「あの、実は自分、女性とお付き合いしたことないんです」そう言われて返事に困った!というお声をしばしば耳にします。お付き合いしたことがない、とわざわざ宣言する理由とその対処法、そして交際のコツをお伝えして参りたいと思います。

恋愛初心者マークの男性

20代後半~30代半ばくらいで結婚相談所へ駆け込んで来られる男性の中には、「恋愛経験がありません!」という方も珍しくはありません。恋愛経験がない男性は嫌、という女性は実は30代前半までの女性では少ないのです。ですが、だからといって、彼らの気持ちにどう寄り添い、どう扱えばいいのかは、理解していない女性も多いもの。このブログを読めば、すっきりした気持ちで彼らと向き合う処方箋となるでしょう。

恋愛初心者の特徴はプラスとマイナス両方あります。

恋愛初心者男子のマイナスな点

  • ・察する力が未発達
  • ・デートプランに自信がなく不安
  • ・素直で駆け引きができない

一方で、恋愛経験者や上級者にはないよさもあります

恋愛初心者男子のプラスな点

  • ・一途で真剣に愛情を注ぐ
  • ・ダメ出しに対して素直に反省できる
  • ・少し褒められただけで自信が持てる

どういうことか解説して参りましょう

素直な気持ちで接すること

女性以上に男性はプライドこそがその背骨と言っても過言ではありません。

恋愛が苦手、経験不足、という負い目があるものの、いやそれだからこそ、

「つまらない奴と思われたくない」

「バカにされたり、傷つくことを言われたらメンタル崩壊しそう」

と女性との対戦(お付き合い)において、肩に力が入りまくっています。

だからこそ、女性からの、悪気のない

・元カレはみんなこうだった

・〇〇くんって、もしかして鈍感?

のような女性の無邪気な発言にグサリと傷つきます。

これは実は、恋愛初心者に限らず、あらゆる男性に対してやってはいけないタブー中のタブー。

元カレの方が1ミリでも優れていると知った瞬間、今カレは激しく落ち込み、場合によってはあなたのことを大嫌いになってしまう可能性がある、特大の地雷です。

ではどう接すればいいのかというと、特に意識しすぎずに素直な気持ちで接することが最も重要なのです。

その上で、

・良かったことは言葉にして伝える(努力だけでも感謝を!)

・マイナス評価はオブラートに包んで伝える

この二つがポイントです。早速ケーススタディでみていきましょう

焼肉が大好きなマサヤさん1のケース

理解していただきたいのは、男性って、基本的には素直で優しいということ。

だからこそ、

「自分が大好きなものは、きっと〇〇ちゃんも好きに違いない」

と思い込んでしまいがちです。

ミカさんがあれほど、お見合いやファーストコールの電話口で

「私はお肉が苦手で、、、でも魚なら食べられます」

と言っていたにもかかわらず、初めてのデートでミカさんを喜ばせようと、マサヤさんは人気の焼肉屋さんを予約してしまいました。しかもサプライズだったので、知らずにミカさんは真っ白いワンピースにストラップのサンダルを履いてきてしまったそうです。

お店前に到着してミカさんが一番に思ったことは

え、なんで? あれほど肉は苦手って言っておいたのに、、

せめて事前に言ってくれたら匂いがついてもいい服できたし、

ストラップを外してお座敷に上がるの、面倒だしカッコ悪いから嫌だな、、、

です。

こういう悲劇を生まないために、特に最初の方のデートはカフェでお茶をしながら

・好きな食べ物やお店の雰囲気の好み

・NGな場所やどういう接し方を好むのか

をリサーチしてね、とお伝えしているのです。できれば、1,2回はカフェでお茶や軽目のランチをして、それから徐々に少し長めのデート(午前集合でお散歩や美術館に行ってランチする)などを推奨しています。2

もしくは電話やLINEで打ち合わせをきちんとして、お店を予約してもらいましょう。

でもマサヤさんを責めてはいけません。

美味しい焼肉を一緒に食べたい、という熱意とわざわざ予約してくれたという努力に感謝を伝えた上で、なるべくお肉以外のものをオーダーして下さい。

「美味しかったけど、できれば今度は魚介類のお店にしよう!シーフードドリアが美味しいお店知ってるから、今度一緒に行ってくれる?」とか、「私、実は和定食が好きだから、朝食のビュッフェにいうこう」など具体的に次のプランを提示してみましょう。

こんなふうにお伝えしていけば、恋愛初心者の男性は、スポンジに水が染み込むように理解して、あなたとの交際中にどんどん成長していきます。一度の失敗やデートがイマイチだったくらいでバッサリ切り捨てないこと。

