プライドは、あなたが積み重ねてきたものの証

受験勉強を頑張って、望む大学に入った。

その過程で、誰かに褒めてもらうより先に

自分で自分を律する力を身につけた人は多いと思います。

でもね、そういう人ほど、恋愛では損をしやすい。

「この人、なんかチャラいな」

「調子よすぎるな」

―そんな違和感に、人一倍敏感だからです。

浮ついた言葉に流されて後悔したくない。だから距離を置く。

それを繰り返しているうちに、気づけば「人を好きになる」という感覚そのものが、どこか遠いものになっていた。

これは、あなたの感受性が乏しいからではありません。むしろ逆です。

ちゃんと見えているから、簡単に心を許せないだけではありませんか。

「好きになれない」のではなく、「軽々しく好きになりたくない」だけ

結婚も、子どもを持つことも、諦めたわけじゃない。

そう思っているのに、目の前に現れる相手には、どうしても心が動かない。

このギャップに、一番苦しんでいるのは他でもない自分自身だと思います。

でも一度、立ち止まって考えてみてほしいのです。

恋愛感情というものに、私たちは少し過大な期待をかけすぎていないでしょうか。

恋愛はエンタメ、結婚はインフラ

これは、私が普段からお伝えしている考え方です。

雷に打たれるような「好き」。

理屈を超えて突き動かされる「愛情」。

それは確かにドラマチックで、映画や小説の主役になれるような感情です。

でも、その激しさは長くは続きません。

そもそもエンタメとしての恋愛は、必ずいつか飽きが来る。

それが悪いことではなく、ただそういうものなのです。

一方、結婚は例えるならインフラです。

毎日の暮らしを支え、何十年という時間を共に歩む土台。

ここに必要なのは、燃えるような情熱ではなく、信頼と安定です。

そして面白いことに、最初から「インフラ」だけを求めて結婚生活をスタートさせるより、多少の恋愛感情を伴ってスタートした方が、結果的にうまくいくケースが多いのです。

新婚時代のラブラブな時期があるからこそ、その後に訪れる「なんとなく飽きてくる時期」を、家族としての絆に乗り換えていくことができるからです。

つまり、恋愛感情はゼロでなくていい。でも、100である必要もないというわけです。

プライドを満たしながら、心が動く相手を探すという選択

高すぎるプライドが邪魔をして、人を好きになれない。

その感覚は、とてもよくわかります。

だったら、無理にプライドを捨てる必要はありません。

「ほどほどにプライドを満たしてくれる相手」で、

なおかつ「心がふっと動く相手」を探せばいい。

ここでいう「心が動く」は、雷に打たれるような衝撃ではなくて構いません。

「なんかこの人、かわいいな」

そのくらいの、ほのぼのとした感情で十分です。

実はこの感覚、少し年下の男性との間で芽生えやすいもの。

対等な緊張関係ではなく、少し肩の力が抜けた関係性の中でこそ、あなたの中の「好き」が顔を出しやすくなるのかもしれません。

100点満点の人は、最初からどこにもいない

最後に、一番大切なことをお伝えします。

オールマイティーで、最初から100点満点の人は、この世のどこにも存在しません。

学歴も、価値観も、経済力も、性格も、すべてが理想通りに揃った相手を探し続ける限り、その人には永遠に出会えないでしょう。

それは高すぎる基準のせいではなく、そもそもそういう人間がいないからです。

大切なのは、今の点数を採点することではなく、

「この人は、これから一緒に育っていけるだろうか」

「時間をかけて、理想のパートナーに育っていくポテンシャルがあるだろうか」

という目を持つことです。

恋愛経験が少ないことは、決してマイナスではありません。

軽々しく心を動かしてこなかったからこそ、あなたは本当に大切なものを見極める目を、まだ磨いている途中なのだと思います。

その目で、ほのぼのと「なんかかわいいな」と思える人に出会えたなら。

そこから始まる関係は、きっと、雷のような恋よりもずっと長く、あなたを支えてくれるはずですよ。