何を隠そう私自身、イケてる女と密かに自信満々だった27歳の時に「あらもうそんなにおばさんなの?」と女性の上司からいわれて、カナヅチで頭をかち割られたような気持ちになったことを覚えています。学歴だって、決して悪くないと思っていたら、隣の部署の先輩男性から「ご丁寧に大学院まででてご苦労さんなこった‥‥」と呆れられ、天地がひっくりかえるくらいのショックを受けたものです(今ならどちらもコンプライアンス的にアウトですけどね)。

そんな侮辱を言う方が悪い、失礼だろ!と怒るのは簡単ですが、私はその時やっと目が覚めました。逆にいうと、その程度の言葉で、真っ逆さまに井戸に突き落とされるような気持ちになったということは、自分では

「私ってまだ若いし、知的だし、結構いい女でしょ」

と調子に乗っていたというわけです。客観的には、若い子というよりもう良い大人だし、知的というより仕事では半人前のくせに気取った嫌な女だったのかもしれません。私ごとですが、今更ながらあの頃の自分が恥ずかしいと思っています。あの時に当時の彼(今の夫)とは、釣り合っていてちょうど良い、ということにハッと気がつきました。怒るどころかむしろ、目を覚させてくださった大先輩たちに感謝しかありません。

とうわけで、個人的な話はさておき、今どきの”本音をいってはいけない” きれいごとで固めたこのホワイトな社会において、厳しい真実と向き合うにはよっぽどの覚悟が必要です。

(私も時々、アプリなしですっぴん自撮りして膝から崩れ落ちてます、、、)

そのくらい自分を客観的に見つめながら、うちなる”心の声”とも会話しないと正しい判断というのは難しいということ。ついついこじらせて婚活迷子になるなんて、当たり前のことなのかもしれません。

まとめ

婚活迷子にならないためには、婚活の心構えが必要です。

1.下手な鉄砲数打ちゃ当たる的ローラー作戦はお勧めしません。

自分でも正解がわからなくなるし、お見合いに忙しすぎて交際中の人との関係性が全く深まっていかないから。

2.電撃的な運命の人との出会い、みたいなドラマチックな出会いをまずは期待しないこと。

普通に会話が弾んで、なんだかんだ毎週デートできてるなら、もう運命なのです。

3.面倒になって投げ出したり、焦ってイラついたりは禁物

妥協しようとして引き返したりするとご自身が後を引きずります。失敗は成長するための材料、成功へのステップです。内観したり、振り返りをしたりこまめにアップデートをしましょう。

4.ご本人は大げさに妥協だ!と思っていても、ねえそれ本当に妥協?というケースも多々あります。

客観的に自分を見れないと思うなら、相談して下さいね。案外ちょうど良いんじゃない?なんてこともありますし、なんでそんなに妥協するの?ということもどちらもありますから。

きちんとルールさえ守ってくだされば、どんな時も私は会員様の味方です。陰日向なく応援させていただきますよ。

本音で相談したい、と思ったら、ご連絡をくださいね。

おぎた