なぜなら理由があります。

”最初の女性”ほど尊い存在はない

そうです。男性にとって”最初の女性”は唯一無二の特別な存在。

あなたがどれほど経験豊富だったとしても関係ありません。男性にとっての初めての交際相手は一生彼の心の中で特別なポジションを得ることができるのです。それがしかも、結婚相手ならどうでしょう。当然、ず~~っとお嫁さんを大事にしてくれていますよ。

だからこそ、誠意を持って真摯に向き合うことが良好な関係を築くために不可欠な姿勢といえるでしょう。ところが、です。当の女性も恋愛初心者、というケースがよくあります。そんな時に女性にとって重圧になるのが、「私が彼を育てなきゃいけないの?」というプレッシャーです。

ですがここで、大切なことをお伝えしなくてはいけません。

「彼を育てる」それこそが、思い上がりなのです。

受け身女子ミユさんと、恋愛初心者のケンさんのケース

ある日ミユさんから荻田へメッセージがありました。

荻田さん、この前のデートでケンさんから言われた言葉が重くのしかかかってるんですけど、相談に乗ってもらえますか?

いいわよ、と早速その日の夕方、ミユさんの仕事の後でオンライン面談をしました。

ケンさんから言われた言葉とは、

「自分、恋愛経験ないんですよね、、」

のひと言だそう。ミユさんがいうには、デート中に好きなタイプとか、過去の恋愛とかの話になった時に言われて、

私なんて返せばいいかわからなくて。私だって、一応彼氏はいたけど、じゃあこれからはこっちがこれからリードしなくちゃいけないってこと?って考えたら、しんどくて。なんだか苦しくなってしまったんです。

とため息をついていました。それを聞いて、荻田は笑ってこう伝えました。

ミユさん、ケンさんはミユさんにリードなんて期待してないし、しなくていいのよ。

あのね、男性が恋愛初心者であることをカミングアウトする時の理由はふたつ。

一つは、あなたは僕のオンリーワンなんです、って意味ね。もう一つは、素敵なデートプランとか巧みな駆け引きはできない、だからその分一生懸命頑張ります。でもちょっとだけ多めにみてね、くらいの意味。

それに対して、ミユさんがすることは、ただ一つ、誠実に向き合い、彼のペースに寄り添うことだよ。あれもこれも私がやんなくちゃ、はむしろ彼のプライドを傷つけるからNGね。だけど、いっつもデートは彼任せだと、へとへとに疲れてしまうから、デートプランは代わりばんこに決めよう、くらいにしてあげるのがちょうどいいですよ。なんだったらデート中に次に行きたい場所について、二人で調べたりすれば、お互いに負担にならないでしょう?

そしたら「デート中に何話せばいいかわからない」なんてことにもならずに済むしね。

なるべくシンプルに考えてね!

この言葉を聞いてミユさんは、

「そうですか、なあんだ、良かった!安心しました!なんだか責任重大みたいに思っちゃってました(笑)

ケンさんのことは価値観も合うし、清潔感があっていいなと思っているので、交際継続していきたいです。引き続きよろしくお願いします!」

と笑顔で面談を終了しました。その後交際スタートから3ヶ月経過しましたが、ケンさんの方が

プロポーズって一生思い出に残るすごく大事なことだと思うから、時間をかけて色々話し合いたいし検討したい。

とのことで、結局交際5ヶ月まで延長しました。

その結果、とっても素敵な婚約指輪と薔薇の花束でプロポーズは大成功。

場所は二人で何度も訪れた思い出のお店3だったそうです。

まとめ:恋愛初心者男性と交際できたらラッキー

人生で初めてのことって、長く生きるほど減っていきます。

まだお若いみなさんは「そんなの当たり前でしょ」くらいに思うかもしれませんが、初めての女性で、しかも最後の女性になれるなんて、夢のようなことなのです。

初心忘るべからず、という言葉がありますが、何事もその通り。初めてって慎重だし一生懸命だし、全身全霊で向き合ってくれる、ということなのです。

だからこそ、どうぞ男性も女性も恐れず、逃げずに、信頼関係を築いていって下さいね!

恋愛初心者の婚活、どうぞお気軽にご相談下さい。サロンでお待ちしております。

ぶどうの樹結婚相談所 仲人おぎた

  1. 登場人物の名前はすべて仮名です。基本的には実話を下敷きにしたフィクションとご理解くださいませ。 ↩︎
  2. 相談所によっては、最初のデートで個室を予約してフルコースをご馳走するように、と指導していたりするようです。ですが、常識的に考えて、お見合いの1時間しか会ったことがない人と2時間のフルコースは間が持ちません。特に恋愛初心者男性にとって、お財布的にも負担が大きいので私はやめた方がいいとお伝えしております。
    ↩︎
  3. 男性は、女性以上に初めての場所でナーバスになってしまいます。だからこそ、行き慣れたお店や彼がリラックスできる場所でのプロポーズが超重要。初めていった場所で、周りの目がアウェーに感じすぎてプロポーズできなかった、というケースもありますよ。 ↩︎