愛し合いたい、好きな人と結ばれたい、誰もが夢見る結婚のイメージですよね。とはいえ結婚はおままごとではありません。いざスタートしたら、デートやスキンシップよりも、ごく当たり前の日常生活がほぼ大半を占めるのです。ここの認識にズレがありすぎると、幸せとは変えはなれた結婚生活にもなりかねません。

働く女性が増えた、家事はどうなる?

信じられないことにこの令和の時代においても、日本の夫婦の家事負担は全体では、【女性が9割、男性が1割】ちなみに共稼ぎの世帯に限定しても、家事の負担は【女性が7割、男性が3割】どまりというデータが出ています。(2023年1月リンナイ株式会社調べ)

フルタイムで仕事を続けつつ子供を産んで、子育てをしながら家事を7割方やるのって今時の令和女子に可能なのか?と正直疑問ではあります。

恐らくまだ30代のうちであれば親御さんも50~60代前半、可愛い孫のためならと、サポートが可能かもしれません。ですが、40代での出産・子育てが大変なのは、親御さんも高齢化しており、体力気力によっては十分なサポートが難しいといった背景もあるでしょう。その分経済力があり、家事代行やベビーシッターなどを上手に活用できれっばいいのですが、昨今は物価も高く年収1千万あっても左うちわというわけではないのです。

これでは結婚なんて一生しなくていいや、、となるわけですよね。

この現実を打開するには、男性も家事に協力して、負担を半分ずつにするほかないのではないかと思いますよ。

共働き希望!の婚活男性

TMS(全国結婚相談事業者連盟)による婚活男性への意識調査で、結婚相手を選ぶ際に女性の年収を気にするという方が、ここ近年、特にコロナ禍以降、有意に増えていることがわかっています。池袋ぶどうの樹結婚相談所でも、男性会員様から、

責任感を持って仕事を続けている女性に魅力を感じる

というお声を頻繁に聞いています。男性側の年収にかかわらずです。

また、

家のローンや子供に十分な教育費を確保するため、共稼ぎは必須条件

というお声も、30~40代でお子さんを希望している婚活男性からのよくあるご希望です。50代が近づいてきて、再婚の男性や収入や資産が十分ある世代になって初めて、

お嫁さんは別に働かなくていいから家にいてくれる方が嬉しい

という声がちらほら聞こえてきますよ。

ではお嫁さんが家にいるイコール家事は全部女性にお任せかというと、経済力があって社会的にも安定している人ほど、家事は二人で得意なことを分担したり、なんでも仲良く一緒にやりたい!というので笑ってしまいます。これでは女性が超リッチな男性を追い求めるわけです。

本来なら年収が少なめの男性こそ、

家事も子育ても率先してやります!いいえ、やらせてください!

というべきなのですが、、まだまだ男性が家事に参加することを、想像すらできないという「子供部屋おじさん」が婚活界隈には多いのです。見た目もよく、年収もそこそこなのになかなか結婚できないという男性は、ほぼ例外なくこの、大人になってもずーっと子供部屋に住んでいるという男性なのです。

家事能力ゼロな子供部屋おじさん

世の中の25歳を超えた独身男子を持つ母親は、今すぐ一人暮らしをさせるか、食事や洗濯はすべて自分でやりなさい、やらないのなら家事代行料を親に払いなさいと突き放しておくべきと思いますよ。冷酷ではなく、むしろ愛情があるならば、それが本人のためです。

それというのも女性の労働と家事に対する認識は、母親の影響が強いと思われています。

「母が仕事も家事も子育ても全部完璧にやっていたから、お嫁さんってそういうもんでしょ?」

という刷り込みがあると、いい嫁=黙って全てを受け入れじっと耐え忍ぶというイメージがあるのです。

また、父が外で遊んでばかりいて母が苦労しているのを見ていたから、自分は父親のようにはならない!と決めている人も一定数はおり、母親の家庭内での立ち位置や、子供との接し方が将来の男の子の価値観を大きく左右しているようにも感じています。

では婚活のどのタイミングで、家事の分担について話し合うべきなのでしょうか?

家事の分担を話すタイミング

1.お見合い

お見合いの時に「探り」を入れるのが正解です。もしも家事はやらない・やれないので、お嫁さんにやってほしいという男性ならば、専業主婦希望の女性にとって願ってもない好条件ですよね。

一方で専門職や仕事を続けたいと強く望んでいる女性ならば、お見合いの段階で家事をどのくらいやっているのか、結婚後もやるべきと考えているのか、会話して引き出すと良いでしょう。

2.婚活デート

「今日はご飯何食べた?」「いいお天気、お洗濯びよりだね!」とメッセージなどで声掛けしてみてください。どんな返事が返ってくるかで、仮面一人暮らしなのか、ちゃんと自分のことは自分でしているのかがわかります。

仮面一人暮らしとは、一応アパートやマンションを借りて一人では住んでいるけれど、徒歩10分くらいの実家でご飯を食べてお風呂に入って、結局家事は全てお母さんがやっているというケースです。何気ない会話の中でリサーチしましょう。

3.真剣交際に入ってから

真剣交際に入ったら結婚後のビジョンがための時期です。住まいや仕事をどうするのか、子供は何人欲しいのか、お互いの家族の話など積極的にシェアしますよ。その際に、例えば

「私が仕事で帰りが遅い時が週に1,2日あるけど、お夕飯どうしよう?」

などと具体的に聞いてみましょう。「俺外で食べるから別にいいわ」かもしれませんし、「簡単なものなら作って待ってるね!」かもしれません。お弁当買っておくとか外食するとか臨機応変にやろうぜ、という回答もあるでしょう。大切なことは、

「え~!家に帰ってご飯がない日があるの?そんなんやだなー」

という返事がないかどうかです。

今どきの令和男子は、「それなら俺が作るよ」か「一緒に外で食べようよ」がデフォルトですが、メンタルが昭和男子だと、結婚する=帰ったらメシが待ってる、がデフォルトだったりしますからね。

女性が外で働くということは、決して楽なことではありません。特にそれなりのキャリアと年収があるということは、同時に私生活を犠牲にしている面も少しはあるはずです。そこを思いやらずに、年収も専業主婦並みの家事も全てをいいとこ取りしようとするような自己中心的なお相手と結婚すると、後悔しますよ。

家事は立派なスペック

かつては家事なんて一円も生み出さないクリエイティビティのないこと、という風潮がありましたが、今は違います。男性も女性も、日常を快適に健康的に幸せに暮らすために、家事ができるということはそれだけで生活ストレスが軽減しますので、立派なスペックと言えますよ。

ということは、もしもあなたが、仕事は苦手だけど家事は超得意、お料理もお掃除も才能があるならばそれは大きな強みになるということをお忘れなく!

また、一方で家事が苦手だけど仕事はできるという女性は、怯むことなく家事の分担を提案しましょう。そこで尻込みするような男性と結婚しても、残念ながら幸せにはなれませんからね。

子供は産んでいただくもの

最近の30代男性会員様に、大きな変化が見られています。それは、出産は男性が絶対にできない命懸けの大仕事、女性に産んでいただくしかないので、その代わりに子育ては男が率先してやるべきという考え方です。

以前まではどんなに理解のある男性でも、

頑張ってボクもお手伝いします!

レベルだったのが、むしろ「子育てやりたい!やらせてくれ!」に変わりつつあります。時代が変われば結婚の形も男女の役割も変かすものなんだと改めて痛感していますよ。

専業主夫も普通になりつつある

ちなみに私の周りにも、妻が経済的負担100%、夫が家事負担100%という夫婦が現れてきました。

なんとその旦那さんは元々は、両家のご子息でいわゆる「子供部屋おじさん」。でも結婚してから丁度子育てが大変なタイミングにリストラで職を失い、人生で初めての挫折を経験して、就職活動を少しはしたけれど決まらなかったそうです。

一方でお嫁さんの方が役職がつき、出世したため、自然な流れで家事を担当するようになったとのこと。「最初は慣れないお料理に大苦戦だったけど、今では私より上手なんです」と、嬉しそうにお嫁さんは語っていましたよ。

ご夫婦どちらも、結婚した当初はそんなふうに(専業主夫家庭)なるとは夢にも思っていなかったとのこと。人生は予想外の出来事の連続なのです。

柔軟な姿勢があればなんとかなる

そう考えると、究極的には大切なことは話し合って問題解決できるかどうかが重要です。お互いの困難を人ごとではなく、自分ごととして受け止める思いやりがあるかどうかが最も重要なポイントかもしれません。

「どうあるべき」かよりも、二人が「どうありたい」か、心地よく暮らせるスタイルを時間をかけながら模索することなのではないかと思います。

ご成婚後のお悩みも、お気軽にご相談いただいております。

池袋ぶどうの樹結婚相談所  仲人おぎた